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福島第1原発、配電盤の内部に焦げ跡 ネズミ接触、ショートか

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東京電力福島第1原子力発電所の施設の一部が停電した問題で、東電は20日、電力供給が止まった設備につながる仮設配電盤の内部に焦げ跡を見つけたと発表した。焦げ跡の近くにはネズミとみられる小動物の死骸があった。ネズミが配電盤をショートさせた可能性も考えられるとして、東電は詳しく調べている。

焦げ跡が見つかった配電盤は3、4号機近くでトラックに載せた状態で設置していた。停電の調査をしていた作業員が内部を調べたところ、20日午後0時すぎ、端子と壁面が焦げているのを見つけた。この部分に過電流が流れて配電盤が不具合を起こし、停電に至った可能性があるという。

焦げ跡付近にあった15センチほどの小動物の死骸は腐敗や白骨化はしていなかった。配電盤内部で小動物が端子などに接触すれば停電を引き起こすことも考えられるという。配電盤は仮設で、屋外に置かれており、小動物が入り込める構造だった。東電は引き続き、停電原因の調査を進める。

停電は18日夜に発生。1、3、4号機の燃料プールや共用プールの冷却設備などが停止した。冷却設備は19日午後から順次運転を再開し、20日午前0時すぎ、最後まで止まっていた共用プールでも冷却を再開した。東電は同日から本格的な原因究明作業に着手。水温は最も復旧に時間がかかった共用プールで27.9度、4号機燃料プールが31度などとなっており、安定しているという。

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