2023/02/06
きままに投資 345
短期売買は「損」を重ねる恐れ
短期売買は「損」を重ねる恐れ
「人は利益がでている局面ではそれを確定するために早く売りに動く。
損がでている場合にはその株を持ち続けてさらに大きなリスクをとってしまう。
これはひどい投資手法で、この逆が望ましいのは言うまでもない。
合理的とはいえない行動が、結果的に株価などの価格形成もゆがめている。
長い目で見れば、短期間で株式の売買を繰り返すということは
間違った投資判断をしていることとぽぼ同じといってよい。
間違いを積み重ねる失敗を犯さないためには、頻繁な取引は慎まなければならない。」
と、行動経済学を切り開いた ダニエル・カーネマン氏は言う。
以上、1月28日のSY様のブログから引用しました。
この言葉がとても重く感じられてきたので、あえて、引用させて頂きました。
私はこのブログで紹介している通り、昨年の秋から、デイトレードの手法を試すため、頻繁にトレードを行ってきました。
数ヶ月経った現在、1週間ごとに集計した結果を見ると、勝率では大きく上回っているものの、損益額では常にマイナスになっています。この原因はひとえに私のトレード技術の未熟さに起因するものだと思っていました。それ故、技術が向上すれば、いずれ、損益額もプラスに転じるだろうと思いながらデイトレを続けてきました。
行動経済学の本は数年前に、一度だけ読んだことがありました。日本の若い研究者が書いた新書版の入門書で、実験心理学の調査内容と結果の紹介が主な内容で、そのときは株式投資との関係はよく分かりませんでした。
ところが、冒頭のほんの数行の記事を読んで、これがノーベル経済学賞をとったダニエル・カーネマンの言葉だと分かったとき、瞬時にして、行動経済学のいわんとしていたことがわかりました。
そして、私のデイトレの結果が「勝率では上回っているのに、損益額ではマイナスになっている」ことが、私の未熟さだけによるものではない可能性があることに気がつきました。つまり、短期的に頻繁に売買を繰り返した結果、私の身に行動経済学の理論どおりのことが起こったのかもしれないのです。
こういうと、自分の未熟さを行動経済学のせいにしているようで、忸怩たる思いもありますが、ここは一歩下がって、冷静に考えるべきかもしれません。
もし、ダニエル・カーネマンが示唆する現象が私の身に起こっているのなら、デイトレードへの対応を見直す必要がありそうです。
*保有中の銘柄
三井ハイテック・現物 (7140円(2月6日)-9978円(6月14日))×100株=-28万3800円
トヨタ自動車・信用 (1913.5円(2月6日)-2004円(11月30日))×200株=-1万8100円
三菱重工業・現物 (5055円(2月6日)-5537円(12月20日))×200株=-9万6400円
三菱UFJ・信売ツナ(879.3円(12月26日)-909円(2月6日))×500株=-1万4850円
日経レバ・信用 (14315円(2月6日)-12380円(1月4日))×20株=3万8700円
含み損益額の合計 -37万4450円 (前日比 +4万4966円)
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