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沖縄

piscine

10年以上前に那覇に行っただけでよく知らないので周囲の友達に尋ねたら、みんな「沖縄はいいよー」というだけで、「この海岸がいい」「このホテルに行け」という的確な情報をくれる人はいない。仕方なくネットで探し、名護市の近くのカヌチャ(神茶)ベイというのに決めた。娘も私も楽しみにしていた沖縄。しかし私の思い描いていたのとはかなり違っていた。

私の予想では、きれいな海岸があり、ホテルから歩いていけるところに町があって、そこでは沖縄の名産などを売っていて、地元の人の暮らしも伺えて・・・であったにも関わらず、そこは突然開発された観光ヴィレッジみたいなところで、ホテルの広大な敷地の外には完璧に何もない。どこかに行きたい人は車で行くしかなく、免許を持っていない私はホテル内に幽閉、つまりクラブメッド状態である。
なんで沖縄まできてクラブメッドをやるハメに!?と腹立たしいが、娘は「ジェニアル!」を連発して喜んでいる。確かにホテルはお風呂場が床までガラス張りになっていて海が見えるし、部屋も広くて、娘のいうように「画期的」だ。

もうひとつの予期せぬ出来事は台風7号。接近しているという噂だったが、太陽も見えているので私たちは海岸に降りていった。ところが殆ど人影がない。「きれいな海岸があるのに、みんなプールで泳いで・・・変わってるね」と言いながら海に入った娘、波が強くて石ころが足にあたって痛いとすぐ出てきてしまった。そのとき、砂浜に立っている立て札に気づいた私、「遊泳禁止」!
仕方なく私たちもプールへ行った。空には雨の予感。

yukata

必ず食べたいものはやっぱりお寿司。そして抹茶アイスかな。甘いものやチョコレートが苦手で、パリでは「この楽しみを知らないなんてかわいそう」と哀れみを買う私が、絶対はずせないのが抹茶アイスだ。ハーゲンダッツのは抹茶の風味がイマイチ。渋谷の東急フードショーの隅っこにある抹茶ソフトが美味しい。

さてお寿司。今回は銀座8丁目の寿司幸という由緒あるお店でご馳走になった。夜7時になっても30度をくだらない暑さ。約束の時間よりちょっと早く着いたので、涼もうとコージーコーナーに入ったら、未体験の光景に遭遇した。ひと目でそれとわかる、すごく綺麗なバーのホステスばかり!そこは彼女たちが出勤前に寄る喫茶店なのだ。とりわけ着物姿のホステスは紅白歌合戦に出る演歌歌手みたいに念入りに髪が結い上げられていて、見とれてしまった。
年配のオジサンが一人でテーブルに座っているところへ、美しいホステスが「まあ先生!お待たせしました」とあでやかに駆け寄っていく場面すらあって、テレビドラマの中だけじゃなくて現実の話なのね。こうやって喫茶店で待ち合わせして、バーに連れていくのを同伴というそうだ。

寿司幸では、最初にお刺身やだし巻が出て、その後とてもレアだという鮭の稚児やトロや鯒を握ってもらった。いいお寿司屋さんは値段の見当がつかないので、怖いというか楽しいというか。とびきり美味しかったのはもちろんのこと、板前さんの包丁さばきも美しい。娘が「お寿司を作る人に女性がいないのはなぜ?」今までそういうものだと思っていたけど、いわれてみると確かに男ばかり。寿司幸の板前さんによると、女性は男性より体温が高い、お化粧をしているという2つの理由からだそうだ。でも、お化粧はしなければいいわけだし、体温だって3度も4度も違うというわけではないから、こじつけっぽくありません?
浴衣をプレゼントされて大喜び、苦しくても暑くても脱ごうとしなかった娘。ホステスさんの美しい着物姿に触発されたのかも。

東京にて①

成田

8月1日。成田に降りてモワッとした暑い空気に包まれると東京に着いたと感じる。ここ数年、子供の休みに合わせて夏に帰るから。いつも成田からリムジンで品川のホテルまで行って、そこからタクシーに乗る。品川のメリディアン・パシフィックでバスを降りると、ポーターさんが駆けつけてスーツケースを運んでくれる。宿泊客ではないとわかってもタクシーまで運んでくれるのにはいつも感激する。フランスではあり得ないことだ。感激して、この次は絶対メリディアン・パシフィックに泊まろう・・・ということにはならないから、なお更スゴイ。写真はリムジンから見えた夕焼け空。
さて、コレなくしては東京に着いた第一日目が終わらない、というモノは何でしょう?そう、コンビニ。雑誌の棚と、フランスにはないペットボトルのジュースやお茶のバラエティを観察。別に必要ないのに何か買ってしまう。その晩は疲れてバタンと寝てしまうはずが、テレビをつけたら松田聖子のルポ番組をやっていて娘と最後まで見てしまった。子供を産んでも引退せず第一線で活躍する彼女は、特に働く女性に勇気を与え、女性ファンのほうが圧倒的に多い、というのは知らなかった。というか、日本を離れていて急速に疎くなるのは芸能界ネタで知らないことばかり。名前も知らない有名人がどんどん増える。松田聖子は、眉を細くしないほうが似合っていた、というのが番組の感想だった。

パリ・メナード体験

パリでエステサロンを試してみたいけど、ケアの内容がよく理解できないのが心配、と友達がいっていた。何をされているのかわからないのは確かに不安だ。

先日試せたメナードのフェイスケアは、パリ仕込の日本人エステティシアンがいるのでその心配がない。静謐な雰囲気も丁寧な応対も、他のサロンとはランクが違うように感じた。パリのサロンって-それが魅力といえないことはないけど-荒っぽかったりするでしょ?ここでは隅々まで行き届いていて、私のケアをしてくれたのはフランス人だが、丁寧さはアラ・ジャポネーズ。日本のいいところが凝縮されている感じだ。ベッドにほんのり暖房が効いている、というのも他のサロンではなかった。すこぶる気持ちいい。

メナード

エステティシアンは私の肌に触れただけで「かなりの乾燥肌ですね」と一言。まずクレンジングクリーム、たっぷり泡立てて洗顔、それからマシンを使って毛穴の汚れを取ってくれる。その後、マッサージクリームで、顔のフォルムを整えるマッサージ、マッサージは首や肩まで及んで、ずっと続いて欲しいと思う気持ち良さ。
エステティシアンの技術はもちろん、質問すれば的確に答えてくれ、必要以上のことはいわない。最後のほうは別世界にいるような感じ。でもいいことには終わりがある・・・残念。
ケアの部屋にはメナードのファンデーションやメイク用品がずらり揃っていて「出る前にご自由にお使いください。でも数時間お化粧しないほうが効果的です」と言われた。

私が試した「あやめ」は、Embellirという最高級ラインの洗顔剤やクリームが使われている。試供品をもらってオペラの通りに出て、角のベネトンにすばやく入って鏡を見たら、気のせいかツルンと滑らかでくすみが取れた印象。自分を磨く(?)ために時間とお金を使うってなかなか快感、味を占めたら危ない!
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。

長谷川たかこ

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