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1995年、トゥールーズで誕生したコントワール・デ・コトニエ。
「おお、これぞ待っていたニューベーシック!」とパリジェンヌは飛びついた。
元来パリジャン/ジェンヌはベーシックが好きで、それをどう料理するかに個性を見せたがる。
ベーシック元祖のアニエスbの値段が高くなっていたところへ「お洒落で買いやすい中級プレタ」として現れたコトニエは人気を集めた。
世界中に店舗があるとはいえ過半数はフランスで191店舗&コーナー。
そのうち74店舗(デパート内のコーナーはすべて)を閉め、40%に当たる217ポストを削減、と発表。
同系列のランジェリー・ブランド、プランセス・タムタムも約20の店舗&コーナーを閉める。

この2つのブランドは、2005年、ファーストリテイリング(ユニクロ)の傘下に入り、以来コトニエは少しずつ人気を落として行った。
理由のひとつは、ユニクロのラインによく似ているのにユニクロより高いこと。コトニエ・ファンの多くはユニクロに流れた気がする。
もうひとつ、店舗があまりにも多すぎた。バスティーユからマレのにかけて4件もある。
どの店がなくなるんだろう?

プランセス・タムタムの下着は、非常にパリっぽくコケティッシュだけど値段設定が高すぎ。
コトニエが『母親と娘のブランド』というキャッチで年齢層を広げたのに対し、

サラ・ラヴォワーヌと娘のヤスミン。一見、どっちが母かわからないのはPhotoshopしすぎというもの。
コントワール・デ・コトニエ

タムタムは若い層を狙い過ぎ。「娘の下着を探しています」という顔をしないと入りにくい雰囲気だ。

プランセス・タムタム

「この2つのブランドは何年も前から苦戦していた。アパレル業界の不況に加え、ここ数年繰り返される“黄色いヴェスト”のデモの影響も大きい」とコトニエ。

先週、久しぶりでマドレーヌ広場に行き、広場の顔だったフォーションが閉まっているのを見た。
この一画も黄色いヴェストの被害甚大だったことを思い出す。その後コロナで旅行者がいなくなり、ついに閉店になった。
ニュースで聞いてショックだったけど、シャッターが閉まった店は、明かりがひとつ消えていくようで悲しい光景だった。


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コメント
ええー!
たかこさん、こんにちは。
コメントは久々ですが、いつも拝見しています。
コトニエ、結構な数の店舗が閉店するんですね…。
好きなブランドで、パリに行くといつもチェックしていたので、残念です。
確かにエリアによっては沢山の店舗がありましたが、それだけ人気なんだなーと思っていました。
タムタムもいつも見ますが、中々買えませんでした…。
次にパリに行く時は、街は変わっているのでしょうね。
たかこさんが次に日本に来られる時も、きっと日本は変わっているだろうと思いますが…。
Re: ひよこ様
お気に入りのコトニエ店が閉まらないといいですね。
今年中に自由に行き来できるようになってほしいです!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。

長谷川たかこ

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