相棒 season23 (第9話/元日スペシャル・2025/1/1) 感想
テレビ朝日系・『相棒 season23』
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第9話/元日スペシャル『最後の一日』の感想。
大晦日。美和子(鈴木砂羽)と小手鞠(森口瑤子)は年末コンサートに向けて練習中。右京(水谷豊)は陣川(原田龍二)に付き添いデパートへ。一方、薫(寺脇康文)らは同期の澤田菜穂(櫻井淳子)の自宅を訪問。芹沢(山中崇史)と麗音(篠原ゆき子)は角田(山西惇)の応援で反社会的組織の関係者を待ち伏せ。右京は迷子の母親を助け、捜索に協力。
テレビ局では桧山(髙嶋政伸)に脅迫状が届き、娘が誘拐される。犯人の要求は『予定通り生放送を行え』。美彌子(仲間由紀恵)と峯秋(石坂浩二)は与党議員・伊地知(石丸謙二郎)の忘年会に出席。右京は誘拐事件の目的が桧山への報復と考え、ジョーカー関係者と接触し、テレビ局内に仲間がいることを知る。
---上記のあらすじは、当ブロブのオリジナル---
●脚本:神森万里江/演出:内片輝 (敬称略)
この上なき"安定の意味不明"な"付加価値のオンパレード"!
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―――ここまで、ごあいさつ―――
さすが『23』も続いている日本の “連ドラ” の(一応)金字塔である『相棒』の。
それまた、(一応)大人気の『元旦スペシャル』だ。
とにかく、この上なき “安定の意味不明” な “付加価値のオンパレード” だ。
そもそも、人気ニュースキャスターの桧山(髙嶋政伸)の「娘の誘拐事件」の必要はないし。
薫(寺脇康文)、伊丹(川原和久)、益子(田中隆三)の警察学校時代の同期・澤田菜穂(櫻井淳子)のくだりも全部必要なし。
もちろん、陣川(原田龍二)のくだりも事件とほぼ無関係で無くても困らない。
与党の大物議員・伊地知(石丸謙二郎)のくだりも必要なければ。
今どきを考えれば、ただただ 〈ネットで炎上させるだけ〉 で済んだのでは?
〈データをネットに拡散〉 するだけでよかったのでは?
まあ、これくらいの水増しや余剰分を盛り込まないと「2時間15分尺」の撮り高に達しない… ってことだろう。
だから、「過剰な追加」な部分も「付加価値」として全面的に否定するつもりはない。
しかし、今回のネタで最も重要な “ジャーナリストとしての信念” であるなら。
ニュースやテレビを舞台にした物語として、もっともっと “今どき” を盛り込むべきでは?
そう、ここまで個人が SNSで好き勝手に情報発信できる時代なのに、ここまで “ネットを無視した設定” で構成するのは無理がありすぎる!
そう、怒りが犯行の根っこであるなら、〈データをネットに拡散〉 するだけでよかったのでは?
〈犯行動機〉 をやたらと肥大化させたことにも無理がある
最も気になったのは、怒りの復讐が判明するまでが、遅すぎること!
ただ、そこから結末に向かう締めくくりの章は、とっ散らかった “付加価値のオンパレード” を必死に結び付けて頑張ったのは認める。
でも、ここまで頑張ったのなら、陣川だって絡めてあげるべきでは?
結局、物語の中心である “怒りの復讐” の設定の説得力が今一つ物足りない。
だって、これだけの熱意で “怒りの復讐” をやるのに、証拠がないと困るって???
これまでも『相棒』が描き続けてきたのは、犯人が自身に起こった不条理への怒り、すなわち 〈犯人の犯行動機〉 なのでは?
結局、ストーリーを膨らませるために 〈犯人の犯行動機〉 をやたらと肥大化させて、犯罪を繰り返しているようにしか見えないのが残念過ぎる…
あとがき
まかさ、演奏中の銃声って、アルフレッド・ヒッチコックの名作映画『知り過ぎていた男』へのオマージュではないですよね(失笑)
名作のオマージュをやるなら、もう少しきちんと作りこみをしてからにしてほしかったです。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19381/
【これまでの感想】
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