NO,419 青春とは 若き精神のなかにこそ ある(サムエル・ウルマン)・・・61歳憲法君とおじさんたちへ。
先ほど、旭さんにコメント返しをしようと思い、青春時代について思いをめぐらしていたら、 青春とは
サムエル・ウルマンの「青春とは」を思い出してしまった。
有名だから、多くの方がご存知で有難くもなんともないかも知れないが・・・。
自分自身も含めて、おじさんたちに声に出して詠んでみて欲しいと思い、アップすることにした。
あわせて、古臭いといじめられてきた61歳になった憲法君にも捧げたい。
声に出して読んでみて下さい。おじさんたちといわず、老若男女を問わず。ぜひとも!
オキナグサ(翁草)
原作詩:サムエル・ウルマン
自由訳:新井 満
真の 青春とは
若き 肉体のなかに あるのではなく
若き 精神のなかにこそ ある
薔薇色の頬 真赤な唇 しなやかな身体
そういうものは たいした問題ではない
問題にすべきは つよい意思
ゆたかな想像力 もえあがる情熱
そういうものが あるか ないか
こんこんと湧きでる 泉のように
あなたの精神は 今日も新鮮だろうか
いきいきしてるだろうか
臆病な精神のなかに
青春は ない
大いなる愛のために発揮される
勇気と冒険心のなかにこそ
青春は ある
臆病な二十歳がいる 既にして 老人
勇気ある六十歳がいる
青春のまっただなか
年を重ねただけで 人は老いない
夢を失ったとき はじめて老いる
歳月は 皮膚にしわを刻むが
情熱を失ったとき 精神は
しわだらけになる
苦悩 恐怖 自己嫌悪
それらは 精神をしぼませ
ごみくずに変えてしまう
誰にとっても大切なもの
それは 感動する心
次は何が起こるのだろうと
眼を輝かせる 子供のような好奇心
胸をときめかせ 未知の人生に
挑戦する 喜び
さあ 眼をとじて
想いうかべてみよう
あなたの心の中にある
無線基地
青空高くそびえ立つ たくさんの
光輝くアンテナ
アンテナは 受信するだろう
偉大な人々からのメッセージ
崇高な大自然からのメッセージ
世界がどんなに美しく
驚きに満ちているか
生きることが
どんなに素晴らしいか
勇気と希望 ほほえみを忘れず
いのちのメッセージを
受信しつづけるかぎり
あなたはいつまでも 青春
だが もしあなたの
心のアンテナが 倒れ
雪のように冷たい皮肉と
氷のように頑固な失望に
おおわれるならば
たとえ二十歳であったとしても
あなたは立派な
老人
あなたの心のアンテナが
今日も青空高くそびえ立ち
いのちのメッセージを
受信しつづけるかぎり
たとえ八十歳であったとしても
あなたはつねに 青春
青春とは 真の 青春とは
若き 肉体のなかに あるのではなく
若き 精神のなかにこそ ある
サムエル・ウルマンは1840年ドイツ南部に生まれ、11歳の時に両親と共にアメリカ南部に移住。1924年バーミンガムで84年の生涯を終えた。
彼は、ユダヤ人であり、生涯に亘って敬虔なユダヤ教徒だった。社会的弱者である孤児や女性、黒人、労働者を救済する運動に生涯を捧げた。
この詩を日本に伝えたのは、1945年8月、連合軍最高司令官マッカーサー。マッカーサーは執務室の壁に『Youth』(青春とは)を掲げ、日々愛しょうしたといわれている。
これに感動した一人の日本人、日本羊毛工業界の発展に寄与した岡田義夫氏が紹介し広まったそうだ。
戦後多くの日本人が、この詩に励まされ、困難な時代を頑張ったと聞いている。
新井によると、マッカーサーの愛しょう版はウルマンの原詩とは違っていたらしい。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」ではじまり、
「・・・
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。
・・・」
という風に抽象的でちょっと硬い。
この訳は、ウルマンのオリジナルから新井満が、最近再生したものである。
新井満は作家・作詞・作曲家であり、また写真家でもある。
最近のヒット作「千の風になって」の作者である。(以上 講談社 同名書参照)
確かに若いときはみずみずしく美しい・・・
ついでに、私は軽度の知的障害のある娘に、次のようなことを考えさせられたことがある。
過去ログ:NO.29 お父さんは将来何になりたいと?
NO.29 お父さんは将来何になりたいと?
「お父さんは将来何になりたいと?」
少し知的な遅れがある四女が、夕食のとき話しかけてきた。
みずきが、小5の時だった。
普通小学5年生が、その父親にこんな質問はしないだろう。
「ふーん。この子の遅れは、こんな時間認識にも、こんなふうに現れるんだ。」と思いながら、
「そうだな、蕎麦屋さんをして、金魚やさんも花屋さんもするかなあ。」と答えた。「おちゃわんも作って売ったら?」と、返してきた。
何気ないやり取りの後、考えてしまった。
50歳にもなると、大体人生が見えてきて、あとは規定の人生を流して生きる・・・。そして老後のことを考えるのが、関の山じゃないか?
娘の言葉に目を覚まされた気がした。将来というものは、どんな年になっても、決まってしまっているものではない。これから自分で作り上げていくものだ。
それから、同年代と飲む時、時々「おまえ、将来何になるんや?」とつっこみ、この話をするようになった。結構、聞いてもらえる。受けるといったほうが近いかな。
あれから自分も、少し若返ったような気がする。未来を創造できるのは、人間だけが持ちうる力である。
娘は遅れていて、常識的なことが理解できないこともある。しかしそれは、常識にとらわれない理解の仕方、発想でもある。そこには新しい価値や、真理までもあることがある。
「おとうさんは、決め付けたらいかんよ。」と、生意気なことを言う時もある。それは、正しい、と脱帽するしかない。
で、年をとるとこういう風になる。
この姿が、翁のポヨポヨとした頭髪に似ているので「オキナグサ」と名前がついた。
この野草は、この姿に特徴があり名前がつけられたというわけで、若いときのきれいさだけが値打ちじゃない・・・、とかこじつけたりして・・・(笑)
旭さん、61歳の憲法君も、みなさんも。
「真の青春とは 若き肉体のなかにあるのではなく 若き精神の中にこそある」のです。
いつまでも青春しようぜ~~~!
老婆心ながら・・・、
生き方が個人の心の持ち方だけでどうにかなるとは、もちろん思ってはいません。
今日の政治が生きづらい社会状況をつくり、少なくない青年を「老い」させてしまっていることは重々承知で・・・。
と言うことで、マッカーサーをどう評価するかということも含めて、ここではそういう野暮な議論はなしと言うことで、・・・ちょっと心の栄養になればいいかな。
声に出して読んでくれてありがとう
おかげさまで、ランキング上昇中!しつこくってゴメンね。
でも、嬉かですばい。
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2008.05.05 | | Comments(8) | Trackback(3) | ・道場日記・オッス!!