fc2ブログ
Archive
が載っている、と読者の方が教えてくれた。
伊藤さんは、2015年、当時TBSの政治記者、ワシントン支局長だった山口敬之氏を準強姦で訴え、2度不起訴処分になり、目下民事で係争中。訴えてから、彼女に中傷や非難が殺到し、日本にいられなくなり、ロンドンに行って『Black Box』を書いたことは新聞で読んでいた。興味があったので、すぐサイトに行ってみた。

伊藤詩織さんのインタヴュー、パリマッチ
photo: Hanna Aqvilin

#MeTooの運動が起こって1年になりますが、どう思いますか?という質問に、
「ちょうど私が自分の体験を書いた本が出たときに始まりました。それまで孤立無援に感じていたところ、みんなが口を開き始めたので驚きました。私の家族も、被害者は私だけでないことを知って安心しました。
被害者たちが、話せなかったことを解放できたのはいいことです。でも日本ではまだ難しい。私たちは、言葉の解放の第一歩で、道のりは長いです。」
彼女の家族は、事件が公になることに反対し、本を書くことにはもっと反対したそうだ。

「あなたは日本の法律は他の国のと比べて違うことを説明していますが、日本は例外的と思いますか?」
「法律に関してはそうです。強姦に関する法律は110年前のもので、教育上、法律上・・・改正しなければならない点が多いです。でも本質的な問題は、性的暴行、ハラスメントは権力と強く結びついているという点で、世界共通です。
今、私はアフリカにおける女性器削除と性的暴行について調べています。もちろん日本と問題は全然違うものの、伝統や精神構造はかなり似ていて、女性問題に関して日本がどれほど遅れているか実感します。その遅れを明るみに出すことは、日本人として居心地悪さを感じます。日本人が聞きたくないことだから。でもこれは事実で、変化はこうやって始まるものです」

先日、娘に性的暴行を与えた父親に無罪判決、を読んで、信じられなかった。理由は「抵抗できない状況と認めず」!
それ以前にも、同意ない性暴行に無罪判決が続いている、という記事を読んだ。「(女性が)許容していると誤信し得るような状況にあった」と暴行者に深い理解を示した判決。

もしウチに、頑強な男が押し入り-武器を持っているかもしれないー金を出せと言われたらつべこべ言わず出す。私が”抵抗できない状況と認められない”から男は無罪、になるわけがない。
この娘さんが受けた傷や屈辱、後遺症は強盗よりはるかに重いのに、絶対おかしい。非難の声がもっともっと大きくなり、判決を覆すパワーになれないだろうか。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。

長谷川たかこ

カレンダー
03 | 2019/04 | 05
日 月 火 水 木 金 土
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
フランス語講座
上級者用仏語スペル
アーカイブ