【疑問】調査委員会の長が弁護士なのはなぜなんですかね?:2014年7月18日
早稲田大学は、今後博士号を出しても誰も信用しないくらいの衝撃を受けたと思うんですが、それ以上に、この調査委員会の委員長が弁護士だというのが気になったのでした。
思わずFBに書きだしたのが以下のとおり。
小保方さんを取り巻く一連の問題で、弁護士って科学の検証委員会に向いてないんじゃないと思う気持ちが増している。
弁護士は職分から、無罪を引き出すために法律の矛盾だろうと不備だろうと利用するわけで、要は犯罪がなかったことにする方向に思考が向くんじゃないかな。有罪にするための文章が書けない体なんだと思う。
問題は与えた側にあって、もらった側の過失は大した問題じゃないってのは、無罪を言いたてる弁護士の論理だよね。
小保方晴子氏の博士号取り消さず 早稲田大学調査委が発表@ハフィントン・ポスト
理化学研究所・研究ユニットリーダーの小保方晴子氏(31)の博士論文に対する不正疑惑を調査していた早稲田大学の調査委員会(小林英明委員長)は7月17日、論文中に計26カ所の問題点があると認めたものの「学位取り消しの規定には当てはまらない」とする報告書を公表した。時事ドットコムなどが報じた。
弁護士って、法律の専門家だから、こういう不正とか調査とかに呼ばれがちですが、結局、裁くのに向いてないんじゃないかと思うんですよ。事実関係の整理はお手のものでしょうが、裁くには「誰のための正義」かがないといけない。
法律の運用だけでは、こうした問題は裁けないし、弁護士は本来雇われている人を守るのが仕事。
博士号「取り消し該当せず」=調査委、草稿誤提出と認定-早大・小保方氏論文@時事ドットコム
報告書の概要によると、博士論文には序章部分の流用や実験画像の間違いなどがあったが、この論文は小保方氏が11年1月に指導教授らによる公聴会に臨む前の草稿が誤って製本され、大学に提出されたものだった。
調査委は小保方氏から「当時完成版として提出しようと思っていた」とする論文を提示され、草稿段階の過失と認定した。
新しい証拠が提出されたから、処分は不適当と言っているわけですね。
でもそれって、弁護側の言い分で、原告側の味方じゃない気がします。
博士論文は、今年1月末に英科学誌ネイチャーで論文を発表し今月2日に撤回されたSTAP細胞研究の基礎となる内容。
小林委員長は、博士論文の実験内容は小保方氏が米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授の研究室に留学中に行われ、米科学誌ティッシュ・エンジニアリングに論文が掲載されたことから「実在性はあると認定した」と説明した。ただ、バカンティ教授の聴取はできなかったという。
小保方さんの話の基本である、裏が取れてないオチです。
だって、ハーバードだもん、という奴です。
全くちゃんと調べていない。
でも、これは、調査委員会ではなく、小保方さんの罪を調べる弁護側答弁だと思えば、納得がいくわけです。
罪にしたい人が調べろと、それはこちらの仕事じゃないよと。
弁護士に頼むからこうなるんで、検察とかに調べてもらえませんかね?
報告書は、早大に完成版の博士論文を確認する体制がないのは制度上の欠陥だと指摘。草稿であっても不正行為を指摘して修正させるべきで、「非常に重い責任がある」と指摘した。
疑わしきは罰せずが、弁護士の基本なのです。
責任があるのは、大きな組織であり、権力者なのです。
こういう人は、個人よりも組織の非に目が行きがちなんじゃないですかね。
報告書を受けた総長は、非を認める気はないようです。
早稲田大の鎌田薫総長は記者会見で「報告書の結論を慎重に吟味するが、そのまま学位論文として存続させることは困難」と述べ、取り消しや取り下げ、審査のやり直しなどを検討する考えを示した。
やはりこれは委員会の人選ミスではないかと、理研の調査委員会についで思った次第です。