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連続テレビ小説「虎に翼」 (第110回・2024/8/30) 感想

連続テレビ小説「虎に翼」

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第110回第22週『女房に惚れてお家繁盛?』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと、のどか(尾碕真花)が本心を語る。出て行こうとするのどかに優未(毎田暖乃)がマージャン勝負を持ちかける。勝負あったかと思われたその時、優未にアクシデントが発生。のどかと朋一(井上祐貴)、そして百合(余貴美子)、航一(岡田将生)の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。



原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
演出:梛川善郎(過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのブツが、ここに) 第1,2,4,7,10,11,14,16,19,20
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘) 第3,8,13.18,22
   安藤大佑(過去作/とと姉ちゃん,となりのマサラ,やさしい猫) 第5,6,9,12
   伊集院悠(過去作/オーディオドラマ・FMシアター「告白の対価」静岡局制作) 第15
   相澤一樹(過去作/BSプレミアム:善人長屋 第5話のみ,単発:月食の夜は) 第17
   酒井悠(過去作/兵庫発地域ドラマ「あったまるユートピア」,FMシアター「ふたつのせかい」) 第21
音楽:森優太(過去作/海の見える理髪店,あなたのブツが、ここに,忘恋剤)
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博(明治大学 法学部 専任教授)
裁判所考証:荒井史男(元名古屋高裁長官 定年退官)
風俗考証:天野隆子(過去作/ごちそうさん,花子とアン,スカーレット)
旧字考証:三浦直人(明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
ジェンダー・セクシュアリティ考証:前川直哉(福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授)
タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト 新窓で開きます
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略



今回も通常運転で"見たまま感じたまま"を書こうと思います

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

当ブログの常連さんはご存じだと思います。

朝ドラの感想への Web拍手が「30」を下回るようになったら、私を含めた “本気の読者の集い” になると(笑)

投稿時点の前回への拍手が「31」なので、もうすぐです(爆)

私は、私と異なる意見、味方、考え方を否定するつもりはないです。

同時に、疑問視はともかく、敵対視されたり押し付けられたりされる筋合いもないです。

意見交換なら、別ですが。

というわけで、今回も、通常運転で “見たまま感じたまま” を書こうと思います。

もちろん、賛同、共感は大きな励みになります!

「こういう兄妹もいるでしょうね」と思えば、許容できる

今週の内容に、どうしても納得できない…

いくら「脚本が遅れている」としても(噂だが)、あまりにも「新潟編」からの落差がすごいので…

そこで、今朝、早起きして直前2週間の録画を見直した。

まず、再チェックで分かったのは…

航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)と、長女・のどか(尾碕真花)の状況設定をはじめ、父や家族への思い、途中からの心情変化も、納得できなくても受け入れるしかないということだ。

簡単に言えば、「こういう兄と妹もいるでしょうね」と思えば、許容できるというわけだ。

そうでもしないと、<私> は、今週分を全否定せざるを得ない。

でも全否定をしないのは、<私> は、最終回まで見たいし、また面白くなると期待しているから。

"家族のようなもの"の前に、"同居のようなもの"があれば…

称賛の感想なら3時間超でも苦にならないが、そうでないからサクッと進めよう。

結論から言わせていただくなら。

この程度の “結末” や “回収もどき” なら…
寅子(伊藤沙莉)が違和感を覚えた同居直後の早々に「家族裁判」でみんなが本音を出し合って、1週間 “笑顔の絶えないシン・星家のホームドラマ” で良かったと思う。

結局、他の案件(あとで書くが)を含めて、今作では “初” のトラブル依存症候群(人間描写が蔑ろにしてまで、物語の構築を騒動ばかりに依存するドラマづくりのこと:「騒動至上主義」改め)の1週間だったと思う。

せめて、せめて、聡明な登場人物たちを描く今作なのだから。

“家族のようなもの” を始める前に、お試し的な “同居のようなもの”、例えば「週末だけ」「平日3日間と日曜だけ」なんて提案こそが、主人公さしさ…だと思うし。

そのような提案をすることで、「星家の騒動」が、8月19日放送の第101回での、直明(三山凌輝)の婚約者・玲美(菊池和澄)から花江(森田望智)への「お試し」で同居してみてはどうかと提案したくだりと、つながるのでは?

これでは、聡明であるはずの主人公が “学習しない人” になってしまったとするのも過言でないのだが…

週初に描いた"ホラーな百合"から展開すべきだったのでは?

感想の主旨は上記で済ませたので、ここからは補足と蛇足。

まず、少なくとも今週で描こうとしていたのは。

寅子と優未(毎田暖乃)が、星家の面々と “家族のようなもの” を始めたものの、航一意外の家族に抱いた “違和” だったのでは?

それだから、脚本だけでなく演出でも必要以上に、百合(余貴美子)をホラー風に装飾したのでは?

確かに、百合、朋一、のどかは個性的だ。

“家族のようなもの” という同居体制も特殊ではある。

ただ、週の中盤での “朋一の突如のキャラ変” を機に、描いていることは別段個性的、特別感も失った。

だって、言ってしまえば、今までの慣れ親しんだ環境が無くなるのが良くも悪くも怖かった… 程度。

これ、別に今作でなければ描けないことではないと思うが。

また、困ったことに、現在進行中の花江と玲美の猪爪家のお悩み相談事とも、先日の裁判所で開かれた中学生向けの勉強会とも、完全に内容が乖離してしまっている。

判事補・秋山(渡邉美穂)の妊娠騒動の顛末は、「昭和31年(1931)12月」へ時間経過しているから積極的に評価できないが、ぎりぎりで「星家の騒動」とつながったとしておくが。

折角の様々な要素が、ほぼ無関係のまま終了…

今作で第二弾の「こうしたら良かったのに」を無駄を承知で書いてみる。

そもそも、今週は、月曜日のアバンタイトルでの星家での家族マージャンで始まった。

そして、その席での、寅子や優未と楽しく話す百合の姿を見た朋一とのどかに違和を感じたのがスタートなのだ。

だったら、寅子らが来てから突然に変化した百合を中心に物語を展開しないのは、むしろ不自然では?

その「姑・百合と嫁・寅子」の先に「姑のような花江と嫁のような玲美」を配置し描いたのでは?

「働く女性と家にいる女性」の先に「勉強会」「妊娠」「意見書」を持ってきたのでは?

兄妹が優未と同世代なら、優未を潤滑材に利用できたのに…

こんなのだって、意外と簡単に違和感を払しょくできた可能性はある。

例えば。

感じ方は人それぞれだろうが、昭和30年代初頭とすると、タバコを合法で吸える兄妹の思いとしては、幼すぎると思うのだ。

であるから、前回の感想で次のように「こうしたら良かったのに」の第一弾を書いたのだ。

航一とのどかを優未と同年代にしたほうが良かったのでは?

もしも、朋一とのどかが優未と同世代にしていたら、「今までと違った環境になる不安、分かるぅ」もアリだし。

父を亡くしている優未だからこそ、一人っ子の優未だからこそ、兄妹が父を思う気持ちに寄り添いたいと考えるのもアリだし。

折角、「おなか ぎゅるぎゅる」まで盛り込んだのなら、なぜもっと優未を利用しないのか? の、これまでの仕上がりに比べると脚本家への違和もある。

まあ、ベビーシッターが富裕層の間で普及し始めたのが、1960年代だから、それを盛り込みたかっただけの可能性もあるが。

出典:ベビーシッターのズバリ!将来性は?【スタディサプリ 進路】 新窓で開きます

あとがき

う~ん、ハッキリ言いまして、「星家の騒動」って必要でしたかね?

以前にも書きましたが、寅子、優未、花江をまずは描くべきだったのでは?

結局、今月一か月は、“ドラマ” として長~い夏休みだった… と好意的に解釈しておきます。

来週から、いよいよラスト1か月。

まずは、下記のネタで、夏休み明けで元気を補給した生き生きした脚本に期待します。


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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう?』
1 2 3 4 5  
第2週『女三人寄ればかしましい?』
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第3週『女は三界に家なし?』
11 12 13 14 15  

朝ドラ「虎に翼」は、「戦隊モノ」でなく「和製アベンジャーズ」だと本気で思う理由 新窓で開きます

第4週『屈み女に反り男?』
16 17 18 19 20  
第5週『朝雨は女の腕まくり?』
21 22 23 24 25  
第6週『女の一念、岩をも通す?』
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第7週『女の心は猫の目?』
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第8週『女冥利に尽きる?』
36 37 38 39 40  
第9週『男は度胸、女は愛嬌?』
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第10週『女の知恵は鼻の先?』
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51 52 53 54 55  
第12週『家に女房なきは火のない炉のごとし?』
56 57 58 59 60  

午後LIVEニュースーン 午後4時台・「虎に翼」取材担当者がドラマの裏側を語る“第12週の寅子と家裁がやったこと”

第13週『女房は掃きだめから拾え?』
61 62 63 64 65  

朝ドラ「虎に翼」星航一(岡田将生)のモデルは“初代最高裁長官の長男”三淵乾太郎さん?渋沢栄一との遠いご縁も!”

第14週『女房百日 馬二十日?』
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拍手コメント返信(2024/7/4):虎に翼(第69回) ※私は寅子が“ブチ切れ”た理由をこう解釈しました(長文です)

第15週『女房は山の神百石の位?』
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拍手コメント返信(2024/7/10)その2:虎に翼(第73回) ※「直明と花江の寅子への忠告は1年後では遅かったのか?」を考えてみた

朝ドラ「虎に翼」 新潟で優未が「スンッ」と「お利口さんのふり」をやめるのに必要なものは?

第16週『女やもめに花が咲く?』
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第18週『七人の子は生すとも女に心許すな?』
86 87 88 89 90  

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朝ドラ「虎に翼」 星紘一(岡田将生)のヘアスタイルの「時代考証がおかしい」の意見にプチ反論

第20週『稼ぎ男に繰り女?』
96 97 98 99 100  

第21週『貞女は二夫に見えず?』
101 102 103 104 105  

第22週『女房に惚れてお家繁盛?』
106 107 108 109 

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連続テレビ小説『虎に翼』第110回

内容寅子(伊藤沙莉)との同居に不快感を示すのどか(尾碕真花)は、自分が星家を出て行くと言い始める。すると優未(毎田暖乃)がマージャン勝負を持ちかける。だが、その最中に、優未の体調が。。。。。敬称略作、吉田恵里香さん百歩譲って。兄妹の思いは。。。。納得するとして。正直、“そんなこと”よりも。今作は、“家族のようなもの”から始まる星家の違和感を描こうとしていたんじゃ無いの?ハッキリ言うが。これじ...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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2007年 11月 【27件】
2007年 10月 【37件】
2007年 09月 【2件】
2005年 01月 【9件】
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