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5月1日のメーデーにフランスではスズランを一枝贈りあう習慣。
どっかから摘んできたスズランをセロファンで包んで売る即席のスズラン屋がメトロの前、パン屋の前、朝市に立っている。
なぜ労働の祝日にスズラン、労働とスズランの関係は?とウィキペディアを見に駆けつけた人は私だけではないはず。

5月1日にスズランを贈る風習は、1561年、シャルルⅨが“幸福をもたらす”花、スズランを近親に贈ったのが始まり。
それがメーデーと組み合わさったのは20世紀になってからだ。1889年に定められたメーデーは、ペタン政府のとき有給のお休みになり、スズランが左派のシンボル、赤い野ばらに取って代わった・・・なるほど。

釣鐘型の花は可憐で清楚な姿。ところがスズランは花も葉も茎も毒性があるそうだ(心臓の鼓動を弱め、利尿作用あり)。花も見かけによらない。
このスズランのミニブーケのお値段はその昔、5フラン平均だった。それが1ユーロになり、2ユーロになり、今年は3ユーロ!中には安っぽいセルロイドの容器に入れたり、くたびれたバラを1輪あしらって5ユーロで売っているヤツも。
こういう“理由なき高値”が我慢できない夫は、遥かまで遠征して“良心的なスズラン”を買ってきた。

muguets2_400.jpg

花言葉は「戻ってくる幸福」。
近所まで来たという友人は、「これは日本のため」と一枝・・・今の日本はスズランが何トンも必要だ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。

長谷川たかこ

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