社長・・・降参ですわw 5
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- 2014/04/02(Wed) -
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正面エントランスを通過し、そのまま左側の地下駐車場へと車を滑らせる。 狭いw 地下駐車場への通路が狭すぎて紅馬の右顔面をこすりそうになる。 たく・・だからここは嫌いなんだよな。
地下2階に紅馬を駐め、エレベーターに乗り込み1階ロビーに到着。 エレベーターを出ると正面にレストランの受付があり、左側がカフェーラウンジになっている。 ロビーにはソファー2客と、2人がけテーブルが2個あるだけである。 全てが狭いわ~。 正面の少し大きめのソファーにはかなり大柄の夫婦が陣取っていて、2人共無口でおのおのタブレットをいじっている。 他の客など全く眼中にない様である。 取りあえず、空いていた2人がけのテーブルに腰を落としてイリ~ナちゃんへの妄想を断ち切り、高ぶる気持ちを落ち着かせた。 案の定、狭いロビーで2人がけテーブルに付いた怪しげな客を四方八方から視線を投げかけられ、すこぶる居心地が悪かったが我慢して内ポケットからiPhone 5sをとりだしLINEで社長へ到着の報告をいれた。 ・・・・案の定、10分たっても、20分たっても既読にはならなかったw。 毎度の事で、頼み事を頼むと、後は音信不通である。 にゃろぅ~社長w。 すっ飛んで来たので彼女の部屋の階数や、今日の彼女のスケジュールなど聞きそびれてしまい、手がかりは・・・多分・・宿泊はしているだろう~と言うだけである。 ズブの素人の様にフロントへ行って 「 イリ~ナちゃんの部屋は? 」 などど尋ねても、一流ホテルならプライバシー厳守の為に絶対教えてくれない。 ・・・しかし、ここはその一流ホテルと呼ばれるには程遠いホテルなのでチャッカリ教えてくれるかもしれない。 こんな時、1番テッ取り早い方法は、ホテルの内線電話でフロントにかけて、彼女の部屋へ繋いでもらう事だ。 ホテルの外からでない以上は、繋いで欲しいと内線してきた人間が、このホテルに宿泊しているイリ~ナちゃんのことを知っている人間か、もしくはイリ~ナちゃんと一緒に宿泊していた客の可能性をも考えられる。 そこで、ホテルとしてはそれ以上の詮索をしたくないので、宿泊先のフロアーや部屋の番号は教えてくれないまでも、宿泊リストにイリ~ナちゃんの名前があれば 「 直接本人とお話ください 」 と繋いでくれるのである。 しかし・・・今の世の中、友達や知り合いなら携帯で連絡を取りあえるはず。 だよね・・・。 そんな時は素直にフロントに向かい、 「 会社からの送迎で来たんだけど、先日から宿泊をしてる イリ~ナちゃん ・・チェツクアウトしてますか? 」 と聞き、財布をおもむろに取り出し、チェックアウトしてなければ支払いをしますね・・との雰囲気を臭わすのが一番無難であるw。 宿泊料金の支払いが絡むと、予想以上に真剣にイリ~ナちゃんを探してくれるものである。 椅子から立ち上がり、フロントへ向かおうとした時にフッと疑問が浮かんでまた座り直してしまった。 なんで・・イリ~ナちゃんがこのホテルに宿泊しているのか? と、もう1つは、確か会社名で宿泊しているハズ・・とも社長は言っていた。 深く考えると色々な妄想で人間不信におちいりそうなので、疑問の答えはあえて不明としておいた方が良い場合もある。 答えが見つかるかもしれないフロントへ向かった。 正面受付のお姉さんと右横のキャッシャーのお姉さん2人が、おもいっきりの造り笑顔で迎えてくれた。 「 いらっしゃいませ! ご宿泊ですか? 」 ひまだし・・遊ぶかな・・ 「 パードン ミィー ? アイ キャンット アンダースタンド ジャパニーズ 」 ( え? 日本語分からないんで ) 「 プリーズ テール ミー シンプリー ワード 」 ( 簡単な言葉でお願いね ) 「 ・・・・・ 」 2人が あせってる ^_^ 「 ハロ~ メアイ ヘルプ ユ~ 」 ( ご用件をお伺いいたしますが ) 正面の彼女だ 「 アイム ルッキング フォー マイ フレンド missイリ~ナ 」 ( 友達のレジ~ナちゃんを探してるんだけど ) 「 アイム ワンダー シー ワズ チッキィング アウト オア ノット 」 ( チックアウトしたか、してないか気がかりで ) 「 プリーズ レッツ ミィ チック? 」 ( 調べて もらえる?) 「 サァータンリー サー ウェルメネッツ プリーズ 」 ( 畏まりました 少々お待ち下さいませ ) 「 39~ 」 w 日本人の悪い所で、不審な日本人には警戒心が強いが、外国人や外国語を話されると No と言えなくなってしまう。 これは、No と言った後で、なぜ No なのかを外国語で説明しなくてはならなくなるので、面倒くさいことや自信が無い事柄に対しては自然と回避してしまう心理が働くからである。 よほど外国語が堪能か、正義感が強くない限りは無難にスルーしてしまう傾向にある。 ここのホテルはバブル当時、西友グループさんが運営し、見事に破綻させ、海外のある飲料水メーカーが買収して再建を図り、その後に全日空ホテルグループが潜り込んだホテル系列であるが、まぁ~ホリデーインのビジネスホテル経営のノウハウしかない母体が、大それたリゾートホテル経営などできるハズも無い訳で・・・国際感覚など・・皆無である。 「 ミスター、 missイリ~ナ イズ ノット チェックアウト イェット 」 ( まだ チェックアウトは されておりません ) 「 シィー イズ ステェーイング ナウ 」 ( まだ 滞在されております ) あ~あw 顧客情報・・しっかり教えてくれるし・・・。 まだ・・ いる・・。 今、何時だよ? 時計を見ると午後16時少し前だった。 て、事は・・今日もお泊まりなのかい? よく状況が分からんw。 「 リィァリィ~? サンキュ~~ 」 ( ホント? 助かったわ~~ ) 調子こいたついでに 言ってみよう~ 「 メ アイ トーク Missイリ~ナ ? 」 ( 彼女と 話せるかな? ) 内線TELを指さして言ってみた 「 シュア~ ジャスト モーメント プリーズ 」 ( 結構ですよ~ 少々 お待ちくださいませ ) 内線を プッシュ した 1411 内線番号である。 プッシュする指元を見つめて覚えた。 そしてすかさず、 「 OK~ アイ トライ マイセルフ 」 ( OK~ 自分でかけるね ) 「 アイム アフレィド・・ メイク ユー ビジー 」 ( 申し訳ないです・・ 忙しくさせたみたいで ) 「 フォン No イズ ・・・ 」 ( 番号は・・・ ) 「 1・4・1・1 」 あ~ 言っちゃったっw 部屋ナンバー ばらしてやがんのw 「 39~ ユア~ コンビィエンス! 」 ( ありがと~ 助かったわ! ) 「 ユア ウエルカム~ 」 ( どう いたしまして~ ) 一件落着で彼女の顔は 安堵感が漂っていたw いいのか? 出入りチックの最前線がこんなにもガードが甘くて? 心配しながらロビーの端にある内線電話に向かった。 ・・・6へ
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