Twitter

2015年1月29日木曜日

CEATEC2014

■CEATEC2014 
 CEATEC。
 スマートテレビ、クルマ、スマート社会に力が入った2013年のブログ↓と比較しつつメモします。
 http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/12/ceatec2013.html

 ソニーも日立もおらず、主役は家電からクルマに移りました。
4K8Kはさほど大きい顔はしていませんでした。
が、とりあえずパナソニックは潔く4K押し。

 



シャープは8K押し。
来るといいですね。
4年前は3Dオンパレードでしたが、来ませんでしたもんね。

シャープはAQUOS液晶ケータイ押しでもあります。
サイネージとして関心があります。

 





 
今年の主役、ウェアラブル。
エプソンはメガネとウォッチ。

 







auもソフトバンクもおらず、主役はケータイからウェアラブルに移りました。
ドコモのYUBI NAVI。
誰かと手をついないでいるようにスティックを握ると目的地にたどりつく触覚通信。
これもウェアラブル。

富士通。
視線検知センサー。
ウェアラブルは、機械がヒトを理解するユビキタスとインテリジェントとの融合がカギ。って議論、むかしよくMITで聞きました。




富士通。
顔の画像からリアルタイムに脈拍を計測する。
このほか、クルマや農業のソリューションにも力が入ってました。
IoTです。

 


 
東芝。
去年に続きスウィートホーム。
M2M、IoT、つまりユビキタス。
一時はやったユビキタスはモバイルの誤訳ですが、ようやくユビキタス=偏在・常時に入ってきました。
 

ALPS。
JiNS MEME。
疲れ、眠気を可視化するメガネ。
本件、KMDも関わっております。

MURATA。
温度、位置、光、気圧センサー。
センサー展示に人が群がっています。
家電・ケータイといった商品より部品に目が移るのは、業界が解体期に入ったということでしょう。


 
MITSUMIのウェアラブル・ソリューション。
これも要素技術。
バラけた技術が新商品、新産業を産んで、再び活気づいてくれることを祈ります。

 




ウェアラブルと並ぶ主役がクルマのインテリジェント化。
トヨタ。
音声対話・案内サービス。
エージェント。

 ドコモ。
クルマから話しかけてドライバーと対話する対話型エージェント。
インテリジェント提案。

 





三菱電機。
ドライバーのやりたいことを先読み表示する自動車向けインタフェース。

 




 

前年から参戦のホンダは燃料電池、水素ステーション。
前年のアプリ押しのほうがCEATEC的でしたが・・

 





ROHM。
車載モジュール。
ナビ、オーディオ、エアバッグ・・。
クルマ向けソリューションが多いのは、クルマが家電になるということなのか、家電が売れないからクルマに頼るということなのか。

TDK。
ワイヤレス給電。
へぇっ、期待します。

 


そして今年も通信・放送融合のチェック。
NHK。
ハイブリッドキャストがいよいよタブレット連携に入ります。
 

TBS。
民放初のハイブリッドキャストが10月からスタート。
ダブルスクリーン展開だそうです。

 




 
IPTVフォーラムのSync Cast。
って実際は在阪5社のマル研チームやないですか。

 




 

TFMのV-Lowマルチメディア放送。
ユビキタス特区、融合法制を経て、来年のサービスインに向け準備が進みます。    


 




V-Lowマルチメディア放送の防災端末。
時計、天気、緊急情報。
テレビでもラジオでもない、家庭サイネージです。

2015年1月26日月曜日

ベイマックス、てゆーか、BIG HERO 6

■ベイマックス、てゆーか、BIG HERO 6

 ドン・ホール、 クリス・ウィリアムズ監督「ベイマックス」を観ました。
 ディズニーにチケットをいただいたので、そのまま、マーベルの原作も知らず、予備知識もなく、油断して観に行きました。ほんわかしたロボットと少年のツーショット絵ばかり見ていたので、癒し系の感動物語だと思っていました。
 そしたら、「死んだ兄の復讐に燃えるヒーロー戦隊アクション」やないかい!面白かった!
 マーベルのアメコミ「BIG HERO 6」をディズニーのアニメに翻訳した作品なんですよね。てゆーかBIG HERO 6という原題をみて、身構えておかなければいけないのでした。
 原作は日本のスーパーヒーローチームを描いたもので、日本ポップカルチャーへの愛が満載。主人公のヒロ、兄のタダシ、そのヘアスタイルやファッションをはじめ、無表情なベイマックスの顔は日本の鈴をかたどったものだし。
 しかし、ロボット、大学、家族、復讐、友情、アクション、スピード、ファンタジー・・大人もうなる雄大な構成と濃密な内容はさすが。日本には作れまい。打ちのめされる充実度です。

 どこまでが創作で、どこまでがオマージュなのでしょう。
 舞台はサンフランソウキョウ。都市を見下ろすとリアルなサンフランシスコが現れつつ、街に降りると新橋や新宿の風情です。カニ道楽やづぼらやの看板は愛嬌です。でも、ことさらに提灯や鳥居が現れると、1935年「ベティの日本公演」がみせたデフォルメされたアジア像を想起させるではありませんか。
 5人のレンジャーと兄の形見のロボット「ベイマックス」のチーム。これは、ゲキ・ゴウシ・ダン・ボーイ・メイに、ゲキの兄ブライが加わった「恐竜戦隊ジュウレンジャー」を想起させるではありませんか。
 ベイマックスが自分の命を投げ出してヒロを救うシーン。ジャイアントロボがU7草間大作少年の命令を振り切り、ギロチン帝王と共に散って地球を守るシーンを想起させるではありませんか。五星戦隊ダイレンジャーで、神風大将がテンマレンジャーの身代わりになって散るシーンを想起させるではありませんか。

 すみません。そういう感想は専門のみなさんにお任せします。
 劇場でぼくが前のめりになったのは、自分のしごとにシンクロしたからなんです。
 タダシは大学でロボットの研究開発を進め、ヒロは入学を希望します。悪のビジネスの手に落ちた小型ロボティクスに、サイボーグ技術で立ち向かいます。研究開発、人材育成からビジネス創生へ。竹芝の「CiP」は、それをできるようにするためのプロジェクト。
 ロボット開発環境はMIT、ハーバード、CMU等を参考にしたそうです。大学のキャンパスはスタンフォード大学と日本の建築様式を掛け合わせたといいます。こんな環境を作りたいなぁという視点で見つめてしまいました。
 ヒロたちはメカで身体を拡張します。オタクな大学生がマシンを装着して、超絶パワーを身につけ、陸海空を駆け巡ります。これぞ「超人スポーツ」が実現したいこと。われらが超人スポーツ委員会では、マッドな科学者たちが超人スポーツ開発にしのぎを削っています。
 トウキョウで、実現してみてくれよ。
 この作品にそう後押しされた、と勝手に解釈してみます。

2015年1月22日木曜日

ドブロブニク、旅日記

■ドブロブニク、旅日記
アドリア海の真珠、「ドブロブニク」。
ジブリアニメ「紅の豚」の舞台だそうです。
正月に滞在しておりました。

クロアチア。キタロビッチさんが初の女性大統領に当選したばかりです。
中世のラグーサ共和国。かつてここはアマルフィ、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネチアなどとともに、五大海洋共和国の1つに数えられました。今も豊かなものを遺しています。
1317年開業の薬局。


いつか行こう、が、もう行こう、となったのは、「進撃の巨人」のせいです。
そのモチーフとなった城壁都市として、ドイツのネルトリンゲンが挙げられますが、他にぼくが訪れたところは、フランスのカルカッソンヌ、サンマリノ共和国、カナダのケベックなど。いずれも異界の緊張感をもたらします。

 でも、進撃の巨人を身近に感じさせてくれるとすれば、血塗られた歴史がまだ生々しいドブロブニクではないか。壁に穴が空いて、巨人が進入することが、滅亡につながる恐ろしい事態であることを、少しでもリアルに体感するには、ここではないか、と。

壁の周囲は2km。案外上り下りの多い城壁は冬でもうっすら汗をかきます。住まい、行き交う人びとは柔和です。白、黒、白黒、グレイ、ミケ、トラ。とてもネコが多い。実に人懐こく、壁の中でぬるい時を過ごしています。
しかし、笑顔の背後には砲弾の跡が無数に散りばめられ、20年前の被害を示す写真やプレートもあちこちに見受けられます。 


クロアチア紛争が終結して、ちょうど20年です。
民族浄化というおぞましい言葉を耳にして、20年を経た、に過ぎません。


 




でもそれが長い日常だったのでしょう。
フランク王国と東ローマ帝国に挟まれ、ハンガリー王国とオスマン帝国に攻められ、オーストリア・ハンガリー帝国、ユーゴスラビア王国を経て、1941年にクロアチアとして独立したのは、ナチスの傀儡としてです。



二次大戦を経て、ユーゴスラビアから改めて独立する際の紛争、ドブロブニク包囲と呼ばれる闘争と、それからの復興は、彼らにとって永代忘れがたき苦痛であり、栄光なのでしょう。


 



内陸の首都ザグレブは、光が注ぐドブロブニクと打って変わって灰色たれこめる底冷えの街でした。


EU入りを果たし、西側の一員たらんとするザグレブの虚勢と、城壁や海で観光客を引きつけるドブロブニクの姿勢とでは、生き様に違いが表れるのでしょう。
ドブロブニク界隈を崖の上から眺めると、ぽっこりぽっこり浮かぶ小島が瀬戸内海を思わせ、のどかです。陰は寒い季節でも、日がさすとぬくぬくしています。ひょいとポニョが現れても驚かない風情。
マニュアル車に苦闘しつつ、うねうねの海岸を進むと、ナポリ近郊のアマルフィを思わせます。反対側の丘を見やると、ごつごつした岩肌や糸杉はトスカーナを思わせます。イタリアとつながっていたんだな。眼下はアドリア海。いわしの大群が水面に上ってきたかのように、銀色に輝きます。
となり町のストンは、平べったいカキの養殖で知られ、海岸で白ワインと共にやっていると、それはそれは幸せです。
そのような村にも14世紀からのラグーザの要塞が5kmにわたって遺されています。そう、アドリア海の向こう岸はイタリア。ヴェネチアであり、ラヴェンナであるのですが、こちとらはバルカンです。つらい歴史を負っています。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナに入って、ネウムを訪れました。
国境の検問では、顔だけみると、パスポートも見ずに通しました。
隣国、仲良くしているのでしょうか。
モンテネグロのヘルツェグ・ノヴィも訪ねてみました。
こちらの国境は、突破するのに3時間かかりました。
20年前に、クルマでスロバキアからハンガリーに抜けるときに同じような目に会ったな。
さてぼくはどこに行っても郵便局に顔をだすようにしておりまして。
ドブロブニクではキティちゃんのぬりえとトミカを売っていました。
ありがとう。接点が、あります。
1941年に独立した際、ナチス傀儡クロアチアは日独伊三国同盟に参加しました。日本とは同盟国だったのです。
FIFAワールドカップに初出場したのは1998年フランス大会。日本と同じです。
同グループで対戦したんですよね。クロアチア1vs日本0。クロアチアは初出場で3位に輝いた!
2006年ドイツ大会でもぶつかって、0-0で引き分けました。
接点が、あります。

業務連絡。
おもてなしサイネージ、あります。


 


さて、途中、イスタンブールに寄りました。20年ぶり。
ブルーモスクとアヤソフィアが対峙する向こうにボスポラス海峡。変わりません。かもめの群れも、スピーカーががなるコーランの喧騒も、変わりません。


でも、20年前は、歩いていたらいきなり靴に墨を塗られ、5ドル、5ドル!とわめく。着いたとたんタクシーのアナログ・メーターがガチャッと1けた上がる、というぼったくり。今回はそんな目には出会わずじまいでした。
クロアチアやモンテネグロにEU入りの先を越されて、五輪はトーキョーに出し抜かれて、くやしくて、ちゃんとしようとしているのかな。ぼくは、ありの、ままの、トルコでいいんですけど。

2015年1月19日月曜日

水に集う町のモデルはどこ?

■水に集う町のモデルはどこ?
  竹芝をデジタルの町にします。竹芝は、海です。東京には、海がある。川もたくさんあります。でも、埋め立てたり、フタをしたりしてきました。海や川を殺してきました。今さら、その潜在力を問いたい。
 もともと東京は、水に集い、水が中心だったはず。物流や漁業の仕事の拠点だけじゃなくて、そこに商売があり、賑わいがあり、文化があり、生活がある都市だったはず。今も世界には、海の都市、川の都市、湖の都市、水の都市がありますよね。
 どこでしょう。

 ぼくは都市開発の専門ではありません。自分の足と目で確かめたものしか知りません。それを思い出してみます。



 今回、フランスのマルセイユ、ニース、モナコ、リヨン、アヌシーを一回りしました。
 マルセイユ、ニース、モナコ。3つとも海を軸に街を作っています。物流、漁業、商業、観光が海を頼っています。国境を超えてイタリアに入ると、ジェノバ辺りも、賑わいは丘に集中して、海のイメージはぼくには薄い。

(マルセイユ) 

 リヨンは川、ローヌ川とソーヌ川が町の軸をなし、再開発がそこに集中しています。コンパクトシティを川が作っている。アヌシーは湖のみでできている都市です。

(アヌシー)

 パリもリヨンと同様、川の町です。中心をセーヌが横たわり、王宮と国会議事堂を串刺しにしています。川を軸としたコンパクトシティとしては、ストラスブールも挙げられます。
 このほかフランスでは、ノルマンディのオンフルール、ル・アーブル、ドーヴィルがいいですね。海と港の町。
(オンフルール) 

 イギリスでは、ロンドンが川の町。主要施設はテムズ川沿いに並び、川岸でイベントが盛んです。人が集っています。海は、リバプール。海沿いの再開発に目を見張ります。
(リバプール -- TATE MODERN)





 欧州で川や運河の町といえば、先にアムステルダムとベネチアを挙げねばなりません。水が文明を築きました。規模は小さいながら、ベルギーのブルージュも美しい川の町。水が人びとを幸せにしてくれます。
(ベネチア)

 ベルリン、ミュンヘン、フランクフルトにも川はあるけど、あまり印象がないなぁ。ドイツ人留学生に聞くと、「いや、ドイツの大都市も川を中心に暮らしてるよ」と言うのですが、どうです?ドイツの川だと、ハイデルベルク、ニュルルンベルク、マインツといったこざっぱりした町の印象のほうが強いです。)
(ニュルンベルク)


 海は、バルセロナが素敵です。ここもコンパクトシティのモデルです。同じくスペイン、バスクのコンパクトシティ、ビルバオも捨てがたい。
(ビルバオ -- 川辺にそびえるグッゲンハイム美術館)


 ナポリも港町ではあるけれど、海辺に集うというイメージはありません。同じ南イタリアなら、アマルフィやポジターノの、あるいはカプリ島の海を資源とした観光スポットを参考にしたい。(アマルフィ)

 そうだ北欧だ。コペンハーゲン、ストックホルム、オスロ、ヘルシンキ。これらはいずれも海をたたえた首都。東京の参考になります。でも、いかんせん寒すぎる。海から魚がやってきて、海上に繰り出しはするですが、海辺で遊ぶイメージは薄いですね、ぼくには。世界三大がっかりの1つ、コペンハーゲンの人魚姫を見に行った時には、冬とはいえ、あまりに荒涼とした寒さで、泣きました。
(コペンハーゲン)

 アメリカ。NYは川の町とは言えませんし、ボストンも海を活かしているとは言えません。茶会事件で茶を捨てたぐらいのイメージ。ボストンにはチャールズ川というハーバードの学生がボートを漕ぐ美しい流れがあり、川辺を恋人や家族が憩いにしていますが、冬、凍っちゃうんだもん。だったらサンフランシスコのワーフの賑わいですかね、参考とすべきは。それであればブエノスアイレスの海辺のほうがぼくには印象が強いです。
(ボストン -- MITメディアラボの窓からチャールズ川)

 シンガポールは重要なモデル。海を活かし、賑わいを作っています。ああいう水辺が作れるといいなぁ。香港もそうですね。ソウルには川、上海には海がありますが、どうですか?あまり賑わいの印象がないのですが。
(シンガポール)

 

 日本。
 京都は川の町。真ん中を縦断しています。近ごろそれを以前に増して観光資源として活かしています。ほかに川の町ってどこがあるでしょう。運河では小樽でしょうか。
 海は横浜。神戸もそうかな。函館、長崎もそうですね。海があっても、金沢、岡山、広島ってイメージ薄くない?福岡もどうですか?湖は?諏訪と雄琴?
 大阪はどうです?海も川もあるが、賑わいの中心になってます?サンダースさんを沈める道頓堀の印象は濃いけど。

 渡り歩いただけの乏しい記憶によるイメージです。認識違い、見落とし、いろいろあるでしょう。竹芝CiPの構想に水の町のモデルを活かしたいんです。この水の町を見ておけ!そんな情報、知識、ぜひ教えてください!