2025-02-13

後半【最新インタビューAIデジタル超知能、政治宇宙…イーロン

▼7.ヨーロッパ官僚主義

さてヨーロッパに話を移すと実はヨーロッパ官僚主義アメリカよりもはるかに強いのです。

なぜならヨーロッパには州や国レベル官僚機構だけでなくその上にEU存在するからです。

そして率直に言ってブリュッセルにあるEU本部官僚主義大聖堂と言っても過言ではありません。

もし官僚主義大聖堂を訪れたいならブリュッセルEU本部に行ってみるといいでしょう。

私はヨーロッパアメリカよりも政府効率化が必要だと思っています

それは国レベルだけでなくEUレベルでも必要です。

そして実際ヨーロッパにおけるこの問題アメリカよりも深刻だと考えています

ヨーロッパでは規制進歩確信を大きく妨げてきました。

それは過剰規制による緩やかな窒息とでも言うべき状況です。

この窒息は突然起こるものではなく毎年少しずつ締めつけられていくため、その瞬間には致命的だと感じにくいのです。

しか首に巻かれたロープは毎年少しずつ締まり続け最終的にはヨーロッパを窒息させてしまうでしょう。

したがって私の意見としてはEUレベルレベルそして地方レベルにおいて規制を削減するための即時の対応必要です。

▼8.AI進化デジタル超知能の時代

さてオープンソースAIモデル一般的に商用の最先端モデルに遅れを取る傾向があります

まり今日商業的に最も強力なAIモデルはおそらく1年以内にオープンソース化されるでしょう。

この流れは今後も続くと予想されます

要するに最終的には誰もがAIを持つことになるのです。

実際これは人類にとって最も根本的な変化かもしれません。

デジタル超知能の到来は歴史的に見ても極めて重要な転換点となるでしょう。

もし未来歴史かあるいはその時代にまだ人間がいるならですが。

千年後の歴史家が歴史上最も重要出来事は何だったのかと振り返るとすれば、間違いなくデジタル超知能の誕生がその1つに数えられるでしょう。

その頃にはどの国の誰が権力を握っていたかなどは取るに足らない話になっているでしょう。

デジタル超知能の登場はそうした政治話題とは比べ物にならないほど重大な出来事になるのです。

私はまた人類宇宙進出文明になることもこのリストに入るべきだと考えています

これも重要マイルストーンに含まれると思います

まり非常に広い視点から見て進化観点から考えた時、歴史上のトップ10に入るようなマイルストーンは何かと考えると、次のようなものがあげられるでしょう。

単細胞生命誕生

細胞生命誕生

植物動物への分化

生命が海から陸へ進出

哺乳類の出現

哺乳類における認知機能の発達

宇宙進出文明誕生すること

デジタル超知能の誕生

これらはおそらくトップ10に入る出来事だと思います

もちろんこうしたことを成し遂げるのは非常に困難です。

これは大きな挑戦です。

私たちの脳はたった20Wの電力しか消費せず、そのうちの約半分つまり10Wほどが高次の脳機能に使われています

要するに私の脳は10Wの肉のコンピュータなのです。

この10Wの肉のコンピューターでこれらを考えるのは非常に大変なことです。

ただ1つ助けになる考え方があります

それはトレーニング必要精神的負荷と実際にそれを実行する際の精神的負荷には大きな違いがあるということです。

例えばチェスを例に取るとグランドマスターになるにはおそらく1万時間トレーニング必要ですが、実際にゲームプレイするのには数時間しかかかりません。

これはテスラスペースXにおいても同じことが言えます

私は車会社ロケット会社衛星事業などを構築成長させる方法を学ぶために1万時間どころではなく、はるかに多くの時間を費やしてきました。

またスペースX創業する前にはインターネット企業を2社共創業しておりインターネットや決済システムについても理解しています

まり1度トレーニング完了すれば必要精神的負荷は大幅に減るのです。

これこそが私が長年に渡る膨大な訓練を必要とすることを成し遂げつつも実際の実行段階ではそれほど大きな精神負担を感じずに済む理由です。

私はこれまで政府と深く関わってきましたが実際に政府改善しようとするのは今回が初めてです。

そのため最初はかなりの学習負荷がかかると思いますが、やがて推論の段階に移行すればそれはトレーニングよりもはるか簡単になるでしょう。

9.TikTokについて

私はTikTokの買収に入札したことはありません。

また仮にTikTokを手に入れた場合に何をするかについて特に計画は持っていません。

おそらくアルゴリズム分析してそれがどの程度有害なのかまたは有益なのかを判断するでしょう。

そしてアルゴリズムさら生産的な方向へ調整し最終的に人類にとってプラスとなるようにすることを考えるでしょう。

基本的により有益な方向へ進むべきであり有害な方向へ進むべきではありません。

私は個人的TikTok使用していません。

そのためあまり詳しくはありません。

ただXに時々動画が流れてきたり人が見せてくれたりすることはあります

しかし私はTikTokを買収したいとやっきになっているわけではありません。

そもそも私は企業を買収すること自体が非常に稀です。

Twitterの買収は例外的なケースでした。

私は基本的に0から会社を立ち上げることが多いです。

Twitterを買収した理由は当時も言いましたが、アメリカにおける言論の自由を守ること、そして法律が許す範囲世界の他の地域でもこれを維持することが重要だと考えたからです。

私はTwitterを買収することが人類未来にとって重要生産的な一歩になると感じました。

そして実際には非常に苦痛を伴う難しい決断でしたが、それでもなおやるべきことだったと考えています

Tiktokに同じ論理が当てはまるかどうかは分かりません。

そのため私はTiktokの買収に強い関心を持っているわけではありません。

私は経済的理由だけで企業を買収することはありませんし、経済的理由を除いてTiktokを買収する目的が何なのかはっきりとは分かりません。

10.右派左派の再定義とその誤解

一般的にこうした政治的な動きは前向きなものだと考えています

しか右派とは何か、左派とは何かという定義時代と共に変化してきました。

例えば常識的移民政策や適切な政府支出といった政策はかつては左派の人々も支持していましたし、中道的な政府も当然のように支持していました。

しか現在メディアではかつて中道中道左派とみなされていた政策極右として定義されるようになっています

これは明らかに馬鹿たことであり事実とは異なります

本来極右とは極端なファシズム的な状況、例えば戦争を仕掛けたりジェノサイドを企てたりするような政権を指すべき言葉です。

しかし今では常識的移民政策を指示するだけで極右と呼ばれてしまう状況になっています

実際過去10から15年前の中道左派政治家のスピーチを聞けば現在極右とみなされている意見とほぼ同じ内容を語っています

例えばオバマ大統領ヒラリー・クリントン10から15年前に行った移民政策に関するスピーチを見れば現在トランプ大統領とほぼ同じ内容になっていることが分かります

それほど昔の話ではありません。

まり私たちが目にしているのは右派左派の再定義ですが、それは誤った定義です。

率直に言ってそれは単なるプロパガンダに過ぎません。

なぜなら人々は、一般的極右=悪いものと考える傾向があるため、常識的なことまで極右とラベル付けされてしまうのです。

これは馬鹿げています

私はアルゼンチンミレイ大統領の大ファンです。

彼は素晴らしい仕事をしています

その結果は明らかです。

アルゼンチン前例のない経済成長を遂げています

彼はようやくインフレを抑え込み政府の規模を劇的に縮小しました。

政府の規模を縮小することは非常に重要です。

なぜなら公的セクターの低生産性あるいはマイナス生産性の職から人々を高生産性の民間セクターに移す必要があるからです。

経済的改善根本的に起こるのはこうした人材の再配置が実現した時です。

マイナス生産性の仕事から生産性の仕事へと人々が移動すれば罪やサービス生産量が増え生活水準が向上します。

ここで誤解しがちなのは人々がお金現実のものと思い込んでいることです。

しかお金現実のものではありません。

本当に重要なのは財やサービス生産量です。

お金はそれを表す単なる指標に過ぎません。

さてワークイズムについて定義を明確にしましょう。

注:Workism「生き方としての仕事主義労働倫理への過剰なまでの傾倒を表す用語

もしこれが性別人種に基づく差別という意味で使われるのであれば、それは明らかに間違っています

DEIは単に差別を別の形に置き換えたものにすぎません。

私は人種差別性差別には誰に対しても反対です。

それが白人に向けられようと黒人に向けられようとアジア人に向けられようと誰に対しても同じことです。

私たちはどんな形の差別承認すべきではありません。

しかしDEIやワークイズムは基本的差別を推進しているのです。

それは間違っています

さらにそれらは反メリトクラシーでもあります

私の考えでは私たちはメリとクラティックな実力主義的な社会を築くべきです。

人々は能力努力によって成功すべきです。

それ以外の私的基準によって成功が決まるべきではありません。

私たちには実力主義社会必要です。

そして言論の自由必要です。

言論の自由意味を持つのは、あなたが嫌いな人があなたが嫌いなことを言う権利を持っている時だけです。

それこそが本当の言論の自由です。

政府が何が誤情報で何が誤情報でないかを決定するべきではありません。

なぜならそこに政治的なバイアスがかかるからです。

実際のところそれによって言論の自由は抑圧されてしまます

からこそ私はワークイズムは邪悪思想だと考えています

なぜならそれは人種差別的であり性差別的であり反言論の自由的だからです。

11.人口減少の問題

これは非常に基本的な話ですが、がもし人々が子供を生まなくなれば人類は存続できません。

そしてここ何年も世界のほぼ全ての地域で出率の低下が続いています

例えばインドですら、最近出生率人口維持水準を下回りました。

よく移民で補えばいいという人はいますが、一体どこから移民を受け入れるつもりなのでしょうか。

例えば中国出生率現在人口維持水準の半分程度でおそらく60%前後にまで落ち込んでいます

まりこの世代で約6億人が失われることになります

ではその6億人分の移民をどこから確保するのでしょうか?

これはほぼアメリカ2つ分の人口中国移住する必要があることを意味します。

そんなことは不可能です。

韓国の状況はさらに深刻です。

韓国出生率現在人口維持の水準を大幅に下回る1.3であり、このままの傾向が続けば3世代後には韓国人口現在の3%から4%にまで減少します。

まり韓国という国自体消滅してしまうということです。

私は全ての文化にはそれぞれ素晴らしい面があると考えています

文化が消えるのは望ましくありません。

フランス文化韓国文化日本文化アメリカ文化もどの国の文化も失われるべきではありません。

からこそ私は世界中が均一化することに対して慎重であるべきだと考えています

もし極端なグローバル化が進めば世界中ののどの地域も同じようになってしま独自文化が消えてしまます

それは世界をつまらなくするだけではなく文明にとっても良くないことです。

私たちは国ごとの文化を守るべきです。

それこそがより良い未来につながると私は考えています

そしておそらく多くの人がこの意見賛同するでしょう。

しか現在の低出生率多文化主義グローバリズムの影響により、私たちは実際には個々の文化希薄化と文化破壊消滅をまのあたりにしています

これは未来にとって非常に悲惨なことだと思います

私は今が重大な転換点にあると考えています

したがって私はヨーロッパにおいて急進的な変革を推奨します。

具体的には出生率を大幅に向上させるための抜本的な対策必要です。

これには非常に大胆なインセンティブが求められるかもしれません。

またヨーロッパ合理的移民政策を持つべきです。

まり移民は適切に審査された上で受け入れられるべきであり犯罪を犯したものは即座に国外追放されるべきです。

そうでなければヨーロッパ崩壊を招くことになります

さらに大規模な規制緩和に向けた本格的な取り組みが必要です。

不要法律規制撤廃しなければなりません。

そうしなければ動脈硬化のように規制が積み重なり最終的には何をするにも違法になるような状況に陥ります

現在ヨーロッパではまさにそれが起こりつつあります

したがって私は次の3つの改革を即座にかつ劇的に進めることを推奨します。

規制緩和

言論の自由の確保

合理的移民政策出生率の向上

これらの改革が実現すればヨーロッパには明るい未来があるでしょう。

しかしもしこれらが実行されなければヨーロッパは衰退し最終的には失敗することになるでしょう。

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