社説

米国との競争を強調しすぎ、停滞する中国経済を立て直すための処方箋はおろそかになっていないか。中国共産党が固めた次の5年間の経済運営方針には、そんな懸念を抱かざるを得ない。 共産党は23日に閉幕した第20期中央委員会第4回全体会議（4中全会）で、2026年からの経済政策の指針となる第15次5カ年計画の骨格をまとめた。 米国への対抗心があらわな内容だ。先端半導体などを輸入できない現状を踏まえ、科学技…