原発事故の自主避難者に高速料金支援へ　国交相が表明

衆院予算委員会は13日、安倍晋三首相と関係閣僚が出席し、東日本大震災からの復興に関する集中審議を開いた。太田昭宏国土交通相は東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けた自主避難者が高速道路を利用する際の通行料金について「支援を実施したい。関係省庁と調整のうえ、できるだけ速やかな実施に向けて対応したい」と述べた。

現在の高速道路の無料化は原発周辺の警戒区域など一部の地域の避難者に限られており、自主避難者への拡大を求める声が出ていた。

首相は今後の復興対策について「野党の提案にも直ちに実施しなければいけないものなどがあり、しっかり対応していきたい」と述べ、予算措置や法改正を含めて野党の主張を積極的に取り入れていく考えを示した。

首相は2年前の震災の発生時に野党だった自民党が政府に震災対応を提案して法整備につながった例に触れて「野党も地元の声を拾って反映させようという思いだろう。その思いは同じだ」とも指摘した。