社長・・・降参ですわw 3
|
- 2014/03/29(Sat) -
|
22階の旅行代理店のひろみチャンからもらった名刺を左胸のポケットにしまい込み、ルンルン気分で27階でエレベーターを降りた。
社長室におとなしく向かう・・などという事はもうとう頭の片隅にもあるわけも無く、社長秘書のアヤちゃんの所へ遊びに行くついでに社長に会ってやるのである。 エレベーターホールから丁度反対側にある社長室や会長室まで行くには、めんどい事にはカード・セキュリティーのドアがあり、前回はカード・キィーを自分の机の上に忘れ、アヤちゃんに助けてもらえるまで、ロックされたドアを殴り続け、向かいの部屋にいた会長から「また・・おまえか・・」とひんしゅくを食ったのは内緒wだが、また、コリもせずに今回もキィーを持って来なかったのである・・。 と、言うより、毎日そんなめんどいカードなどめめが持つはずも無く、必要な時だけ持ち出せばいいだけの話しなのだから、カード・キィーやIDを首からぶら下げる気など全く無い。 カッコ悪すぎだ~。 まぁ~、最終手段としてドアを蹴るワザをも身に付けたwのであるから、カードキィーなどめめには必要ないのだった。 ただし、一般の来客の際はアヤちゃんがエレベーターホールで出迎えるので問題は無いのである。 さてと・・・携帯を取り出してアヤちゃんへTELしてみる。 ポチっ ♪♪~ 「 はい 社長室です 」 わぁ~ アヤちゃんだw 「 もしも~し・・ 亀よ かめさんよ・・ 」 古w 「 あ! 専務 社長がお待ちですよ 」 むぅ~ 専務と分かるか・・ 鋭いw 「 ね~ アヤちゃん これからヒマ? スタバしない? 」 「 え? スタバ? ・・・ 専務・・・ 」 あきれた声が聞こえる 「 ね~ ^_^ いつ ヒマになるの? 」 「 茶~ しよ~ そして 今後の2人の関係に付いて 話さない? ね? ね? 」 ^_^ 「 おまえと オレの 関係に付いてか? 」 ん? ん? @@; 社長に内線つなぎやがったw 「 い・・いや~・・ べ・・べつに・・社長とは・・ 」 まずいw 「 バカ 言ってないで 早く こい! 」 「 あ あの~ 社長~ ここのドア 開けてもらえないですかね~ キィ~ 忘れたんで・・ 」 「 またか・・ 今 アヤをそっちに行かせるから・・ 待ってろ。 何時になるかは分からんが・・ 」 「 ドア 蹴りますよ・・ 壊しますよ・・ 」 本気なんですが・・ 「 バカはやめて おとなしく 待ってろよ・・ 会長から 言われてるんだからなあ 」 「 あの ハゲ! チクッたか? 」 「 おい! ハゲに向かって ハゲは 失礼だろ! 」 w しゃあちょう・・ 「 あ! ハゲって 言ったわな~ 社長・・ やっぱ ハゲって思ってルん? 」 「 ・・ おまえに釣られた・・ 言うなよ・・おまえ。 いいから 早くこい! 」 「 だから・・・ ドア あ、け、て、 くれってば 」 「 アヤ そっち 行ったはずだか 待ってろ ホントに・・ 」 「 アヤちゃんと2人で逃避行して いなくなるかも~ ^^ 」 「 おまえ・・ アラスカ支局にでも 行きたいのか? 」 むは~w 「 あ! アヤちゃんが 来たんで そちらへ いきや~す 」 まずい まずいw アラスカ支局はキツイw ポチッ・・ 危なかったw。 いくら友達とはいえ、ヤツは 辞令 というゥ 赤紙 をいつでも出せる立場なんだよな・・。 アラスカ支局への栄転は・・流石にキツイw。 勝てないわなぁw。 「 もう~ 専務 ホントに手がかかるわね。 サチさんの言う通りなんだから 」 ん? サチが何か言ってるのか? 「 ね~ アヤちゃあん 今後の2人の・・ 」 「 あ~~ アヤね 今日は耳がお休みですから 何言っても聞こえませんから 」 w 「 今日は ハゲ いるの? 」 「 え? ・・・ 専務・・・ 禁句です!それ 」 「 さっき 外出なされました 」 「 あ~ ハゲって 誰かわかるんだネっ 」 ^^ 「 ・・・ 」 に・・睨まないでくれ~ 怖い その目 「 じゃ~ チットばかり 会長室に寄っていくから 先に行ってて 」 「 専務・・ 何 考えてるんですか? 」 あきれられた目で上から目線が 怖い 「 いや~ チト 用事が・・ 」 「 私は 何があっても 知らなかったことで 先に社長室に行ってますからね! もう~ 」 「 うん アヤちゃんは 何も知らなかった事で・・ねっ! 」 マジに無視されてそそくさと部屋へ帰って行った。 後ろ姿が・・冷えた2人の関係を物語っていたw。 て、アヤちゃんとは何も無いのですが、冷たい空気だけが漂っていたw。 アヤちゃん・・足・・早ぇ~なw。 会長室はドアが開いたままだ。 留守の証拠だ。 会長室に入り、机の後ろのキャビネットを目指す。 応接室をすり抜け、誰かいないか最大の注意をはらって奥の執務室へ潜入するw。 人気は無い。 ← 当たり前だぉ。 目指すキャビネットを目認。 そのまま注意を払って近づく。 そして・・一気にキャビネットのガラス扉を開いて手をのばした。 そこには 箱にはいった 山崎18年 & 響(HIBIKI) が2本並んでいる。 まずは1万8千円の山崎をゲット! 続いて、1万7千円の響をもゲット! 2本の箱を鷲づかみにして撤収~~~! 帰りは早いw 飛ぶ鳥、跡をグチャグチャwである。 別に内緒で盗み出す訳ではない。 先日、会長から「部屋にもらい酒が余っているから、好きなのを持ってけ!」と言われていたのだが、昼の非常勤会長とドラキュラ生活のめめではすれ違うばかりで、ここへ来るタイミングが無かったのだ。 で、この期に失礼したのである。 よい子の読者さんwはご存じの様に、めめには飲めるアルコールと飲めないアルコールがあるのだが、この山崎と響も飲めないアルコールだ。 では何故にこれほどまで危険を冒して会長室に忍び込み、2本もゲットしたのかと言うと、・・・同じ釜の飯を食うIXA仲間で同じ同盟の KGBーなんチャら さんへの手土産がわりに持ち出して来たのである。 まぁ~その内に小岩の寿司屋で傲って(おごっって)くれるらしいwので持参用である。 それまでこの2本が残っていればの話しだが・・すまんKGBさんw。 戦利品を大事に抱えて社長室へ向かったw。 「 ア~ヤちゃん! これあげるから 今夜2人だけで パ~チィ~ しない? 」 ( ^o^)ノ おいおいw KGBさん・・は? 「 アヤは お酒 飲めないの! 知ってるでしょう~ 専務 」 「 むぅ~ 飲めない 下戸のアヤちゃんに 飲まして みたい ^^ 」 「 もぉ~ 専務 ・・・ チョット待ってね・・・ 」 ん? ポチッ 「 もしもし サチさん? オタクの専務 今夜 私と2人きりで 飲みたいって ここで 頑張ってルんですが・・ 」 @@ 「 え~~? 専務を シュレッダー にかけて みじん切りにして 良いんですね? わかりました 」 ポチッ 「 さてと・・ サチさんから許可が出ましたので シュレッターに入ってもらいましょうか ネ♡ 」 「 入れるかよ そんなすき間にw 」 サチにチクられたことが痛かったw ほとぼりが冷めるまで逃げ延びれるか・・ 「 まさか・・ サチに連絡するとは・・ 反則だぉ アヤちゃん・・ 」 「 しゃ~ね~ ・・ 社長と会ってくるわな・・ これ 預かっておいてね 」 2本を机の上に置いた 「 え~? 私 この件に 関わりたくないから 社長室まで持っていってヨね! 」 ・・・冷ややかな返事だった むぅ~・・専務という役職は下から何番目だったっけな・・。 しぶしぶと社長室に向かいながら、ここに呼ばれた理由を考えてみた。 始めは確かサチに「専務 ヒマなら 社長室に来て~ 」だったはず。 いつもこの調子で呼ばれるとロクな事はない。 突然、その足でテキサスまで飛ばされて、1桁大きく間違えた発注ミスを解決させられたり、単価を間違えて伝えてパリの片田舎の工場からオール製造キャンセルを寸前の差で食い止めたり、飲み屋のネ~チャンのVISAを大使館や入管でもぎ取り、速攻で帰国させたり・・・いくら考えても余りいい思い出が浮かばないw。 いや、良い思い出は皆無だぉ!ないわ~w。 社長から軽く呼ばれた時は・・まず・・ロクな事は無いのだ。 今回は、今までの経験を生かして、嫌な事はさっさと断って逃げ帰る腹づもりで社長室のドアをノックしたのだった。 勿論、山崎&響はしっかりと左腕に抱えたままだったw。 コンコン・・ 「 失礼~しや~す 」 どうでもいい挨拶だw 平社員なら 即刻クビが飛ぶだろう~な~w 中からは社長の声も聞こえなかったが、勝手に部屋へ押し入ってみたw。 「 お~ やっと来たか! 座れ 座れ 」 机の上の書類に丁寧に印を押していた。 来てやったゾ! と言う気分なんだがな・・・。 部屋の中央にあるソファーにフンズリ反って深く腰を落とした。 堅めで座り居心地が悪いソファーだ。 座り心地が良いと来客が長いするので、こんな堅いのを選んだのかは良く分からないが、ソファーを選ぶ趣味はそうとう悪い。 めめの部屋のソファ~はイタリア製で、スペイン最高級の皮を使用したふかふかの座り心地で、座った途端に眠くなる不思議なソファ~なのである。 それに比べたら・・ 買って来たのは・・ お値段以上のニトリ からじゃないだろうな~w。 「 めめさ~ おまえ、今から 浜松町のインターコンチネンタルホテルまで 行ってくれないか? 」 あぁ~?? 「 いやです! 」 キッパリ! 「 ん? なんで 嫌(いや)なんだよ? 」 不思議そうな顔で机の上の手を止めてこちらを見た 「 送迎なら 暇そうな 下の庶務課に行かせれば いいじゃん 」 ため口以上の 上から目線のお断りであるw 「 送迎じゃないんだよ・・ 送迎じゃなくて・・ 」 怪しい・・ 口ごもってるし・・ 「 送迎じゃなくて・・ 実は・・ 困ってる人がいるんだよ・・ いやじゃなかったら相談に乗ってもらえないか? 」 「 いやじゃ~! 」 いやなこったw ロクな事が無い あ! あ!! あ!!! 「 社長~さ~ 22階の旅行代理店の ひろみちゃん 知ってる? 可愛い 堀北 に似てる娘 」 「 ん~? 旅行代理店のひろみちゃん? あ~ チケットのアレンジをお願いしてる娘 かな? 」 「 なんで あんな可愛い娘 隠してたんよ? 」 言いがかりであるw 「 隠す? 誰にも隠していないが 」 「 なんで 紹介 してくれなかった? 」 言いがかり してみたw 「 手配の時は ここに来てもらってアドバイスしてもらい 彼女に手配を任せてるだけだが それが何だ? 」 「 なんで 同席 させない? 」 意味不明になってきたw 「 何が言いたいんだ? よく分からんが 」 だよね・・ 「 社長~ あの娘 うちの第4秘書にするから 宜ろ~しく~ です! 」 \(^o^)/ 「 ・・・ 」 「 春になると お前のような訳のわからん連中が増えるが・・ 感染源がこんなに近くにいたとは・・ 知らなかったな・・ 」 「 いい心療内科を紹介してやるから 1度そこで 頭の検査 してもらって来い 」 「 社長~w まじめなお願いなんですってば・・ あの娘を 是非とも今の3匹とトレードで・・って事で! 」 「 本気なのか・・ おまえ? 」 「 はい! 男に二言はありません 」 ホントか? 待ってろ な~ 少し~ 内線TELに手をのばした ん? 「 あ~ アヤ君 下の海外事業部に連絡して サチ君とイズ君とミミ君を ここへ呼んでくれ 頼む 」 「 ひぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 社長! そればかりは ご勘弁を! やめ~ 」 @@; 「 おまえ 本気と言っただろが 聞こえたが そうオレには 」 「 社長~ 今の案件は無かった事でw で・・ で・・ 浜松町ですね? 喜んで~行かせて戴きます!! 」 「 あ~ アヤ君 解決したんで 3人を呼ばないで いいから 」 笑顔で恐ろしいことをしやがるw こいつ・・ 「 いや~ 最初から めめなら 今回の浜松町の件も喜んで引き受けてくれると信じてたさ ^^ 」 心にもネ~ことを・・鬼 第4秘書の夢が泡となって消えた今、もう少し現実味のあるお願い事をするべきである。 しかし・・ひろみちゃん以外のお願い事が見つからない自分が・・少し悲しかった。 浜松町に何があるのだ・・・・・? 行くしかないんだろ~な・・また。 ケッ! ・・・4へ
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|