原子力規制委 汚染水除去の新設備 試運転を了承
原子力規制委員会(田中俊一委員長)の検討チームは9日までに、東京電力福島第1原発で増え続けている汚染水から約60種類の放射性物質を除去する新設備「多核種除去設備(ALPS)」の試運転を正式に了承した。規制委事務局の原子力規制庁によると、試運転は今月下旬にも実施の見通し。
規制庁は試運転の開始前に、運転時の作業員の被曝(ひばく)低減や汚染水漏洩への対策を確認する。
試運転はALPSの3つのラインのうち1つで汚染水約3万トンを処理し、性能を確認。約4カ月の試運転で放射性物質の除去能力などを確認した後、ほかの2つのラインでも試運転し、本格運転に移る。