エタノールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 医薬品 > > 医薬品 > エタノールの意味・解説 

エタノール【(ドイツ)Äthanol】

読み方:えたのーる

エチルアルコール」に同じ。


エタノール

分子式C2H6O
その他の名称酒精アルコールAlcoholEthanol、Ethane-1-ol、Wine spiritEthyl alcoholAlcohol,anhydrous、水和エチル、メチルカルビノール、NCL-CO-3134、テクソール、Ethan-1-ol、エコエタオーエタ、O Syoueta、純生局エタ、純生消エタ、消エタコア、消エタサラコール、消毒用エタIP消毒用エタノールEthanol for disinfection消毒用エタノールFG消毒用エタノールIPA消毒用エタノールα、消毒用エタプロコール、Ethaprocohol、消毒用エタプロコール-U、Ethaprocohol-U、消毒用エタライト、Ethalight、消毒用エタライト-B、Ethalight-B、Anhydrous ethanol、Ethaprochol for disinfection、Ethaprochol-U for disinfection、Ethalight for disinfection、Ethalight-B for disinfection、Ethanol-FG for disinfection、Etha-IP for disinfection、Ethanol-IPA for disinfectionEthanol-α for disinfectionMethyl carbinol、Spirits of wine
体系名:エチルアルコールエタン-1-オール、エタノール


物質名
エタノール
化学式
C2H6O
原子量
CH3CH2OH
融点(℃)
-114.5
沸点(℃)
78.3


エタノール


エタノール

無色透明液体胃腸から速やかに吸収されて体に循環する抗菌活性があるので、しばしば、局所的な消毒使用される溶媒保存液として広く用いられアルコール飲料成分でもある。

Name Ethanol, Ethyl alcohol
MeSH 68000431
Molecular Weight 46.0684g/mol
Molecular Formula C2H6O
XLogP-0.1
d0.789 g/cm3
m.p.−114.3 ºC
b.p.78.4 ºC
pKa15.9
エタノール

CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported


アルコール(エタノール)

ネイル業界では消毒用のエタノールを意味します。エタノールは薬局購入することが出来ます

エタノール

Ethanol, ethyl alcohol

【概要】 エチルアルコールHIV汚染物の消毒に使う。体温計医療器具テーブルなど。濃度7080%、時間1030分。エチルアルコール脂肪分の溶かす力があるのでHIVの膜が破壊され蛋白変性作用で膜の立体構造変化することにより、HIV感染性を失う。

《参照》 感染消毒


エタノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/21 05:22 UTC 版)

エタノール
識別情報
CAS登録番号 64-17-5 
ChemSpider 682
KEGG C00469
RTECS番号 KQ6300000
特性
化学式 C2H6O
モル質量 46.07 g mol−1
示性式 C2H5OH または
CH3CH2OH
外観 無色液体
密度 0.789 g/cm3
融点

−114.14 °C, 159 K, -173 °F

沸点

78.29 °C, 351 K, 173 °F

への溶解度 水と任意に混合
酸解離定数 pKa 15.9
粘度 1.200 mPa s (cP) at 20.0 °C
双極子モーメント 5.64 fC fm (1.69 D) (gas)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −277.69 kJ mol−1[1]
標準燃焼熱 ΔcHo 1367.6 kJ mol−1
標準モルエントロピー So 160.7 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 111.46 J mol−1K−1
危険性
安全データシート(外部リンク) 日本アルコール産業株式会社
ICSC 0044
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
EU分類 F
経口摂取での危険性
呼吸器への危険性 刺激のおそれ
への危険性 あり
皮膚への危険性 あり
NFPA 704
3
1
0
Rフレーズ R11 R20 R21 R22 R36
Sフレーズ (S2) S7 S16
引火点 13 °C
関連する物質
関連物質 メタノール
プロパノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エタノール: ethanol)は、アルコールの一種。揮発性の無色液体で、特有の芳香を持つ[2]。別名はエチルアルコール: ethyl alcohol)。を酒たらしめる化学成分であり、酒精(しゅせい)とも呼ばれる[2]。その分子は、油になじみやすいエチル基 CH3CH2- と水になじみやすいヒドロキシ基 -OH が結合した構造を持つ。

メタノールなど、他のアルコールが知られる以前から広く用いられてきた物質であり、エチルアルコールを指して単に「アルコール」と呼ぶことも多い。例えば、アルコール発酵で生じるアルコールはエタノールであり、アルコール飲料に含まれるアルコールもエタノールである。変性アルコールは、飲用への転用を防ぐために、毒性の強いメタノールや苦味の強いイソプロパノールが添加されたエタノールである[3]

発酵により生じたエタノールを蒸留精製すると、純度が93 %(質量パーセント濃度[注釈 1]のエタノールが得られる。残りの7 %は水分である。この水分を化学処理で取り除いて、エタノールの純度を99.5 %以上にまで高めたものが、無水エタノール(absolute ethanol または anhydrous ethanol)である。

酸化によって、アセトアルデヒド CH3CHO に化学変化し、さらに酸化されると酢酸 CH3COOH になる。空気中で完全燃焼すると、二酸化炭素 CO2 と水 H2O を生じる。殺菌消毒に用いられるほか、溶剤燃料として用いられる。

性質

一般的な第一級アルコールとしての性質を持つ。また、炭化水素鎖が2つと充分に短く、親水性のヒドロキシ基の影響が強く出るために、プロトン性の極性溶媒であると自由な割合で混和することが可能。

そして2つとは言え、疎水性の炭化水素鎖を持っていることから、様々な有機溶媒とも比較的自由な割合で混和することが可能な場合がある。なお、エタノールそれ自体も、れっきとした有機溶媒の1種に数えられ、様々な物質を溶解させる能力を持つ。この他、金属組織を顕微鏡観察しやすくするための腐蝕液の溶媒として用いられる。

合成

エタノールの製造は、主にエチレン硫酸を反応させて硫酸エチルを生成した後に加水分解する方法で行われていたが[5]、現在はエチレンの水和反応にほぼ置き換わっている[6]

硫酸エチルを経由する場合は、実験室でエタノールと硫酸を140℃以下に保ちながら穏やかに沸騰させて反応させることにより製造することができる。反応自体は発熱が大きいため、硫酸を滴下するか、よく冷却しながら反応させる必要がある。

ブラジルの燃料スタンド。自動車燃料用のエタノールも販売されている。

近年、石油の代替燃料としてのエタノールの自動車用燃料用途に注目が集まっている。こうしたエタノール燃料はサトウキビトウモロコシなどの植物、いわゆるバイオマスから生成されるものであり、バイオマスエタノールとよばれる。

自動車の登場期にすでに燃料として使われており、フォード・モデルTもエタノールの燃料使用が当初は考慮されていた[18]アメリカ合衆国(米国)では、1920年代ゼネラルモーターズが石油会社と共に(会社の利益となる)有鉛ガソリンの普及を推進するようになったため、以降ほとんど使われなくなった。

フランスでは、1920年代から1950年代頃にかけて砂糖大根で作ったエタノールをガソリンに混ぜて使っていた。石油が安価に手に入るようになると、ほとんどの国ではエタノールを使わなくなった。しかし、ブラジルでは、1973年石油ショックによる原油価格の高騰に対処するため、政府が1975年からプロアルコール (Proalcool) 政策を実施し、自国で豊富にとれるサトウキビから生産できるエタノールをガソリン代替にすることを進めてきた[19]1977年フォルクスワーゲン・ブラジリアを皮切りに導入され、既にブラジルでは年間に販売される新車の半数以上がエタノール燃料に対応した車となっている。2003年よりブラジルでのガソリンに対するエタノール混合率は25 %となっている。

米国でも、1970年代から中西部のとうもろこし生産地帯においてエタノール混合率10 %のガソリン「ガソホール」が販売されてきた。1990年代になると、クリーンエア・アクト(大気浄化法)にもとづき、エタノール混合に優遇措置がなされた。これらは米国では農業生産者が政治に対して力をもっているからなしえたことでもあった。2000年代になり、米国内では、州によって状況が異なるが、通常E10とよばれる10 %混合ガソリンが広く販売されるようになっている[20]。しかし、すべての米国人がその実態を知っているとはいえない程度である。エタノールとガソリンの混合燃料(フレックス燃料)に対応した車(フレックス燃料車)の販売も増加している。通常の米国車は基本的にE10対応となっており、普通にガソリンをいれていると思いながらE10フレックス燃料をいれているようなケースも実際には多く、使用者の意識がなくともフレックスを使用している場合がある。米国ではフレックスに対応している車はE10対応、E25対応とよばれるが、E10対応はすでに標準であり、フォードではE85というような車も販売をはじめている[21]

日本においては、実験を進めていた経済産業省が、コストの観点から日本国内での生産よりも輸入によることによる普及促進を狙い、2006年(平成18年)2月にブラジルの国営石油会社ペトロブラスと日本の日本アルコール販売の50 %出資で、「日伯エタノール」を設立した。2007年(平成19年)2月時点で経済産業省の政策に対し石油会社の協力が得られておらず、ガソリンとの混合およびその販売にはまだ明確な道筋が立っていない。日本の法制度上では、過去にメタノールが主成分のガイアックス高濃度アルコール燃料と名指しした上で事実上の販売禁止令を発布した経緯があり、その際に自動車部品への安全性を確保する基準とされた「アルコール添加量3 %以下(E3相当)」という文面が現在でも法的根拠として残り続けていることや、「高濃度アルコール燃料」に対する過度のバッシングによる悪印象が未だ尾を引いている事から、E3以上の濃度のアルコール燃料の普及の目処は全く立っていないことが現状である。

モータースポーツインディカー・シリーズでは2007年より98 %エタノール燃料(飲用防止と発火を目視できるように2 %のガソリンを混ぜてある)を使用している。

原料

工業的に生産されるエタノールの原料は、主に質とデンプン質のものに大別される。糖質原料としてはサトウキビが使用されているが、テンサイが使用されることもある。これらからとれる廃糖蜜(モラセス)も重要な原料のひとつである。デンプン質の原料として最も使用されるものはトウモロコシであり、ほかにソルガム(スイートソルガム)やコムギなどの類などの穀物や、ジャガイモサツマイモといったイモ類が使用される[22]

このほかにも、炭水化物か糖が含まれていれば、原理的にはエタノールを生成できるため、さまざまな原料が使用されている。酪農においてチーズを製造したのちの乳清(ホエー)にも糖分が含まれているため、ニュージーランドではエタノール原料となっており[23]、また木材パルプ製造後の廃液にも糖分が含まれているため、カナダやロシアで原料として使用されている[24]。このほか、原理的には木材に含まれるセルロースを分解してエタノールを製造することも可能であり、技術自体は確立しているものの、費用面で折り合わず、生産はごく小規模に留まっている[24]

21世紀に入ってから、特にアメリカ合衆国を中心としてエタノール燃料の需要が急拡大し、エタノール用のトウモロコシ需要は、1998年の1,300万tから2007年には8100万tにまで急拡大する[25]など、トウモロコシやサトウキビの生産の多くがエタノール生産へと投入されるようになったが、こうした作物ではこれまでの食用・飼料用の需要と食い合う形となったために価格が急騰し、特にトウモロコシを食用として使用していた国家を中心に食糧危機が発生して、2007年-2008年の世界食料価格危機を引き起こした原因のひとつとなったという説もある[26]

薬局方

消毒用エタノール(阪神局方製)

日本では日本薬局方により、純度が規定されている。

無水エタノール(別名:無水アルコール)
15 °Cでエタノールを99.5 vol%以上含む。消毒効果は消毒用エタノールに比べて小さいが、肝癌治療に応用されている。
また空気中で容易に蒸発するため、水拭きが出来ない電気器具の掃除用として使用されている。
エタノール(別名:アルコール)
15 °Cでエタノールを95.1〜96.9 vol%含む。
消毒用エタノール(別名:消毒用アルコール
15 °Cでエタノールを76.9〜81.4 vol%含む。一般的な医療用消毒剤。

一般用医薬品(日本薬局方)のエタノール(第三類医薬品)は、アルコール事業法により酒税相当額の国庫納付金が課されている。節税のため、イソプロパノールを添加したものや変性アルコールを用いたものもあり、塩化ベンザルコニウムを添加して消毒の効力を高めた物もある。

危険性

致死量

ヒトがエタノールを摂取すると、中枢神経系を抑制する効果により酔いという急性症状が現れる。また、その量が多くなると、中枢神経を抑制するため、呼吸が停止して死亡する。ヒトにおける致死量には個体差が見られるものの、1400 mg/kg 程度[2]、アルコール度数100 %溶液で大人は6–10 mL/kg、小児では3.6 (mL/kg) が[27]ヒトのLDLo(最小致死量)。液量に換算すると、30分以内にアルコール度数100 %を大人で250 mL、幼小児だと6–30 mL、消毒用アルコールであれば500 mLを飲み干した場合、急性アルコール中毒死亡に至る[27]

傷病

飲酒習慣のある人間は、エタノールを繰り返し摂取することになるわけだが、エタノールを長期にわたって摂取し続けると、大脳萎縮が発生する。その他にエタノールには発癌性も指摘されており、IARC発がん性リスク一覧では「グループ1:発がん性がある」と分類されている[28]。そして肝臓にダメージを与え、脂肪肝アルコール性肝炎、さらには肝硬変アルコール依存症の原因にもなる。なお妊婦が飲酒した場合は、胎児に影響を及ぼし、例えば胎児性アルコール症候群(FAS)の原因となる[2]

殺菌・消毒といった外用薬を手指に用いた場合では、人体への影響は無視できるものの、酒税を回避するため、メタノールやイソプロパノールが混入されているものがあり、これらを含む物を飲用すると、失明に穴が空くなど、重篤な症状を引き起こす。

また傷口や粘膜に使用した場合は刺激が強く、痛みを感ずるために、基本的には正常な皮膚にしか使用しない。しかし、エタノールには有機溶剤としての作用があり、皮膚へ塗布した際には皮脂や水分を奪い、蓄積すれば皮膚炎が起きるため、過度な使用は控えること。特にイソプロパノールは、エタノール以上に皮脂を溶出しやすいため、これが混入された物ならば、なおさらである。

おもな誘導体

法的規制

危険物

エタノールの燃焼の様子。

日本では消防法により、危険物第4類(アルコール類 危険等級II)に指定されている[2]航空法においては引火性液体に指定される[2]

炎が青白色で、日中の太陽光のもとでは見えにくい。2013年8月4日滋賀県で消火訓練準備中に消防団員が火が消えたことを確認し、エタノールを注ぎ足したところ爆発、女児が火だるまになる事故が起きた[29]滋賀県警察では、火が消えたことの確認が不充分だったと見ている[30]

飲用アルコール(酒類)

容積比率で1 %以上のエタノールを含む飲料は、酒税法により酒類と呼ばれ[31]、この製造や販売には所轄税務署長の免許(製造免許や販売業免許)が必要である[32]。酒税法では、酒類を製造場から移出するとき、または保税地域から引き取る際に酒税を納めることを義務付けている[33]。同法ではさらに、さまざまな種類の酒類を規定し[34]、種類に応じた税率を定める[35]。20歳未満の飲酒は、二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律によって禁止され[36]、違反者には罰則がある。

工業用アルコール

工業用に作られたエタノールが酒税法で定める酒類に転用されるのを防ぐために、昭和12年(1937年)に制定された旧アルコール専売法や平成12年(2000年)に制定されたアルコール事業法では、容積比で90 %のエタノールを含むアルコールの製造・使用・流通を制限ないし管理している。

旧アルコール専売法の下では公示価格が設定され[37]、酒類に転用するには高すぎる価格(酒税相当分が加算された価格)で販売された。工業用に使用するアルコールにはこの公示価格は適用されなかったが、その場合は添加物を加えて飲用不可の状態とすること(変性アルコール)が義務づけられていた[38]

アルコール事業法が施行され、専売制が廃止された後は、変性アルコールでないアルコール(一般アルコール[39]、無変性アルコール[16]、事業法アルコール[40]などと呼ばれる)も自由に取引できるようになった。ただし、製造・輸入・使用・販売には、経済産業大臣の許可が必要である[41]。なお、製造業者や輸入業者は省令で定められた加算額を含む価格で工業用アルコールを販売することができ、これを特定アルコール[42]という。特定アルコールは許可を受けずに誰でも購入して自由に使用することができる。

工業用アルコールには、その原料・製造方法の違いにより発酵アルコールと合成アルコールの2種類がある。発酵アルコールはサトウキビから作った糖蜜などを原料として、それを発酵させて作る。合成アルコールはエチレンから化学的に合成されたものである。合成アルコールは、旧食品衛生法でいうところの化学的合成品[43]にあたり、食品添加物としてもヒトの食べ物に使用できないと定められている[44]

歴史

エタノールを含有する飲料は、有史以前から世界各地で醸造されてきた。これらの醸造酒から誰が最初にエタノールを単離したのかは、よく分かっていない[45][46]。一説には、サレルノのサレルヌス(Magister Salernus, 1167年没)がエタノール蒸留の発案者とされる[45]。(偽書との疑いがあるが)フィレンツェタッデオ・アルデロッティ英語版(1295年没)が著したとされる『生命の水の効用について』De virtutibus aquae vitae には、エタノールの蒸留法とその薬用価値が記されている[46][47]。「生命の水」(aqua vitae) は、中世ヨーロッパにおけるエタノールの呼称である(なお、aqua vitaeの現用フランス語訳であるeau-de-vieは「ブランデー」の意)[45]。火を着ければ燃えることから、「燃える水」(aqua ardens) とも呼ばれた[48]

タッデオの水冷式蒸留器により得られるエタノールの純度は、90パーセントと推定されている[46]。無水エタノール、すなわち水をほとんど含まない純粋なエタノールは、1796年にペテルブルクヨーハン・トビアス・ローヴィッツドイツ語版が初めてつくった[49]

脚注

注釈

融点・沸点 摂氏と華氏とケルビンが小数点以下で一致していません。摂氏温度が正しいのは確認済 融点−114.14 °C:HSDB(2013)、沸点は引用先で異なる 沸点78.29 °C :HSDB(2013)、 沸点78.5 °C :Merck (14th, 2006)

  1. ^ 重量パーセント (wt%)。15 °Cでの体積パーセント (vol%) は95–96 vol%[4]
  2. ^ 急性アルコール中毒はエタノールを短時間に過剰摂取すれば、ALDH2の活性の有無を問わず、誰でも発症する。ALDH2の活性によって大きく変わるのは、少量のエタノール摂取によって吐き気などのアセトアルデヒドの悪影響が出てくるかどうかである。ALDH2の活性が高いヒトは、少々のエタノールを摂取したところで、エタノールの代謝によって体内で発生するアセトアルデヒドもすぐに処理できてしまえるので悪影響が出にくい。そうでないヒトは、アセトアルデヒドによる悪影響が出やすいということ。
  3. ^ かつては、ベンゼンが用いられていたが、発がん性、毒性のため、近年ではペンタンが用いられている[12]
  4. ^ 平成12年12月26日付け厚生省の通達[16]末尾のアルコール専売法施行規則別表「工業用アルコール変性標準」の抜粋より。
  5. ^ イソプロパノールはメタノールよりも炭素鎖が長いために、油を溶かす能力は高い。したがって、外用した場合は皮膚から脂分を取り去り、手荒れなどの原因になりやすいのはイソプロパノールとされる。

出典

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ a b c d e f MSDS- アルコール(99) (PDF) (Report). 日本アルコール産業. 1 January 2013.
  3. ^ 化学辞典』「エタノール」。
  4. ^ エタノール水溶液の容量%と比重及び重量%等との関係
  5. ^ Whitmore, Frank C. (2012). Organic Chemistry, Volume One : Part I: Aliphatic Compounds Part II: Alicyclic Compounds.. Newburyport: Dover Publications. ISBN 978-0-486-31115-9. OCLC 898770698. https://www.worldcat.org/oclc/898770698 
  6. ^ Radiation chemistry; [papers]. Argonne National Laboratory. Washington,: American Chemical Society. (1968). ISBN 0-8412-0120-X. OCLC 451648. https://www.worldcat.org/oclc/451648 
  7. ^ Vogel, Arthur Israel (1989). Vogel's Textbook of practical organic chemistry.. B. S. Furniss, Arthur Israel Vogel (5th ed. ed.). London: Longman Scientific & Technical. ISBN 0-470-21414-7. OCLC 18960711. https://www.worldcat.org/oclc/18960711 
  8. ^ 田中佑樹, 米山嘉治, 椿範立, 「2-4-4 ゼオライト触媒と金属触媒を用いた新規エタノール合成(2-4 天然ガス科学,Session2 天然ガス・メタンハイドレート等,研究発表)」『日本エネルギー学会大会講演要旨集』 2011年 20巻, 第20回日本エネルギー学会大会, セッションID:2-4-4, p.56-57, doi:10.20550/jietaikaiyoushi.20.0_56
  9. ^ 井上剛良, 「沿面放電を用いたメタンと水からのエタノール合成」『第36回日本伝熱シンポジウム講演論文集』 2巻 p.431-432, 1999, NAID 10009687526
  10. ^ 卜部𠮷庸『化学の新研究』三省堂、2019年1月10日、575頁。 
  11. ^ 妻木貴雄, 臼井豊和, 「エタノールからエチレンを作る : 活性アルミナ触媒を用いて(化学実験虎の巻)」『化学と教育』 42巻 1号 1994年 p.42-43, doi:10.20665/kakyoshi.42.1_42
  12. ^ 製造方法概要 - 日本合成アルコール株式会社
  13. ^ Flash points of ethanol-based water solutions”. Engineeringtoolbox.com. 23 June 2011閲覧。
  14. ^ a b 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p50 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  15. ^ 総務省のウェブサイトにある資料 - アルコール専売事業(2001年に廃止)の仕組みをあらわしたもの(2010年12月01日閲覧)。
  16. ^ a b 変性アルコールの例”. 2011年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月29日閲覧。
  17. ^ Methanol poisoning”. MedlinePlus. National Institute of Health (30 January 2013). 6 April 2015閲覧。
  18. ^ 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p21 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  19. ^ 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p91 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  20. ^ 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p55 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  21. ^ Ford Motor Company - Ethanol(2003年3月14日時点のアーカイブ
  22. ^ 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p15-16 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  23. ^ 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p123 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  24. ^ a b 「図解 バイオエタノール最前線 改訂版」p125 大聖泰弘・三井物産株式会社編 工業調査会 2008年5月25日改訂版1刷発行
  25. ^ 「絵で見る 食糧ビジネスのしくみ」p146-147 榎本裕洋、安部直樹著 柴田明夫監修 日本能率協会マネジメントセンター 2008年8月30日初版第1刷
  26. ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol2/ 日本国外務省「わかる!国際情勢 食料価格高騰~世界の食料安全保障~」2008年7月17日 2019年3月4日閲覧
  27. ^ a b 消毒剤の毒性、副作用、中毒 (Report). 健栄製薬. 2020年9月26日閲覧
  28. ^ Agents Classified by the IARC Monographs, Volumes 1-111. monographs.iarc.fr
  29. ^ “消火訓練で10人やけど 滋賀、アルコールが飛散”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2013年8月4日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0400X_U3A800C1CC1000/ 
  30. ^ “エタノールの「見えない炎」、消火訓練準備で10人やけど”. TBS. (2013年8月5日). http://news.tbs.co.jp/20130805/newseye/tbs_newseye5401821.html [リンク切れ]
  31. ^ 酒税法第二条
  32. ^ 同第七条、第九条
  33. ^ 同第六条
  34. ^ 同第三条
  35. ^ 同第二十三条
  36. ^ 二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律第一条
  37. ^ アルコール専売法十九条
  38. ^ 同第二十六条
  39. ^ 三協化学株式会社のウェブサイト(2010年11月29日閲覧)
  40. ^ [1] 日本アルコール販売のウェブサイト(2010年11月29日閲覧)
  41. ^ アルコール事業法第三条、第十六条、第二十一条、第二十六条。
  42. ^ 同第二条
  43. ^ 旧食品衛生法第二条第三項
  44. ^ 食品衛生法第十条。食品衛生法施行規則第十二条別表第一(使用を認められている添加物の一覧表)も参照。
  45. ^ a b c 化学史事典』「アルコール」。
  46. ^ a b c ホームヤード (1996), pp. 35–36.
  47. ^ アイド (1972), p. 18.
  48. ^ アイド (1972), p. 17.
  49. ^ アイド (1972), p. 169.

参考文献

関連項目

外部リンク


エタノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:27 UTC 版)

アルコール燃料」の記事における「エタノール」の解説

エタノールは、サトウキビトウモロコシといったバイオマスからの生産方法確立しており(バイオマスエタノール)、そうした方法による生産量拡大していることもあって「環境に優しいガソリン代燃料としてとくに近年注目されているガソリン比較してノッキング起こしにくいことから、ガソリン改質剤として利用拡大しているという事情もある。ガソリンとの混合燃料としては、エタノールそのものではなく、エタノールから生成したエチルtert-ブチルエーテル(ETBE)を添加したガソリン広義アルコール燃料理解されている。 純粋のエタノール(無水アルコール)は、ガソリン容易に混合するこのようにして作られる混合燃料については、エタノールの百分率表した容積比をxxとして、Exxという形で品質示される。たとえば、E10といえばエタノールを容積比で10%含む燃料である。このようにエタノールとガソリン混合した燃料は、ガソホール(gasohol)と呼ばれるが、エタノールとガソリン混合比率は国あるいは地域ごとに異なっている。 エタノールとガソリン燃焼特性異なるが(上記参照)、エタノールの混合比率が低い混合燃料場合純粋なガソリン燃料として利用することが想定されている内燃機関燃焼して問題生じにくいとされている。エタノール混合比率は、各国普及している内燃機関特性により上限値左右されるブラジルE25米国E10日本はE3が安全性確保できる上限としており、2007年4月末から東京都千葉県埼玉県先行販売開始されたエタノール由来成分混合ガソリン(「バイオガソリン」)はエタノール由来成分ETBE上記参照)の含有量容積比で3%相当となっている。 ガソリンオクタン価向上剤としてかつて使われていたアルキル鉛は有害だったので代替オクタン価向上剤が必要だったのと、アルコール/エーテルなどの含酸素燃料ガソリン混和すると排気ガス窒素酸化物濃度が減るので、1990年代欧米ではMTBEガソリンへの添加進んでいた。しかし、カリフォルニア田舎町老朽化して穴のあいた地下タンクから漏洩したガソリン添加されていたMTBEが、飲料供されていた地下水混和し飲用不適になってしまう事件起こり米国では2014年までMTBEガソリン混和禁止されるになってしまい、MTBE代替ガソリン混和材としてエタノールの需要急増した。(詳細 メチルtert-ブチルエーテル参照) ただし、アルコール水和物一種界面活性剤として働きアルコール混和後の石油懸濁しうるため、水の混入避けるために、エタノール/メタノール/ETBE/MTBEとも石油混合後はパイプライン輸送できない米国では石油パイプライン輸送をする場合末端油槽所ブレンドするため別途エタノールを輸送せねばならない問題発生している。 エタノールの混合比率が高い燃料内燃機関燃料として利用する場合には、点火タイミングなどを調整しなければ十分な性能発揮できないいろいろな混合比率燃料利用できるようにした自動車は「flex-fuel vehicles」と呼ばれており、とくにブラジル広く普及している。ブラジルのflex-fuel vehiclesE100まで対応できるのに対し米国販売されているflex-fuel vehiclesE85までの対応に止まっており、ここでも国ごとの違い表れている。 地球温暖化対策などを念頭に市中販売されるガソリン一定比率でのエタノール混合義務づける国や地域増えている。たとえば、ブラジルではE20基本であり、米国でもコネチカット州ミネソタ州ではE10販売義務付けられている。 バイオエタノール用の穀物作付面積増大するにつれ、飼料用穀物価格高騰し低所得者層の穀物入手影響が及びつつある。そこで各国ではおが屑間伐材等、従来バイオエタノール原料として使用されてこなかった資源的な制約少な原料元にバイオエタノール製造する技術開発中である。 セルロース細胞壁分解は熱と化学処理伴い従来難し問題で、セルラーゼ分解することも実施されていたが、前処理手間がかかり大変であったメリーランド大学カレッジパーク校Steve Hutchesonチェサピーク湾沼地発見されバクテリア(サッカロファガス デグラダンス(英語版))が強力なセルロース細胞壁分解能有する事を突き止めた。Zymetis社ではさらに効率よく糖に変更するために遺伝子組み換えて、72時間で1トンのセルロースバイオマスを糖に変換できる事を実証したシロアリ消化器官内の共生によるセルロース分解プロセスバイオマスエタノール製造に役立つ事が期待され琉球大学理化学研究所等で研究進められる

※この「エタノール」の解説は、「アルコール燃料」の解説の一部です。
「エタノール」を含む「アルコール燃料」の記事については、「アルコール燃料」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「エタノール」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

エタノール

出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:23 UTC 版)

名詞

エタノール

  1. 示性式:C2H5OH、又は、CH3CH2OH表されるアルコール一種。酒の主な成分エチルアルコール

翻訳


「エタノール」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



エタノールと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「エタノール」の関連用語








エタノールのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エタノールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
Bio WikiBio Wiki
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
スターネイル・ジャパンスターネイル・ジャパン
Copyright (C) 2024 STAR NAIL JAPAN . All Rights Reserved.
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2024, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエタノール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアルコール燃料 (改訂履歴)、エタノール (改訂履歴)、フォルクスワーゲン・ド・ブラジル (改訂履歴)、殺菌料 (改訂履歴)、2007年のアメリカン・ル・マン・シリーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのエタノール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS