文化ブログ
阿部和璧(あべかへき)が世の中の良いもの、凄いものを紹介する。
凄い雑誌記事1 BRUTUS (ブルータス)09年6月15日号『篠山紀信の「紀信塾」』
篠山紀信よりもアラーキーの作品世界を好んでいた自分にとって、篠山紀信という写真家は、名前は知っていてもどこか遠い存在だった。そんな考えを一新させるほどのインパクトを与えてくれたのが、雑誌『BRUTUS』の特集「写真がどんどん上手くなる」の篠山紀信の「紀信塾」。
ヌード、アイドル、記念写真など状況に応じた写真の取り方を写真家自身が写真と解説で指南。雑誌に掲載される一枚の写真がどのようにして作られるのかを知る楽しみもあるが、何と言っても凄いのが写真家が被写体に接近していくための対話力。
相手を尊重しながら、いかに心を開かせ、これまでにないの写真を撮るか。そしてそのための心配りの結果から生まれた写真の凄いこと。カメラを意識しない自然なヌードや、まるで今を体現したかのような躍動感溢れるアイドルたちの姿が鮮やかに切り取られている。
60年代から現在まで「激写」や「ヘアヌード」といった話題をも振りまきながら、写真界の第一線で活躍し続けてきた篠山紀信。そんな写真家が積み重ねてきた技術や経験のエッセンスが、この記事にはふんだんに盛り込まれている。
ウィキペディア 篠山紀信
篠山紀信公式サイト
CINRA(シンラ)ネット トーク連載「篠山紀信×○○」
YouTube 『たけしとマナブ』篠山紀信(後編)
アマゾン 『BRUTUS (ブルータス) 2009年 6/15号』 [雑誌]