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28日はフランスの母の日。子供たちが小さい頃は、学校で強制的に描かされた絵をプレゼントしてくれた。
「Bonne fête, maman!」あの頃は可愛かったわね・・・
長じるにつれて、娘は夜遅くなってから、
「えっ!今日、母の日だったの !?」
息子は「ペタンの定めたことを祝うのはイヤだ」と、わかるような、でも屁理屈のようなことを言いだした。

フランスがドイツの占領下に置かれた第二次大戦中、ナチに協力したヴィシー政権の主席、ペタン元帥。
1942年、ラジオで全国の母に、
「健全な人間、強い国民を形成する、勤労の喜び、規律の意味、慎み、尊敬を伝えられるのはあなたたちだけだ。あなたたちはキリスト教文化の鼓吹者である」
と呼びかけ、母の日を定めた。
でも発案者は彼ではなく、1918年、リヨンで始まった「戦争(第一次大戦)で夫や息子を亡くした女性の日」が起源と言われる。

歴史のお勉強はいいとして、私にとってはあまり期待できないお祝いなのだ。
それでも、「日本とフランス、母の日が2週間もズレてるの知ってる?」
とか、
「花屋さんが一番儲かるのが母の日だって」
と、なにげなく言ってはみたけど。

日曜日の午後、ダダダという足音とともに、花束を抱えた娘が飛び込んできた。淡いピンクの薔薇と絵とカード。
「絵とカードだけで良かったのに!こういうのが一番うれしいんだから」   
「大丈夫、パパに手伝ってもらったから」

フランス、母の日

夕刻、夫とカンヌの授賞式を見ていたら、今度は息子がふらりとやってきた。彼は1年前から友達とアパルトマンを借りていて、週に一回くらいご飯を食べに来る。
自分の分もあるように、いつも予告してくるので、
「あら、来るって知らなかった」というと、
ジャジャーン!と後ろに隠していた白い薔薇!
夫は知ってたみたいだけど、私には予想外で、喜ぶより先に、「どっか悪いんじゃない?」と言いそうになった。

フランス、母の日

忘れられると憤慨するくせに、贈られると戸惑う・・・母親って(私って!)厄介な生き物だ。
とにかく今週は幸せ、“薔薇と薔薇の日々”。


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急に不機嫌になった訳

パリでは珍しいこの青空、この暑さ。地下に潜るのはもったいない、とバスに乗ることにした。
音楽を聴きながらバスで行く、ご機嫌!ところが乗ったとたん、Navigo(定期)を忘れてきたことに気づく。昨日の夜帰ったとき、ブルゾンのポケットに入れていたんだ。でも取りに帰っていたら大幅に遅刻する。キセル摘発の職員が乗ってくる可能性はどのくらいだろう?・・・
なんだか悪い予感がして切符を買うことにする。買って座ったとたん、他のお客と一緒に2人のキセル摘発係が乗ってきた。
その時、機械で切符にパンチを入れるのを忘れたことに気づいた。

こういう感じで、どこからともなく現れる。

maxresdefault.jpg
photo:youtube

そこでお客を掻き分け、ダッシュして機械まで走ればよかったんだけど、反射神経は私の持っていないもののひとつ。
ヤバい、と思ったとき、摘発係はすでに目の前にいた。
「あのーパンチを入れるのを忘れて・・・」
「それも罰金対象です。35ユーロ」
「でも切符は買ったのに・・・」
「同じことです。なんで払いますか?」
「今日は稼ぐぞ!」と決めたらしい摘発係は交渉の余地なし。

前に捕まったのはフランの時代、だから15年以上前?当時たしか70フランだったから3倍に値上がりじゃない?上げすぎ!
うちに帰って怒りをぶちまけると(ま、自分が悪いんだけど)果たして、
「すぐ機械まで走ればよかったのに!」
次回から心がけます・・・


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「私たちが服を着るのは脱ぐためだ。どんなドレスも、男性が脱がせたいと思わなければ意味がない」という名言はフランソワーズ・サガン。レッドカーペットを上るスターたちの、ますます露出度の高いドレスを見ていると、これじゃ脱がせる必要もないかと。

でも彼女たちのドレスージュエリーは貸出だけど-一度しか着ない訳でしょ。いくらしたのか知らないけど、もったいない・・・でも夢を売るスターたちはイメージが大切だ。ちょっとでもバストの垂れ下がりや整形の跡がわかったら、ソーシャルネットワークでこき下ろされることになる。だからヘアメイクにかけるお金も桁が違う。

カンヌなどの映画祭の場合、請求書はそのスターが出る映画を買った配給会社にいく(知らなかった)。
フランスの某配給会社は、2日間映画祭に顔を出す主演女優の“ヘア+メイク+スタイリスト+マニキュア”代として3万ユーロ(約380万円)請求された、という話を読んだ。マニュキア指一本40ユーロ!(指1本塗るのに2-3秒?3度塗りしたって10秒・・・)メイクは整形の回数が多くなるほど(隠すのに)時間がかかり、高くなる。

顔は変わらず、ポイントばっちり。誰がメイクしたの?マリオン・コティアール

カンヌ映画祭 ヘアメイク代
photo:aufeminin.com

これがアメリカのスターになるとまた桁が違う。お抱えのヘアデザイナー、メイク、ベビーシッターを連れてきて、自分のホテル(5つ星)に近い、つまり海岸沿いのホテル(3つ星)に泊まらせる。1週間の滞在で彼らは-ベビーシッター以外-9万ユーロ(約1134万円)近く稼ぐそうだ。ほんとかね・・・

ロレアル(カンヌの協賛社)のイメージスターで毎年来るエヴァ・ロンゴリア。彼女はメイクに最低2時間かかるそうだ。
でもなんか顔、変わってない?

カンヌ映画祭 ヘアメイク代
photo:GALA

アメリカの配給会社はお金がありそうだけど、こういうスターを何人か抱えていたら天文学的な額にならない?ま、払えるだけ稼いでいるならいいけど・・・
カンヌ映画祭は一度だけ行ったけど、別の惑星に着いた異星人の気分。1日目は昼も夜も招待され、2日目は夫も私も二日酔いであまり食べなかったのでお金がかからなかった。


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プレス評が良くて観客の評判が悪い時、どちらを信じるべきか?当然、後者だ。
アルノー・デプレシャンの最新作『les Fantômes d’Ismaël/イズマエルの幽霊たち』がその例。
それなのに、キャストがすごい(マチュー・アマルリック、マリオン・コティアール、シャルロット・ゲンズブール)、カンヌのオープニング作品・・・などのミーハーな好奇心に負け、観に行ってしまった。(第一、誘った人がみんな「アレ、つまんなそう」と乗ってこなかった。)
イズマエル(マチュー・アマルリック)は映画監督・脚本家。弟にインスピレーションを受けて、外交官イヴァン(ルイ・ガレル)の映画を撮っているところだ。徹夜、アルコール、タバコ、薬漬けの彼を支える彼女、シルヴィア(シャルロット・ゲンズブール)。
そこへ20年前に姿を消し、誰もが死んだと思っていた妻、カルロッタ(マリオン・コティヤール)が現れる。

「あなた、イズマエルのパートナー?」「・・・」「私は彼の妻よ」と、まるでお天気の話をするみたいに。

アルノー・デプレシャン『イズマエルの幽霊たち』

アルノー・デプレシャン『イズマエルの幽霊たち』

「自分が引き裂かれそうになったからいなくなったのよ」
「君は俺の人生を引き裂いた!」
「私にはあなたが必要なの」
「俺は必要じゃない!」
それでもシルヴィアは、イズマエルがカルロッタを忘れていなかったことを感じる。

・・・そこまではまぁいいんだけど、それに弟イヴァンの人生が平行して語られ、イズマエルが撮っている映画が挟み込まれ、過去・現在が何の断りもなく変わり訳が分からん。デプレシャンの混沌とした頭の中に投げ込まれたようで、一刻も早くここから抜け出したい(=早く映画館を出たい)と思うけど、左右に座っている人たちを踏み越えて出ていく勇気はなく、映画が終わるのを待つばかり。(第一、イズマエルもこの状況に正気を失い、撮影を中断して北フランス、ルーベの実家に逃げ込む。)

マチュー・アマルリックは正気と狂気の境目みたいな役が多いけど、ここではそのカリカチュア。そういえば朝市で隣にいたことがあったけど、服のまま寝たようなシワクチャのシャツとズボン、染ムラのある髪はボサボサで、映画で見るのと全く一緒だった。

どこか似ている(特にボサボサ頭)デプレシャンとアマルリック。トリュフォー&ジャン=ピエール・レオーみたいなデュオ。

アルノー・デプレシャン『イズマエルの幽霊たち』
photos:allociné

プレス評の中にも「躁鬱で、一貫性がなく繋ぎ合わせたような作品」(Nouvel obs)
「デプレシャンは、アヴァンチュール、愛、ノスタルジー、若いころの夢、過去の現在の対立・・・など、彼が執着するテーマを再び取り上げているが、要素がたくさんありすぎてついていけない」(Figaro scope)など全く同感の批評もある。
「マリオン・コティヤールでも救えなかった」とはイギリスのThe Guardian。

一方、絶賛しているプレスがあるんで平均点が上がっているんだけど、なぜ絶賛するんだろう?
自分(批評を書いた人)の頭の中も同じように混沌としていて感情移入できた?
サイコロジカルに入り組んだデプレッシャンの世界を評価しなかったらバカと思われるから?
映画が終わったとき、周囲のブツブツざわざわから、退屈したのは私だけじゃなかったのがわかった。
『キングス&クィーン』や『クリスマス・ストーリー』は良かったのに・・・

Les Fantômes d’Ismaël
アルノー・デプレッシャン監督作品
主演:マチュー・アマルリック、マリオン・コティヤール、シャルロット・ゲンズブール
1時間58分
フランスで公開中

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深刻なギャンブル好きで借金で首が回らなかった父親が亡くなった。息子の良多(阿部寛)は同じ“病”を受け継いでいる:15年前に1冊小説を出したが後が続かず、探偵事務所に勤め、部下にお金を借りては競輪場に走り、妻には離婚され、ひとり息子の養育費も払えない。その息子に、かって賭け事に溺れる父親に失望した子供の自分が重なるのだ。

息子の真吾役、吉澤太陽君が自然で上手い。

海よりもまだ深く

良多の拠り所は母親の淑子(樹木希林)、あの父にしてこの子あり、と思いながらダメ息子をすっぽり受け入れる。
海よりもまだ深く・・・

海よりもまだ深く

良太と元妻・響子と息子が母親のアパートに来たとき嵐になる。母親は「こんな嵐の中、帰っちゃダメよ」と繰り返し、3人は渋々泊まっていくことに。でもそこに母親の画策を感じないではいられない・・・

『海よりもまだ深く』、フランスのタイトルは『Après la tempête/嵐のあと』
是枝さんの名前はハイフンが入る。入れないとKoreeda(コリーダ)になっちゃうから。

海よりもまだ深く
photos:allociné

『誰も知らない』『歩いても歩いても』『海岸diary』も家族の問題を扱った作品だけど、この作品はより私小説っぽい。「自分の父親のことを描きたかった」と是枝さんがどこかで話していた。観て後悔はしなかったけど、前の作品のほうが好き。ちょっと私小説すぎる気がした。
「一部のフランス映画に似てきた」と息子。
そうかも。クリスマスに家族が集まる、親が死んで子供たちが実家にやってくる、という時にそれまで水面下にあった秘密や感情が噴出する・・・よくあるテーマだ。フランス人は登場人物の誰かに感情移入できるんで飽きないで観ているけど。
「フランスでこの作品(『海よりもまだ深く』)に感情移入できるのは日本オタクだけじゃない?それに良多のダメ男ぶりがちょっとカリカチュアすぎる」
でも批評はかなり良かった。前作より“弱い”という批評はあったけど。

私の周囲で観たフランス人は口を揃えて「おばあちゃんがスゴイ」と言っていた。能天気に息子や孫が来たのを喜んでカレーを解凍したりしているけど、実はすべてお見通し。『歩いても歩いても』でも河瀬直美監督の『あん』でも彼女の存在感が後々まで印象に残った。
最近、日本映画批評家大賞でダイアモンド大賞を取られたことを読んだ。「あと1年」なんて言わないで!彼女が出る映画、もっともっと観たい人がフランスにもたくさんいますから。

『Après la tempête』
是枝裕和監督作品
主演:阿部寛、樹木希林、真木よう子、小林聡美
1時間58分
フランスで上映中

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日本ではあまり知られていないマリオン・マレシャル=ルペンは、ジャン=マリー・ルペンの孫、今回の大統領選で敗れたマリーヌの姪に当たる。

マリオン・マレシャル=ルペン
photo:nicematin

18歳でおじいちゃんの作ったFront National/国民戦線に入党。2008年(地方選挙)、2010年(地方地域選挙)では落選。2012年のフランス議会総選挙でヴォークリューズ県第3選挙区から立候補し当選。22歳、大学生、フランス共和史上最年少の国民議会議員になる。
彼女がしゃべるのを聞いていると、その頭の回転の速さと口の達者さに感心する。カエルの孫(姪)はカエル、いやカエルを超えているかもしれない。
2015年の地方地域選挙ではプロヴァンス=アルプ=コードダジュール(PACA)から出馬し、国民戦線の候補者の中で一番の得票比率で当選した。
マリーヌおばさんが党の“脱悪役”を図り、ジャン=マリーお爺ちゃんを追い出したことに反対。ジャン=マリーにとっては味方につけられそうな可愛い孫、マリーヌにとっては支持率が魅力の手強い姪、つまり双方にとって貴重な存在だ。

そのマリオン(この家族、やたらMのつく名前が多い)が、突然「政治を一時的に引退」と宣言。表向きの理由は“子育て”。あまりに彼女が不在なので、2歳半の娘から「マダム」と呼ばれたのがきっかけだ。「この子は私を母親と思っていない !?」

でも本当の理由は、一次投票と決選投票の間に行われた討論で、マリーヌが「惨憺たるもの」だったこと。
答弁を準備したフロリアン・フィリポ(国民戦線の副党首)らを「揃いもそろってバカ」と漏らし、こんな党とは距離を置きたい、ということらしい。
フロリアン・フィリポ(35歳)はHEC経営大学院、フランス国立行政学院を出た、党きってのエリート、党首マリーヌの“頭脳”だ。

極右FN副党首、フロリアン・フィリポ
photo: la dépêche

その彼が「国民前線がユーロ離脱を方針として掲げないなら、党を辞める」と言い出した。国民の75%がユーロ離脱に反対しているのを知って、マリーヌが「ユーロ・フラン二本立て」に切り替えたからだ。
「自分の信念に反することを擁護するために党に残りたくない。私は手段は何であれ、フランスの独立のために戦う。」

中枢の人間が2人もいなくなると(フィリポは“脅迫”かもしれないけど)党はぐらつく。マリーヌ・ルペンが敗北後おとなしくしているわけだ。今回は負けても5年後には勝つのでは?と心配されている極右FN。ますます分裂してほしいもんだ。


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子供の頃、おばあちゃんに果物の種を食べると「お腹の中に木が生える」と脅かされ、お腹の中に、サクランボはまだいいとしても、スイカが生る図を想像して心配したもんだ。
ところが最近、ブドウの種は身体にいい

ブドウ種子

なぜなら種の油にはビタミンE、ポリフェノール、オメガ6が豊富で、血管を強くし、コレステロールLDL(悪玉)を下げ、アテロームの形成を防ぐ・・・その結果、心筋梗塞、脳梗塞の予防になる。さらにポリフェノールはビタミンEの5倍という抗酸化力を持ち、癌の予防になるそうだ。フランス人はブドウを皮ごと食べ、種も呑み込んじゃう人がいるけど、種はポリポリ“噛まなければ”効果がない。呑み込んだら素通りして出て行ってしまう。
ブドウ種を原料にしているコスメ、コーダリー。実家のあるシャンパーニュでは以前、種は捨てていたのに「最近、コーダリーが買っていく」そうだ。

オイルサーディンの骨

オイルサーディン

日本人なら昔から食べているのに、骨が喉に刺さると信じてあの微細な骨を取り除いて食べるフランス人(例えばうちの夫)が多い。骨はカルシウム源。フランス人にとってカルシウム源といえば乳製品。でもオイルサーディン100gはヨーグルト100gの6倍のカルシウムが含まれている。大体、”小魚の骨”というべきところを”オイルサーディンの”といっているのは、他の小魚を知らないからだ。

ほとんど生のブロッコリー

ブロッコリー

一緒に日本に行ったフランスの友達が、レストランでブロッコリーを食べ「コレ、生だわ」。伝統的にフランスでは野菜をグタグタになるまで調理する(ソース代わりになる)けど、ブロッコリーは“日本式”で食べるべき。ガン予防(肺・卵巣・前立腺・腎臓・・・)で世界的に注目を集めるこの野菜-フランスでは日本ほど一般的でない-長く茹でるとビタミンCはもちろん、スルフォラファン(解毒酵素、抗酸化酵素の生成を促進する)を破壊してしまうそうだ。

キウイの皮

キウイ

うぶ毛のような毛が生えているでしょ。あれが身体にいいそう。ビタミンC、フラボノイド(抗酸化)、ポタシウム(カリウム)が豊富で、高血圧、心臓疾患、ガン予防に効果。オーガニックのキウイをよく洗って皮ごと食べると「皮は気にならない」というけど、試してみよう。

トマトは調理して

トマト

ふつう野菜は煮たり焼いたりすると栄養分が破壊されるのに、トマトは逆(全然知りませんでした)。熱を加えることで、閉じ込められていたリコペンが解放される。リコペンは前立腺を筆頭にガン予防、心筋梗塞、脳梗塞の予防、さらに認知症の予防をすることが、2012年のフィンランドの研究で明らかになったそうだ。トマトソース、ピザ、トマト・ファルシ(よく作る!)・・・ケチャップさえ、生のトマトの2.5倍のリコペンが含まれている。

つまり、魚は頭や骨まで食べ、野菜はアルデンテに茹でる日本人は、言われなくても身体にいいことをしているってこと。
後は“種を噛む”のをマスターすればいいだけだ。


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ブリジット・マクロンを「女クーガー」と命名したのはジャン=マリー・ルペン。クーガーは年下の男性が好きな中年過ぎ女性のこと。これを右派レピュブリカン党の議員がツィートして喜んでいた。この子供じみた(と言ったら子供に悪い!)嫌がらせにマクロンは、
「年齢差が逆だったら、誰も驚かないでしょう。むしろ“素敵”と言われる」
確かに。ドナルド・トランプとメラニアの年齢差は同じだけど、誰も指摘しない。

14日、大統領の権限移譲の式典で。ラヴェンダー色のスーツのブリジット。

ブリジット・マクロン、大統領就任式

シャルリー・エブド5月10日号の表紙はさらに意地悪で悪趣味。
お腹の大きいブリジットにキャッチは『この子は奇跡を生み出すわ』
(それに2人とも全然似てないじゃない。マクロンはニコラ・サルコジみたい・・・)

シャルリー・エブド、ブリジット・マクロンの表紙

ブリジット・マクロンは更年期でもう子供ができない、更年期になると女性としての魅力がなくなるという性差別的な皮肉が込められている。一方男性は原則的に死ぬまで子供が作れ、年とともに魅力の増す人もいる・・・サイテー

この表紙には批判多く寄せられた:
『ブリジットが夫より年上だってことはみんな知っている。それがどうしたって言うの。自分よりずっと若い妻がいる男性を風刺したらどう?』
『これを描いたのは女性ではありえない。こういう悪趣味の皮肉は男性しか描けない』
『シャルリー・エブドも程度が低くなったもんだ』
などなど・・・

中傷を向けられているのは妻だけでない:24歳年上を妻にしたのはゲイの“カモフラージュ”。
そして、Radio France社長マチュー・ギャレと交際しているという噂が流れた。
「もし私がマチュー・ギャレか他の誰かと二重生活をしているという人がいたら、その人が見たのは私のホログラム、私ではない。私はずっとブリジットを一緒にいて、しかも彼女に払っていない」と選挙集会の観客を笑わせたマクロン。
“払っていない”は、奥さんへの架空給与がすっぱ抜かれたフランソワ・フィヨンへの皮肉だ。
後日、雑誌のインタビューで、
「この噂の背後には2つの醜悪な考えがある:『年上の女性と暮らしているこの男がホモセクシュアルでないわけがない』という暗黙の女性蔑視。そして『なーんだ、彼はゲイなんだね!』というホモフォビー(同性愛嫌悪)。もし私がゲイなら、はっきり言っていた。今日、ゲイであることに問題はないんだから」(パリ市の前市長、ベルトラン・ドゥノエはゲイであることを公表して当選した)。

ブリジット&エマニュエルのカップルは外国では“現代的カップル”“上手くいっている再構成家族”と評価されているというのに。
男女関係では先駆者であるはずのフランス、時代錯誤の嫌がらせはいい加減にしてよ!


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オランドからマクロンへ、正式にバトンタッチされるのが14日の日曜日。

10日、最後の閣議で各大臣にサヨウナラ

オランド大統領
photo: TV5monde

大統領の座を退いた後、オランドにはいくら払われるんだろう?
まずモト大統領手当:5.184ユーロ
地元コレーズ県議会長、ヨーロッパ評議会として:6.208ユーロ
会計監査院のミッション:3.473ユーロ
色々な地方業務をひっくるめて:235ユーロ
と計15.100ユーロ、約188万円が毎月払われる。
大統領を辞めても、県やヨーロッパ議会や会計監査院の仕事はあるわけだから、まぁのけぞる額ではない。
驚くべきはその他モロモロ:
家具付きのアパルトマン
行政上の職員:7名
車:1台&運転手2名
家事:2名
ボディガード:2名
エール・フランス、SNCF(フランス国鉄):タダ

辞めた大統領は死ぬまでこれらの年金と特権を与えられる。
去年9月、オランド大統領は、会見監査院から「モト大統領たちに払う金額が目から火が出るほどになっている」と知らされた。考えてみればモト大統領は3人:
ヴァレリー・ジスカールデスタン91歳
ジャック・シラク84歳
ニコラ・サルコジ62歳
総額は年間1030万ユーロ、約12億8750万!
そこに自分(フランソワ・オランド62歳)が加わって4人になるわけだ。
昔は“モト”が4人、という状況は考えられなかったのに、平均寿命が延びてこの状態に。

オランド大統領は政令を発表:特権を5年にし、2022年からは職員3名、運転手1名、家事1名、飛行機&電車のタダ乗りなし、に決めた。もちろん自分だけではなく後の3人も同様。庶民の見方、社会党の大統領らしく・・・

エマニュエル・マクロンは39歳だから5年後は44歳。特権がもとのままだと、その後の長い余生は「何もしないで食べていける!」ということに。ま、マクロンが何もしないわけはないけどね・・・


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大統領に当選の翌日、TF1で放映された『Les coulisses d'une victoire/勝利の楽屋裏』(教えてくださった読者の方に感謝!)。
この裏に本当の楽屋裏がありそうだけど、面白くて熱心に見てしまった。
印象に残った場面は:
オランド大統領が再立候補を断念発表。それを聞いて「裏切者がいるとすればヴァルス(首相)だ」(そうなんだよね、ゆくゆくこの人の性格が暴かれる)

フランソワ・バイルー(中道Modem党首)がマクロン支持を表明。

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「共和国大統領というのは奇妙なものでね・・・君はその年齢にはなっていないけど、まあそれはいい。私がやろうとしてできなかったことを君がしようと言うなら、力になりたい」
感動的なシーン。

農業市で、生産者や報道陣に取り囲まれたマクロンに誰か(ルペン派!)が生卵を投げつけた。そのヴィデオを何回も見て笑い転げる。

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「スーツはどうなったの?」とブリジット(女の心配することは同じ)。

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第一回の候補者討論を終えて、「ふーっ!チョコレートかなんかない?」というマクロンに「だめよ、そんなもの食べちゃ」とブリジット。彼はフィヨンの足腰の強さにびっくり「3時間以上立ちっぱなしで脚がガクガクしてきた。フィヨンは微動だにしないんだ」

第一次投票の日。故郷のトゥーケで投票し、パリの選挙本部に戻る途中、ドライブインで昼食。Franch(学生時代に行ったセルフサービスのレストラン)が好きというマクロンは目を輝かせ、「あ、コルドンブルー(鶏むね肉の間にハム&チーズを挟んだカツレツ)がある!僕、好きなんだ」

VIDEOS-Les-coulisses-d-une-victoire-les-huit-meilleurs-moments-TF1.jpg

「それはお子様メニューです」
「・・・・」

90分のドキュメンタリーは、アグレッシブではないけど権威のあるマクロン、選挙本部のスタッフたちの結束、献身、そしてエマニュエル&ブリジットの強い繋がりが窺える。
マクロンは1時間もブリジットの姿が見えないと落ち着かなくなるそうで、ミーティングや討論の後、必ず彼女の意見を聞く。
選挙本部のスタッフが声を揃えて「よかった」と言っても、ブリジットに、
「ほんと?」
「2人だけの時に言うわよ、シェリ」
「ウィかノンだけ言って!」
「2人だけの時しか言わないって知ってるでしょ」

考えてみれば16歳の高校生と40歳の高校教師(既婚、子供3人)が結婚するまでの14年間-いくらフランスでも-家族と世間を敵に回しての戦いだったに違いない。
1年前に「大統領?不可能だ」と言われた彼が可能にしたのも、百戦錬磨のカップルだったからこそ、かもしれない。
次なる戦いは始まったばかり・・・


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マクロン66.1%、ルペン33.9%。
39歳4か月と16日、共和国最年少の大統領が誕生した。ファーストレディは64歳、孫7人。

エマニュエル・マクロン大統領
photo:AFP

ルーヴル広場、ピラミッドを背景。”勝つとわかっていた”演出。

エマニュエル・マクロン大統領
photo:parismatch

最後にマルセイエーズを歌ったとき。
背後にいるキャスケットの男性がソーシャルネットワークで有名に。「誰、あの人?」「トランプの支持者が紛れ込んでる」・・・
彼はナントでPizza Hutのフランチャイズをしていて、マクロンの選挙運動に熱心に関わっていたそう。

エマニュエル・マクロン大統領
photo:AFP

確かにマクロンが勝つのは明らかだったけど、この大差に私も喜んだ。イギリスのEU離脱といい、トランプのの政策と言い 、自国優先の閉鎖傾向が広がる中、ヨーロッパの団結と孤立しないフランスを国民は選んだ。「ルペンが大統領になったら日本に帰る」と言っていた友人たちもこれで帰らなくてすむ。ほっ!

でも決選投票の結果をよく見ると、決して安心できるものではない。
〇過去最高の棄権(25%)と白紙投票(12%)
これまで政権を握ってきた右派(フランソワ・フィヨン)左派(ブノア・アモン)が第一次投票で落選し、極右と“極財界”(メランションの命名)が決選に残り、フィヨンとアモンの「マクロンに投票しよう」の呼びかけにも拘わらず「どっちの政策にも同意できない」「ペストとコレラ、どちらも選べない」人が1600万人いた。
〇過去最高のルペン得票数
1100万人がマリーヌ・ルペンに投票、これはFN国民戦線の最高得点。負けてもマリーヌが凹んでいない訳だ。2002年、親父ジャン=マリー・ルペンがまさかで決選投票に残ったときは、一次投票で棄権した人たちが目覚め、投票率は8%上がった。その結果、ジャック・シラクは82%獲得で勝った。今回は“危険に目覚め現象”もなく、逆に棄権が増えた。
15年後、ルペンは確実に支持者を増やしているということだ。

さらに“左派でも右派でもない”マクロンが、誰を首相、各相に選ぶか。
6月の総選挙で過半数を獲得できるか。
・・・と前途多難だけど。
1年前、マクロンが経済相を辞任して政治運動En marche !を立ち上げたとき、「マクロンは大統領になると思うか?」というインタビューに議員たちは口を揃えて「ありえない」「不可能」と答えた。それがなっちゃったんだから・・・ゴールデンボーイに期待しよう。


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大統領選の恒例『一次と二次投票の間の討論』。勝ち残った候補者2人が経済、テロ安全対策、EU・・・について意見を戦わせる予定だったんだけど、マクロンVSルペンのは殆ど言葉の“殴り合い”。

ルペンVSマクロンの最終討論
photo:sudouest.fr

最初の質問、「決選投票4日前の精神状態は?」にマリーヌは、
「私はとても満足です。だって国民の選択が間もなく明らかになるから。ムッシュー・マクロンは、荒っぽいグローバリゼーション、社会不安、経済荒廃の候補者で、それはすべてオランド大統領が舵を取っている。一方私は国民の候補者、私たちが愛するフランス、その文化、文明を護り、フランスを護る候補者・・・」と攻撃開始。討論のトーンが決まった。

司会者が、経済の振興や失業者の減少対策の質問をしても、マリーヌはマクロン叩きに終始:あら、あなた経済相だった時は何もせず、大統領になったらやるって言うの?誰が信じるかしら?

ルペンVSマクロン最終討論
photo:EUROPE1

マクロンが「私の政策を叩くより、自分の政策を」と、話を中身に持っていこうとすると、彼女お得意の「ユーロになってから経済が悪化した」を繰り返す。
「ユーロ離脱」から最近「フランとユーロ2本立て」に軌道修正した(経済学者は口を揃えて「不可能」)マリーヌに、
「フランスのチーズ製造者でさえ、原料の一部はEU諸国から買っている。経営者が輸出入や原料購入はユーロで、給料はフランで払うなんて実現不可能」とマクロン 。
マリーヌはマクロンが話している間、軽蔑的なせせら笑いを浮かべ(時には声を出して笑い)、私だったら(そういう可能性は皆無なんだけど、彼女のような態度をされたら、ということ)掴みかかっていた。
動作&表情の分析家は、あれは困ったときの虚勢の笑いと言うけど、苛立つことに変わりない。
そして彼女が5分おきに繰り返すのは、
「あなたは最低の支持率を記録したフランソワ・オランドの“精神上の息子”。オランドは一日2回“マクロンに投票しろ”と言ってるじゃないですか。ホホホ・・・」
マクロンも「あなたは“すべてを否定し批難する”極右の後継者、ジャン=マリーの娘だ。批難だけで政策がない」と応酬。

「めちゃくちゃ」「バカなことを!」「ウソつき!」・・・など、子供の喧嘩か?と言いたくなるセリフが飛び交った。
討論の最後、それぞれ好きなテーマで締めくくりを、と言われたときも、マリーヌは「あなたはフランソワ・オランドと経済界の手先」とせせら笑い。
直後に行われたアンケート調査では「マクロンの勝ち」が3分の2。
投票意思のアンケートでもマクロン60%、ルペン40%。だけど40%のフランス人があのマリーヌ・ルペンに投票する、というのが問題だ・・・


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レイラは弁護士、サルマはレストランで生活費を稼ぐDJ。イスラエル人の2人はテルアヴィヴで一緒にアパートを借りている。
バー、アルコール、タバコ・・・彼女たちにとってそれらは“自由”の象徴だ。
サルマの両親は、娘を結婚させようと次々と男性を紹介する。実は女性が好きなのをサルマは明かせないでいる。

そこに3人目の同居人、ヌール。2人よりずっと堅く、ヴェールを被り、大学で情報処理を勉強する。婚約者が来ると、慌てて酒瓶や灰皿を隠す。その婚約者は、この同居が“ヌールに悪い影響を与える”と非難し、学業をやめて早く“奥さん”になってほしいと言う。
3人3様に自分の将来を、自由の形を思い描いていた女たちは、違った形でつまずく。因襲的な親に、自分に都合よく宗教を利用する男たち、その偽善に・・・NYで仕事をしたというレイラの彼でさえ、彼女が人前でタバコを吸うのを嫌がるのだ。

パレスチナ女性、Maysaloun Hamoud/マイサルーン・ハムードの処女作品 『Je danserai si je veux/踊りたいなら踊るわ』。

jedanserai.jpg

時代を変えよう、もっと自由にと戦う女たちは美しく、でも“踊りたいなら踊れる”まで道のりはまだ長いと感じさせる。

Ja danserai si je veux
マイサルーン・ハムード監督作品(仏・イスラエル・パレスチナ合作)
主演:ムーナ・ハワ、サナ・ジャムリー、シャデン・カンブーラ
1時間42分

こちらはスペイン映画:『la colère d’un homme patient/忍耐強い男の怒り』

colere dun homme patient affiche

誰も覚えていない8年前の宝石店強盗事件。捕まったのは運転手クーロだけだ。彼が刑を終えて出所してきた。妻のアナと息子と新しい人生をやり直そう・・・
彼の出所を待ち受けていた男がひとり、“復讐”を誓って、辛抱強く待っていたホセだ。

8年間の刑務所が“丸く”した元凶暴な男(右)と、復讐心に培われ凶暴になった男。

colere dun homme patient

どっちも憎むべきキャラだけど、どっちかの肩を持ちたくなる。スペインっぽいノワールさのスリラー。

La colère d'un homme patient
監督は俳優のラウール・アレヴァロ。
主演:アントニオ・デ・ラ・トーレ、ルイ・カレジョ、ルース・ディアス
1時間32分

どちらもパリで上映中。どちらもお奨め!

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うちは地上階なので、太陽が差し込んでくるのは春分の日から夏の終わりまで。
猫たちが日光浴の場所取りを始めると「おお、春が来た!」

タマ

日光浴に欠かせない段ボール。猫のデッキチェア。

タマ&リュリュ

4月最後の日曜日、朝市も晴れていたし、午後の中頃まで薄日が差していたけど、突然どしゃぶりになった。
娘が窓を閉めて間もなく、
「リュリュが窓から入ろうとして、鍵がかかっているのにびっくりして逃げていっちゃった。外出してるなんて知らなかった・・・」
娘はすぐ中庭に出て探したけど、リュリュの姿はなかった。
「鍵がかかってたんでこのうちに拒絶されたと思ったんじゃない?」
「まさか・・・どっかで雨宿りしてるよ」と私。

その後、私たちは映画を観に出かけ-ちゃんと窓を開け-夜9時過ぎに帰ってきた。リュリュはまだ帰っていなかった。
さすがに心配になってくる。誰かに誘拐された?表に出ちゃって帰り道がわからなくなった?車に跳ねられた?
田舎で捨て猫が車に跳ねられるのを2度も目撃しているのでゾッとする。

とりあえずご飯を食べ、夫に「ちょっと探してよ」と頼むと、すぐに帰ってきて
「いなかった」
「階段の上まで行ったの?」
「いや、下から呼んだだけ」
「・・・・」
建物は4棟に別れて階段が4つあり、それぞれ5階まで。階段の上で帰り道がわからなくなってるか、誰かのうちにお邪魔してる可能性もある。下から呼んだって意味がないのよ。
私はコートを着て、「もし万が一帰ってきたら電話して」と携帯を持ち、捜索に出かけた。リュリュ!リュリュ!と呼びながら1つ目の階段を探し終わったとき電話。
「帰ってきたよ!」と娘。
戻るとリュリュはガツガツとご飯を食べていた。
「どこに行ってたの ?!心配したじゃない!」
6時間の行方不明。雨は降り続いているのに全然濡れていない。
「妾宅があるんだろうか」と夫。

人間も概して男子のほうが多くを語らないけど、この子にも秘密の庭があるの?

リュリュ


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。

長谷川たかこ

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