未来を信じ、未来に生きる。

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国政の熱い問題からサミットまで-CS放送 志位委員長 大いに語る-

2008-06-25 02:16:20 | 国内政治
国政の熱い問題からサミットまで
CS放送 志位委員長 大いに語る

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 日本共産党の志位和夫委員長は二十日放送されたCS放送「TBSニュースバード」の番組「国会トーク フロントライン」に出演し、キャスターの川戸惠子さんと対談しました。その要旨を紹介します。

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旗印のない福田政権――国民の立場で「攻め」の論戦
 川戸 国会閉幕ですが、どんな感想をお持ちですか。

 志位 今度の国会にさいして、福田首相には何も旗印がないんですね。良かれあしかれ、自分で何をやりたいというものがない。

 川戸 そういえば、そうですね。

 志位 そういうなかで私たちは、国民の要求にたって「攻め」の論戦をやろうとのぞんだんです。派遣労働、後期高齢者、道路の問題、食料・農業問題など、太いところで大きな論陣をはって、それぞれかなり手ごたえがありました。

 川戸 福田政権は防戦一方という感じはしました。そもそも(この間の)「ねじれ国会」をどうお考えですか。

 志位 「ねじれ国会」というのは、これまでのように、与党が数の横暴で、議論もしないで、どんどん法律を通すことができなくなった。徹底的な論戦を通じてことの是非を明らかにしやすくなる条件があったと思うんですね。私たちはその(条件を生かす)立場で奮闘しました。

 川戸 そうですね。共産党は審議拒否しないと決めていますからね。

 志位 この点で与党はどういう対応だったかというと、「三分の二(の議席による衆院での再議決)先にありき」ということで、衆院の数の力でことを運ぼうとした。それから民主党も、参院の数の力を使って、審議拒否をやってみたり、強行採決をやってみたり、そういうことが目立ちました。本気になって議論を通じて政権を追い詰めていくという点に弱点があったと思うんですね。

 川戸 そうですね。(双方で)同じようなことをやっている気がしましたね。

「対決」といっても根っこのところではつながっている
 志位 最終盤に、民主党が参院で(首相)問責決議案を出すといいだしたときに、私たちは首相は問責に値するけれど、出すときはよほど効果があがるときでなければならない、いまは適切でないといったんです。

 川戸 (決議案提出は)「えっ、今の時期に」と私たちも思いました。

 志位 とくに問責決議可決のあと、民主党などが自分で出した後期高齢者医療制度の廃止法案について、自分で審議拒否するのは具合が悪い。国会の論戦に入る必要があるとよびかけました。

 川戸 (共産党は、廃止法案の)趣旨説明だって、やらせろと自民党に申し入れられたそうですね。

 志位 宇宙の軍事利用に道を開く宇宙基本法や、官と政の癒着を強める国家公務員基本法などの悪法を、自公民で合意したら、ろくな審議もなく通すという事態も目立ちました。一緒になって憲法を変える「議員同盟」の体制をつくったり。「対決」といっても名ばかりで、根っこのところではつながっている。この「ねじれ」はありますね。(笑い) 

 川戸 なるほど。そういう意味での「ねじれ」もあるんですね。

高齢者差別医療を許さない一貫した立場
 川戸 後期高齢者医療制度では、共産党は以前から反対していました。民主党はいちばん最初、新しい制度は必要だということは、賛成していました。

 志位 そうです。いちばん最初は、二〇〇〇年の十一月までさかのぼるんです。このときに、健保改定の法案が出て、私たちは法案自身にも反対したんですけれども、付帯決議の中に、高齢者は、独自の別建ての保険制度にするということ、それから診療報酬は包括払い、定額制にするということなどが明記されたんですね。これに共産党以外のすべての党が賛成してしまった。

 お年寄りになれば病気にかかりやすくなりますし、治療にも一定のお金がかかってくるのは当たり前ですから、別建てにしたら必ずお年寄りに対する差別医療という問題が生まれてくる。私たちは、最初から「これは危ないぞ」とずっと言い続けてきたんです。ですから二〇〇六年に(後期高齢者医療制度をつくる)法案ができたときも、そういう立場から本格追及の論陣をはりました。「本質的な論戦を行ったのは共産党だけだった」と当時厚生労働大臣だった川崎二郎さんが言っています。

 川戸 それが私たちのところに届いていなかったというのが大きな問題です。急に出てきて「えっ」という感じでしたから。

 志位 (この制度は)お年寄りを別建てにするという大枠を続ける限り矛盾はどんどん広がっていきますから、いったん元に戻して、みんなが納得できる制度をつくるということに切り替えないといけないと思います。

「人件費」でなく「資材調達費」――この使い捨て労働は許せない
 川戸 もう一つ共産党が前から言ってきたものに派遣労働の問題があります。実は『蟹工船』がブームだということで、私も買ってきてまた読んだんですけれども。ほかにも(インターネット上の動画サイトの)ユーチューブで派遣労働の問題での国会での質問が取り上げられて、それがすごいブームになっているという話も聞きました。この問題も今の人たちにあらためてズンときているんでしょうね。

 志位 そうですね。戦後、派遣労働はもともと禁止されていたんですよ。戦前は、『蟹工船』にもでてくるけれども「周旋屋」がいた。

 川戸 ありましたね。田舎の方から食べられない人たちをかき集めてという。

 志位 そうそう。農民だとか労働者だとか食べられない人をかき集めて売り飛ばす。中間搾取、ピンはねが横行していた。それが戦後は禁止されたんです。

 それをまた解禁したのが一九八六年の派遣法です。そして大転換が起こるのは一九九九年の(派遣労働の)原則自由化です。そして二〇〇四年に製造業への派遣を解禁した。若者の使い捨て労働という大問題を生み出してしまった規制緩和の罪は大きい。

 川戸 ネットでも随分志位さんのところに書き込みがあるそうですけども、実感としていろいろなことがありましたか。

 志位 ずいぶん派遣労働に携わっている方に話をうかがいましたけれども、一口で言えば、生きている人間をモノ同然に使い捨てる。たとえば派遣社員というのは企業の経理上も「人件費」として扱われないんです。「資材調達費」というところに計上されるんですよ。モノと一緒です。

 川戸 そうなんですか。

 志位 使い捨ての消耗品として扱われる。日雇い派遣では一日単位でそれがやられる。こういうことも聞きました。日雇い派遣だから、毎日働く場所が違う。きょうは倉庫で働く、明日はレジ打ち。そうやっていたらスキルアップする気持ちにもまったくなれないと。自分自身が労働を通じて少しでも豊かになりたいという希望もまったく失われてしまうという訴えもありました。この人間使い捨て労働は、規制を強化して、派遣労働者を保護していく法律への改正がどうしても必要です。

サミット――資本主義の危機対応能力が問われている
 川戸 つぎにサミット。ちょっと前は環境サミットといわれていましたが、食料、エネルギー危機に対応するサミットになりそうですね。

 志位 環境の問題では、日本の政権があまりにもだらしない。いま先進国で決めなければならないのは「京都議定書」の次の目標、(温室効果ガス削減の)二〇二〇年までの中期目標です。これを日本は出そうとしない。サミット主催国として、中期目標で(主催国に)ふさわしい働きをすべきです。

 川戸 (首相の)福田さんが環境に関する発言をなされましたが、(中期目標は)入っていませんでした。

 志位 二〇五〇年までの長期(目標)の方は出すんだけれども、二〇五〇年といったら半世紀先ですから(笑い)。(中期目標を)出さないとなると、日本のやる気が根本から疑われます。ただ同時にいわれたように食料とエネルギーも世界の一大問題になってきました。

 川戸 そうですよね。

 志位 サブプライムローン問題が破たんすると、投機マネーが証券市場からあふれでて世界中を徘徊(はいかい)し、一方では原油に、一方では穀物に流れ込む。ここで大もうけをあげようという動きがつくられ、価格を高騰させている。被害を受けているのは世界の庶民、発展途上国です。途上国での食料危機は深刻です。ここまでひどくなったわけだから、国際的な規制が必要になってきます。

 川戸 サミットはオイルショックから世界を安定させなければならないということでつくられた。今回それができるのかというとちょっと無理じゃないかという気もします。

 志位 そうですね。去年のサミットでドイツはヘッジファンドの直接規制を提起したけれども、日米が反対してつぶれました。ヘッジファンドの情報公開をやる、投機マネーには一定の課税もする、食料やエネルギーなど人類が生きていくうえでの基本になるものは投機の対象にできない仕掛けをつくるなどの規制がいります。国際的規制ができないとなると、資本主義は地球の管理能力がないということになってきます。

 川戸 共産主義の方にいくのかもしれませんが(笑い)、いまほんとうにこれをどうしたらいいのか。

 志位 最近よく「資本主義の限界」ということが言われます。私が言い出したことじゃなくて、たとえば財界のシンクタンクの方が、投機マネーの暴走について「どうしたらいいんでしょうか」と聞かれて、「これは資本主義の限界です」と。(笑い)

 私たちの立場としては、まず資本主義の枠内でも最大限の努力をやる。貧困、投機、環境などの問題で、民主的ルールをつくっていく。その努力を最大限やっていく必要がありますが、これらの問題は資本主義の枠内で根本的に解決できるか。二十一世紀は地球的規模で資本主義の是非が問われる世紀になると考えています。

 川戸 出番ですか。

 志位 大きな意味で私たちの出番だと思っています。

(出所:日本共産党HP  2008年6月23日(月)「しんぶん赤旗」)
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お悩みHunter-大学の受験勉強に身が入らないが、どう考えればよいかー

2008-06-25 02:14:34 | 国内教育
 お悩みHunter
受験勉強に身が入らない…

 Q 高3になったので、受験勉強に本腰を入れなければとは思うのですが、あまり身が入りません。今の偏差値で入れそうな大学は、行きたいと思えるようなところはなく、かといって頑張ってまで行きたいと思えるような大学も見つかりません。(18歳、男子、東京都)

自分の人生考え「急がば回れ」
 A ありのままの自分を相談してくださってうれしいです。しかし、正直言って進学に対するあなたの考えは心配です。

 今の偏差値では行きたいところがない。かといって頑張ってまで入りたいと思う大学もない。これではやる気がしないのも当然です。このように主体性のないあいまいな姿勢では、たとえどこかの大学に入っても、すぐに壁にぶつかるように思えてなりません。

 そもそも学びたい学問や身につけたい資格や技能がはっきりしていれば、進路は自然に決まります。また、好きなこと、やりたいことがあれば、方向も見えてきます。

 今や大学の入学金は、私立なら自宅通学でも4年間で400万円。多くの家庭が170万円以上もの借金。学生の4人に1人は教育ローンを借り、かけ持ちバイト。それでも、卒業と同時に400万~600万円もの借金を背負って社会に出るのです。

 勉強とは「学校のため」にするのではありません。大学は自分の「人生のために」学ぶ場なのです。

 偏差値を上げることやブランド校に合格することが目的ではありません。自分の人生を豊かに充実させるためにこそ学ぶのです。

 まずは自分がどういう人生を送りたいのか、それを今一度、じっくり考えるところから始めてみてはいかがでしょう。

 急がば回れです。

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教育評論家 尾木 直樹さん
 法政大学キャリアデザイン学部教授。中高22年間の教員経験を生かし、調査研究、全国での講演活動等に取り組む。著書多数。

(出所:日本共産党HP )
コメント (4)
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「社会変えよう」 青年が連帯

2008-06-25 02:12:52 | 国内社会
「社会変えよう」 青年が連帯

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「楽しく生き生き仕事したい」
神奈川 大集会成功へシンポ
 「楽しく生き生き仕事したい!」と二十二日、「全国青年大集会」(十月五日開催)の神奈川県プレ企画「きいて・学んで・と~きんぐ~!」が横浜市中区のかながわ労働プラザ・ホールで開かれました。神奈川労連、建設労連の両青年部、神奈川青年ユニオン、民青同盟県委員会などでつくる実行委員会主催で、約百人が参加、佐野かな子実行委員長が、「仕事をしていく上でもためになる、励まされるようなシンポにしたい」とあいさつしました。

 シンポジウムでは、働く権利クイズ、関西勤労者教育協会の槙野理啓氏の記念講演「働くって素晴らしい」や、保育、建設、医療、公務、福祉、派遣など各分野の青年によるパネルディスカッション、会場発言を通して、仕事の実態や働きがい、労働組合活動の大切さについて交流しました。

 会場発言で、神奈川青年ユニオンの三宅洋執行委員は、不当解雇された青年が解雇予告手当二カ月分を払わせた経験を紹介。パネリストで派遣労働者の男性が職場の同僚などからお仕事実態調査アンケートを集め、取り組みを知らせていることを報告すると、会場から拍手がわき起こりました。

 参加者は、神奈川から四百人の参加で青年大集会を成功させること、お仕事実態調査アンケートを千人から集めることなどの行動提起を拍手で確認しました。

 日本共産党から、むねた裕之衆院比例候補、古谷やすひこ衆院神奈川3区候補、西脇たくや同15区候補、もりや浩一座間市青年・雇用・平和対策委員長(市議候補)が参加しました。

派遣法の抜本改正を
大阪 自己責任論乗り越えて
 「若い世代の雇用・貧困問題にどう立ち向かうか―自己責任論をのりこえて」と題する学習交流会が二十二日、大阪市の西成区民センターで開かれ百九十人が参加しました。住吉、住之江、西成、浪速、大正の各区労連、民青同盟木津川南地区委員会、日本共産党同地区委員会などで構成する実行委員会の主催。

 代わりがきく日雇い派遣だからと四十キロの冷蔵庫を運びつづけさせられた経験を告発した三十四歳の女性は「派遣労働者の心の叫びが共鳴して広がったのは世論の力。ゆがんだ軌道を元に戻したい」と話しました。

 日本共産党の山下よしき参院議員、「ネットカフェ難民」を取材している民青新聞記者の富山健さんが講演しました。

 富山さんは取材で出会った若者の実態を紹介し、「多くの若者が、“自分は大したことのない人間なんだ”と思わされている。あきらめている人たちと連帯することなしに社会を変えることはできない」と話しました。

 山下議員は、志位和夫委員長の「派遣労働」の質問に、福田康夫首相が「好ましくない」と答弁するなど、財界・大企業の「雇用戦略」が深刻な矛盾に直面していると指摘。派遣法の抜本的改正への党の立法提案にふれ、「潮目のとき」と語りました。

 閉会にあたり、「私たちは自己責任を乗り越え、政治や社会に目を向け、自らの生活実態や周りの若い世代の実態を集め、社会や政治に対して告発していきます」との集会アピールを採択しました。

団交しタイムカード
京都 実感できた労組の力
 労働者派遣法の抜本改正を求めて、日本共産党京都府委員会と民青同盟府委員会が主催する「学ぶ・つながる・変える 雇用大集会」が二十一日、京都市中京区で開かれ、ホームページや看板を見てきた青年など百八十人が参加しました。

 日本共産党の山下よしき参院議員が講演し、偽装請負の告発など青年のたたかいが世論を動かし、非人間的な派遣労働の実態を告発した志位和夫委員長の国会論戦などで、大企業の雇用戦略を追いつめてきたと強調し、日本共産党の派遣労働者保護法を紹介しました。

 交流では、スーパー・フレスコでサービス残業をなくそうと労働組合を結成した、男性(24)らが発言。ずさんな労働時間管理に疑問を持ち、地域ユニオンに相談して組合結成にいたった経過などに触れ、「団体交渉で七月からはタイムカードを導入させた。労働組合の力のすごさを実感している」と語りました。

 製造業の青年派遣労働者らが組合を結成し、労働条件改善を勝ち取る成果や、教員の超過勤務で採用一年目でうつ病などで休職する実態と是正の運動、民青同盟の青年雇用アンケートの取り組みが紹介されました。京都府・市議会で、党議員団の論戦と運動で雇用対策が前進していることが報告されました。

 京都総評の岩橋祐治議長が連帯あいさつし、日本共産党の成宮まり子府国政委員長(参院京都選挙区候補)が司会をつとめました。

ゆうPress
楽しい 元気
大好き民青
保育園職場班 悩みも願いも本音トーク
大阪・吹田

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 民青同盟のわきあいあい班は大阪府吹田市の社会福祉法人こばと会さくら保育園の職員の班です。「毎週の班会が元気のもと」と仲間を迎えています。(伊藤悠希)

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 「いただきます」。わきあいあい班の班会議はこのあいさつから始まります。毎回の班会は夕飯付き。訪ねた日は、おにぎり、みそ汁、サラダ、グラタンなどのメニューが並びました。「おいしい!」とみんな、夕飯に舌鼓を打ちます。園の栄養士、ともさんの手作りです。

 近況を語る3分間スピーチのテーマは「最近こだわっていること」。買い物でレジ袋をもらわない、「マイはし」を持ち歩いている、国産の食べ物、テレビを見ながらの体操、本、話題のドラマなど多岐にわたります。

 保育士の別所未希さん(21)は昨年、不安と期待を抱えさくら保育園に就職しました。班会でほかの保育士たちと話をする機会を得られ、「また明日から頑張るぞと力をもらっています」と話します。

 班長の野元香里さん(28)は「みんな“民青が好き”って楽しんで参加しています。苦労もありますが、保育環境をよくしたいという願いに応える場としても一緒にやろうと誘いたくなるし、一人増えると要求も増えるからまた楽しみが増えるんです」とほほえみます。

 今年、さくら保育園に入った新人保育士が仲間になりました。毎年恒例のお花見に誘い、社会のことを学んで交流しようと呼びかけました。「戦争のない世界になってほしい」と憲法9条を守る活動に共感しています。

 さくら保育園は「だれもが安心して子どもを生み働き続けられる保育園」を目指し、開園して5年。ほとんどの保育士が20代です。開園時間は午前7時から午後7時まで。産休明け乳児保育で40人の子どもをみています。地域に開放した親子教室も行っており、350組以上の親子が参加しています。

 以前の職場や学生時代に民青同盟員だった保育士が「職場の悩みを交流する場をつくりたい」との思いを実らせ、開園と同時期に班をつくりました。

 当初は、がむしゃらに働き、みんな自分のことで精いっぱいで本音での話し合いはなかなかできませんでした。「ある日の班会で仕事にもプライベートにも悩みを抱えている班員が泣き出して…。その悩みにみんなが共感し、時がたつにつれ気兼ねなく話せるようになったんです」とさくら保育園の保育士で吹田摂津地区委員長の柳由美さん(25)は話します。

 毎回の班会では、さまざまなことを学んできました。最近では府政の焦点になっている橋下知事の「行革」は府民サービス切り捨てであることを学習しました。野元さんは言います。「これまでも家庭や子どもたちの困難の背景には保護者の長時間労働が影響していると学んできました。保育所予算や私学助成金の削減が盛り込まれている『橋下行革』が押し付けられたら保育がしにくくなります。学ばないとしんどいだけですが、学習することで展望が持てます」

 保育園では行事も多く、準備で夜遅くまで残ることもあります。柳さんは「仕事も班の活動も両方頑張りたい」との思いを持っています。園長も若い職員たちの活動を見守ってくれています。

 柳さんは「民青同盟での活動は自分たちの生き方でもあります。どんな人間になるのか、どんな保育士になるのかを学んでいる場所です」と話します。

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毎週発行 班ニュース
 班ニュースは毎週発行し、前回の班会議の様子、その日の班会でやること、今後の予定が書いてあります。LC(班の中心メンバー)が交代で書き、興味を持った新聞記事などについてコメントを載せています。班会議に参加できなかった班員にも届けて班員同士の交流に役立てています。地区委員会が出しているニュースは写真が中心で地区の交流を図るものになっています。

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 日本民主青年同盟(民青同盟) 青年の要求実現と一人ひとりが大切にされ、平和な日本をめざす自主的な青年団体。日本共産党を相談相手に活動しています。15歳以上の青年で構成され、職場、地域、学園に班をつくり、班会議を基本に活動しています。

(出所:日本共産党HP 2008年6月23日(月)「しんぶん赤旗」)
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最低賃金(全国平均=時給六百八十七円)ー大幅引き上げへの絶好の機会ー

2008-06-25 02:09:58 | 国内経済
主張
最低賃金
大幅引き上げへの絶好の機会

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 政府と労使代表で構成する「成長力底上げ戦略推進円卓会議」が先週末、地域別に決めている最低賃金(最賃、全国平均=時給六百八十七円)を二〇一二年度までの今後五年間で、小規模事業所の「高卒初任給の最も低い水準」を目安に引き上げることで合意しました。

 貧困と格差が拡大するなかで、最賃の引き上げは重大な社会問題となっており、〇七年十一月には、生活保護基準を下回ってはならないとする改定最賃法が成立し、今年七月から施行されます。すべての労働団体が要求している時給千円の実現へのチャンスにしていくことが求められます。

生計費を決定基準に
 日本の最賃は極めて低く、最も低い秋田と沖縄の両県は時給六百十八円、最も高い東京都でも七百三十九円です。昨年の国会で日本共産党の志位和夫委員長が抜本的な改正を要求したことなどがきっかけになり、国会内外での運動が大きく広がり、昨年十一月にようやく法改正に至りました。

 改定最賃法は、「労働者が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるよう、生活保護に係る施策との整合性に配慮するものとする」(第九条三項)と明記しました。労働者が要求した時給千円以上は明確になりませんでしたが、最賃の大幅引き上げと全国一律最賃制の確立への一歩につながるものです。

 最低賃金は、もともと生活できる賃金である生計費を基準に決定するのが当然です。ワーキングプア(働く貧困層)をなくすためにも、最賃の大幅な引き上げによる、各企業・産業の低い賃金の底上げが避けられません。

 労働者と労働組合は所属や立場の違いを超え、「時給千円」以上を掲げて共同行動を繰り広げてきました。長い間、年間数円アップにとどまっていた最賃が、昨年は前年度の三倍、全国平均十四円という二けた増を実現したのは、共同行動と世論の共感があったからでした。

 今回の円卓会議では小規模事業所の規模については合意に至らず、具体的な引き上げ額も明示されませんでしたが、〇七年の高卒初任給の最低水準、時給七百五十五円を当てはめても六十八円アップとなります。

 財界側は円卓会議で、対象となる小規模事業所について、より賃金が低い「従業員二十人以下」に固執し、当初の政府案「十―九十九人」さえ拒みました。取引単価切り下げなどで中小企業を苦境に追い込みながら、「中小企業に打撃だ」などと最賃引き上げをできるだけ小幅に抑え込もうという財界・大企業の身勝手さを許すわけにはいきません。

 極端な低賃金とそれによる内需低迷が、中小企業の経営を圧迫している大きな要因です。財界と政府が「中小企業いじめ」をやめ、最賃を引き上げてこそ、中小企業を含めた国民経済の健全な発展をもたらします。

時給千円以上は急務
 円卓会議の方針を受けて中央最低賃金審議会が論議を始め、今月末には目安となる答申をまとめます。

 日本共産党は国会議員団が昨年十月に発表した最賃制改善の「要求」のなかでも全国一律最賃制の確立を基本として、当面時給千円以上を目標に抜本的な引き上げと、中小企業対策の強化など基本的な考えを示しています。

 改定最賃法の精神や円卓会議の合意を生かして、時給千円以上の実現めざし共同行動をさらに強めることが求められます

(出所:日本共産党HP 2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」)
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東京・狛江市で日本共産党員の矢野市長が4選

2008-06-25 02:07:57 | 国内政治
くらし優先と市民パワー
矢野市長の4選
東京・狛江

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 「本当によかった」「狛江市民の誇り」――二十二日投票の東京都狛江市長選で、現職の矢野ゆたか氏(61)=「豊かな狛江をつくる市民の会」推薦、日本共産党員=は自民、民主系の総がかりの攻撃を打ち破り、四選を果たしました。翌二十三日の早朝、矢野さんが小田急線狛江駅頭に立つと、市民が次々と手を振ったり握手を求めに寄ってきます。「住みよい狛江のまちづくりへ全力投球していきます。変わらぬご支援をお願いいたします」。笑顔で矢野さんは呼びかけました。(狛江市長選取材団)

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 「鼻の差に迫っている」。市議会の自民会派(明政クラブ)の議員は投票日直前にこう語っていました。結果は自民推薦候補に三千七百票差、民主推薦候補の二倍近い一万三千三百九十六票(得票率44・22%)で、矢野市長は三つどもえの激戦を制しました。

 矢野当選が確定した午後十一時前。狛江駅近くの自民候補事務所に陣取っていた支持者たちは、いっせいに携帯電話で連絡をとりはじめました。あちこちでひそひそ話。「やはり矢野は強い。びっくりだね」「共産党は志位さんが来た。民主は菅さんが来たが人気がなかった」「自民党は人材不足だ」。

 翌二十三日、自民陣営の幹部は「(四選は)長いよという声もあったが、(矢野市長は)それを消したのだから」。がっくりした口調で語りました。

「子育て一番」「音楽の街」
さらに前進を
 「長い」という自民、民主陣営の攻撃を吹き飛ばしたのが、くらしを守り、切実な願いにこたえる矢野市長への期待と信頼です。市民との協働で進めてきた三期十二年の実績と、市民派市政をすすめる政策が、市民に共感と支持を広げました。

 選挙にあたり小集会を精力的に開いて市民の要望をくみ上げ、十二年の実績をさらに前進させることを訴え、市民の心をつかみました。

 二十三日朝、演説する矢野市長に手を振って通りかかった女性(47)は「絵手紙の運動にかかわっています。絵手紙運動を理解してくれる矢野市長の当選は本当にうれしい。これからも文化事業に力を入れてほしい」といいます。別の女性(59)は「和太鼓のグループに入っていて、矢野市長のおかげで念願の駅前ライブもできました。今後も『音楽の街―狛江』を広げて根づかせてもらいたい」と話しました。

 選挙結果を報じた一般紙は「矢野市政に、福祉の充実や市民参加の推進などで市民が一定の評価を下した結果」(「読売」二十三日付)、「有権者は3期12年の実績から矢野氏に引き続き市政のかじ取り役を託した」(「毎日」同)と評しました。

 土木偏重の政治をくらし優先に切り替え、就学前の乳幼児医療無料化など「子育て一番の街」、お年寄りや障害を持つ人に優しい街づくり、「絵手紙発祥の地」や「音楽の街狛江」などの施策を進めてきました。

 市内の電器屋店主の男性は選挙結果について「自民とこんなに差が開くのかと思わず驚いた。確かに矢野さんは高齢者のための施策などよくやっていると思う。商店街の活性化に力を入れてほしい」と期待を表明しました。

自公・民主両候補と対決
逆流ストップ
 選挙は、「市民が主人公」の市政に切り替えた矢野市政と、十二年前までの市民不在で利権に走った前市政の与党だった自公、民主両候補の二つの流れの対決となりました。

 相手陣営は「長い」「財政を悪化させた」と攻撃。「市民の会」が反論すると、自民陣営は法定ビラで「流れをかえよう」と打ち出してきました。矢野市政の実績をすべて否定し、「変革のときを迎えている」と矢野市政の転覆、十二年前の古い市政の復活の狙いをあからさまに示したものでした。選挙の争点が、市民がきずいた市民のための市政をさらに前進させることができるかどうかにあることがはっきりしました。

 「古い市政を復活させるな」と切り返し、予算の使い方をくらし優先に切り替えた矢野市政の実績、公約は、市民の心に響き支持を広げました。

 二十三日朝、矢野氏の演説を聞いた会社経営の男性(67)は「私は共産党支持というわけではなく、まったくの無党派だが、前の市政のように市民を侮辱する市政になってはいけない。矢野さんには弱者救済を頑張ってほしい」と期待します。

“草の根”のたたかい
市民弁士次々
 たたかい方も対照的でした。自民・公明系と、片や民主系の二陣営は告示日から連日、国会議員や都議などを総動員。民主系陣営は、矢野市政を「共産市政」などと攻撃する一方、小沢一郎代表の顔写真をビラに載せ、「二大政党」の看板の効果を意識して浸透をはかりました。

 矢野陣営は、のべ四十人以上の市民がみずからの選挙として、「市民弁士」になって矢野氏とともにマイクを握りました。くらしの体験を交え、矢野市政への支持を訴えるつじつじでの訴えは新鮮で、市民の中に共感を広げました。

 二十三日朝、狛江駅から電車で仕事に向かう途中の女性(72)は「他陣営は有名な国会議員を連れてきて矢野市政への攻撃が激しかったけど、狛江市民の良識をうれしく思います。矢野さんには市民本位の市政を続けてほしいです」と声を弾ませました。

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 日本共産党員市長の連続4期当選は大阪府羽曳野市長(1973年~89年)を務めた津田一朗氏(故人)以来2人目。党員の首長は、狛江市を含め4市4町1村で選ばれています。

(出所:日本共産党HP 2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」)
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民主党-来月に資金集めパーティーで 財界との関係強化ー

2008-06-25 02:05:14 | 国内政治
民主党
来月に資金集めパーティー
本部主催 財界との関係強化

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 民主党が次期衆院選に向け七月十四日に東京都内のホテルで政治資金パーティーを開きます。二億五千万円の売り上げと約四千人の参加が目標。六月から党パーティー実行委員会(委員長・円より子副代表)が中心となって企業や業界団体、労働組合などに働きかけています。

 パーティー券の相場は一枚二万円です。企業や団体に高額なパーティー券を買ってもらう行為は、形を変えた企業・団体献金集め。各派閥、政治家個人の資金管理団体が中心となってパーティーを開いている自民党に対し、民主党は本部が直轄する形でパーティー券を売りさばく形です。

 民主党は、二〇〇八年度本部収入の84%を国民の税金である政党助成金(約百十九億円)で賄おうとしています。岡田克也副代表は最近出版した著書『政権交代 この国を変える』で、民主党のパーティー収入などが「いかにも少ない」として党幹事長を務めていた〇二年から企業・団体を対象に「民主党本部主催の政治資金パーティーのパーティー券をトップセールスで売り歩くようにした」と説明。「税制を整えて企業や団体の献金を誘導することも考えてよいと思う。(中略)より広範囲に政党が企業や他の団体からの資金集めの努力をすることは、必要なことだ」と、さらなる献金集めを促しています。岡田氏が代表に就任した〇五年の民主党の政治資金パーティーは、日本経団連傘下の業界・産業団体に幅広くパーティー券購入を依頼して開かれました。

 民主党は〇八年度の活動方針で「参議院選挙の結果を受け、経済団体からの民主党への期待は高まっています。この機を逃さずコミュニケーションを活発化し一層の理解と関係の強化に努めます」と財界側との関係強化を打ち出しています。

(出所:日本共産党HP 2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」)
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日本共産党と第169通常国会(2)-論戦貫いた156日間/非正規雇用-

2008-06-25 01:59:59 | 国内政治
論戦貫いた156日間
日本共産党と第169通常国会(2)
非正規雇用
“世論揺さぶる”追及

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 「マスゾエ(舛添要一厚労相)がやっと日雇い派遣禁止の法改正を言明したぞ!」「この質問がマスゾエを変えた」「マジで共産党見直した!」(インターネットの動画サイト「ニコニコ動画」への書き込み)

今も続く反響


(写真)パネルを示して福田首相らに質問する志位委員長=2月8日、衆院予算委

 深刻な貧困と格差を招いた最大要因の一つである非正規雇用問題。舛添厚労相は十三日、次の臨時国会にも労働者派遣法改正案を提出し、日雇い派遣は原則的に「やめるような方向で」対応したいと表明しました。

 舛添厚労相の姿勢を「変えた」というのは、日本共産党の志位和夫委員長が衆院予算委員会で行った質問(二月八日)のことです。質問への反響は四カ月以上たったいまも続いており、質問の録画が掲載された同サイトには、連日感想が書き込まれています。

 質問で志位氏は、日雇い派遣の過酷な作業と低賃金に苦しむ青年たちの実態と悲痛な声を突きつけました。

 ―倉庫作業と聞いていたのに、実際は冷凍倉庫。防寒服もなく、軍手だけで作業し、半日で凍傷に。

 ―二年間働いたあげく、「もう来なくていい」の一言で突然解雇された二十六歳の女性…。

 志位氏は、「規制緩和」で不安定雇用と格差を拡大した政府・与党の責任を厳しく追及。福田康夫首相から「日雇い派遣は好ましくない」「中長期的に見て、若者の不安定雇用は良くない」との答弁を引き出しました。

 「毎日」二十三日付コラムは、「関根(秀一郎・派遣ユニオン書記長)の調査や志位の追及は世論を揺さぶった」と書きました。

 今国会では、衆参両院の代表質問に、民主党から計五人の議員が質問に立ちましたが、「パートや若者の労働環境は改善していない」(鳩山由紀夫幹事長)とのべたものの、日雇い派遣の禁止など、派遣労働の規制強化には触れませんでした。

 志位氏の迫真の追及を目の当たりにした若者らからは、「こんなこと言えるのは共産党だけ」「企業献金もらっていないからいえるんだよ」との書き込みも。質問は、日本共産党の“本気度”とともに民主党など他党との違いを際立たせました。

ネットに反応
 インターネット上の反響に全国紙やテレビ局も注目し、この問題での日本共産党の主張や取り組みを次々と取り上げています。

 日本共産党は、実際の法改正に向けても機敏に動きました。四月十日には、党としての改正案を発表し、五月二十三日の四野党書記局長・幹事長会談の席上、市田忠義書記局長が改正案の共同提案をめざして協議を提案。その後も協議の実現に向け、粘り強く各党に働きかけました。

 派遣労働者自身のたたかいや運動も広がっています。派遣など不安定雇用で働く若者が中心となって結成された首都圏青年ユニオンなどは五月十一日、全国青年大集会(十月五日開催)の事前企画「TOKYO若者メーデー」を開催しました。

 キヤノンやいすゞ自動車などの大手企業も、世論の批判をかわすかのように、派遣労働解消の方針を示すなどの動きをみせ始めています。

 一方、派遣労働の「甘い汁」を吸い続けたい財界側は、派遣労働の規制強化どころか、逆に「柔軟な雇用・労働法制の確立」などの「要望」の「実現度合いが低くなっている」として、さらなる規制緩和を求めています。(「2008年度日本経団連規制改革要望」、十七日)

 “派遣労働者保護法”と呼べる抜本的な法改正の実現は、今後の国会内外でのとりくみとたたかいにかかっています。(つづく)

(出所:日本共産党HP  2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」)
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