NO.495 社会保障に金がかかり、財政赤字になった?・・・総理の大うそ。
先ずは、総理のメチャクチャ発言(17日、G8通信社インタビュー)。
「わが国は消費税5%。(欧米に比べて)非常に低い。しかし、日本は恐らく、世界で有数の高齢化社会だと思う。高齢化社会は子どもが生まれないということもあるが、年寄りがいつまでも長生きできる幸せな社会でもある。
その国が5%でやっている。だからこれだけ財政赤字を背負っているともいえる。
その辺のところを決断しないといけない。とても大事な時期だ。国民世論がどう反応するか、一生懸命考えているところだ。
高齢化社会ということを考えると、道は狭くなってきている。(消費税率の)議論はずいぶんやっている。過去において。しかし、政治的決断が出来なかった」
世論を気にしつつも、消費税増税は決断の時だと!
聞き捨てにならないのが、財政危機を高齢化社会(社会保障に金がかかるから)のせいにしていること!
社会保障給付はヨーロッパに比べても貧弱!
下のグラフは、国民所得に占める社会保障給付の国際比較である。
一目瞭然、日本は少ないのである。
ヨーロッパは、予算の中心は社会保障。
日本では90年代以来、「公共投資に50兆、社会保障に20兆」といわれた逆立ち財政が続いた。
この間の自公政権は02年以来、社会保障費の当然増分を、毎年2200億円も切り縮めてきた。
消費税が導入されて以来、社会保障がよくなったためしはない。
「社会保障のために財政が赤字になった」なんていうのは、真っ赤なウソである。
社会保障を財政赤字の犯人に仕立てるなんて、福田の狸め!・・・ちょっと口が悪いが、腹立つ~~~
では、いったい財政赤字の原因はどこにあるのか?
その大元は、無駄と浪費の大型公共事業。
90年代10年間で、約300兆円の赤字を作った。
さらには、毎年5兆円にものぼる軍事費。
おまけに、大企業はこの間、減税につぐ減税で税収が空洞化。
次回、この辺をもう少し詳しく見てみたいと思いますのでお付き合い下さい。
社会保障財源と消費税に関する国際比較については、
過去ログNO.476 福祉のためなら、ヨーロッパ並みに消費税を上げてもいい?を参照下さい。
もう数年前、近所の農家の納屋が取り壊されていた。
「あ、あのレンガの壁、もったいないな」と思っていたら・・・。
見事に残され、上手に生かされている。
人が手をかけ心をこめて作ったものは、金と効率よりも、はるかに美しく、重みがある。
・・・と思いませんか?こんなチッチャな納屋でも。
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2008.06.19 | | Comments(3) | Trackback(2) | ・消費税・財源・税Ⅰ