文化ブログ
阿部和璧(あべかへき)が世の中の良いもの、凄いものを紹介する。
凄いサイト3 『マリエ・ディグビーのチャンネル』
You Tubeの動画再生回数6300万。ギターを手にカメラを見つめ、親密な歌声で歌うマリエ・ディグビー。まるでプライベートライブを見ているような映像が最初に投稿されたのは2007年。アメリカの音楽コンテストで優勝し、レコード会社と契約を結ぶが、何も変わらない毎日に苛立ちを覚え、動画サイトへの投稿を思い立つ。
最初は投稿したカバー曲が注目を集め、それが自作の楽曲への評価とつながっていく。以後は2008年のファーストアルバム『unfold(アンフォールド)』、日本先行発売されたセカンドアルバム『Breathing Underwater(ブリージング・アンダーウォーター)』を発表。母親が日本人であるつながりから日本の楽曲をカバーした日本独占企画アルバム『Second Home(セカンド・ホーム)』を製作するなど活発な音楽活動を続けている。
一部では『ウェブの女王』としてその活動形態に注目が集まる彼女だが、その魅力は何と言っても歌唱力。しっとりとした親密さの中に芯の強さも兼ね備えた歌声を持つ彼女のオリジナルの楽曲は確かな才能を秘めている。優れた才能が世界中の人の手によって活躍の場を広げていく、そんな少し前なら夢のようだったことがウェブ上で起きている。未来だと思っていたことが未来でなくなるそんな時代が今訪れている。
オリジナル曲より『Swoon』。
日本でのプロモーションで歌った『涙そうそう』のカバー。
You Tube 『マリエ・ディグビーのチャンネル』
ウィキペディア マリエ・ディグビー
マリエ・ディグビー オフィシャルウェブサイト
アマゾン マリエ・ディグビー『BREATHING UNDERWATER』
凄いサイト2 世界のニュース紹介サイト『らばQ』
先日紹介した『ホームページを作る人のネタ帳』の8月11日付記事で紹介されていたのがこのサイト。記事のタイトルを見た時は、『らばQ』なんて下らない名前のサイトはどうせ大した事ないだろうと記事を読みもしなかった。しかし、記事を読んで、実際にサイトを訪ねてみると、そこには世界中(特に英語圏)から集めた面白い情報が溢れていた。
英語力と視点の面白さを持ったサイト運営者たちが、海外の様々なサイトから集めてきた情報を翻訳。それを消化して日本の読者向けの記事にする。特に膨大な動画や写真サイトからユニークな情報を探し当ててくる能力に秀でており、月間ページビューはなんと1300万!
一度読み出したら止まらない、中毒的な引力を持ったこのサイト。その最大の魅力は、言語の壁を乗り越えて、世界のどんな情報をも収集できる情報収集能力。さらにこれからネットやブログの主流となる動画を最大限に生かし、これまでにない情報媒体を作り上げたこと。
国境という物理的な制約の無いネット上では、言葉の壁さえ乗り越えれば、より多くの情報に接することができる。さらにそんな情報をより早く、より広く伝えることができれば多くの人に喜ばれる。膨大な情報の海がさらに広がりつつある今、このようなサイトが支持されるのは時代の必然だろう。
『らばQ』の特に面白い記事
「かなり残念な結果となっている海外のコスプレ写真26枚」
「(゚Д゚)ゴルァ! とリアルで叫ぶアメリカ人の女性金髪レポーターを発見」
「ひねりのきいたペプシのCM」
凄いサイト1 『ホームページを作る人のネタ帳』
ブログをソフト、ハードの両面で充実させるために、ネット行脚を続けている中、偶然見つけたのがこのサイト。最初はよくある技術面に特化した難しいサイトかと思ったが、驚くほど分かりやすい文章で読み手に信頼されるブログ作りのノウハウを公開している。
特に驚くのはこれまでの自身の経験から生み出されたネットに適した文章の技術。そして初心者にも噛み砕いて紹介できるハード面での豊富な知識。一度読み出したら止まらないほど情報が次々と紹介されていて、その月間アクセス数はなんと50万ページビュー。
ソフト、ハードの両面で知識と能力を手に入れれば、確実に結果がついてくる。その見本のようなサイトがここにある。しかし、それだけでない凄さがこのサイトにはある。それは昨年最も読者から支持された『札幌「紀伊国屋」の話』や『父親よ。あんたは幸せだったのかい?』という記事の中にさりげなく描かれている。
『ホームページを作る人のネタ帳』のブログに関するカテゴリー「ブロガーの刺激」
『同』昨年最も支持された『札幌「紀伊国屋」の話』
凄いブログ1 『日本珍スポット100景』
高校時代にアメリカ一周、大学時代には二度珍スポット観光日本一周を達成したという麻理さんが管理しているブログ。
テレビや雑誌などのマスメディアでもかなり取り上げられているらしく、年間アクセスは100万以上。ブログの書籍化もされているという凄いサイト。
しかし、このブログの本当に凄さは、物事を積極的に面白がろうという好奇心の強さと、ブログという情報発信手段に対する明確な意識の持ち方にある。
370件以上の珍スポット紹介記事の中でも特に楽しめる愛知県の「ちんこ祭り2007」などはその最たる例。珍妙な「ちんこ祭り」の中に入り込んだ秀逸な記事となっている。
個人が情報を発信し、多くの人がその情報を共有する新たなメディアが広がりつつあるウェブ2.0の時代。そこにある未来を先取りしたような形がこのブログにはある。
『日本珍スポット100景』 田縣(たがた)神社ちんこ祭り2007記事
アスキーに紹介された麻理さんの記事
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