モル質量とは? わかりやすく解説

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モル‐しつりょう〔‐シツリヤウ〕【モル質量】

読み方:もるしつりょう

物質1モル当たりの質量単位をg/molで表すと、その物質の原子量または分子量等しい。


モル質量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:18 UTC 版)

モル質量
molar mass
量記号 M
次元 M N−1
種類 スカラー
SI単位 キログラムモル(kg/mol)
CGS単位 グラムモル(g/mol)
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モル質量モルしつりょう: molar mass)とは、単位物質量当たりの質量である。物質の質量をその物質の物質量で割ったものに等しい[1]。平たく言えば、物質 1 モル当たりのグラム数である[2][注釈 1]。モル質量をアボガドロ定数で割ったものは、物質の要素粒子[注釈 2]1個分の質量に相当する。逆に言えば、分子6.02214076×1023個分の質量が、その分子のモル質量である。モル質量は、その物質の要素粒子に固有の物理量であり、温度や圧力などには依らない。

モル質量の推奨される量記号は M であり、要素粒子の質量 (: mass of entity) の推奨される量記号は mf である[1]。モル質量の単位にはグラム毎モル (g/mol) が用いられることが多い。要素粒子1個分の質量の単位にはダルトン (Da) やキロダルトン (kDa) がしばしば用いられる。

モル質量は分子量化学式量および原子量と密接な関係にある。化学物質のカタログや安全データシートに記載されている分子量または式量に単位 g/mol をつけたものは、モル質量に等しい。一方これらに単位 Da をつけたものは、要素粒子1個分の質量に等しい。すなわち分子量、化学式量および原子量に Da をつけたものはそれぞれ、分子の平均質量、化学式単位[注釈 3]の平均質量、原子の平均質量である。

要素粒子を表す化学式を X とすると、モル質量 M(X) は化学式 X と化学式に含まれる元素の原子量から計算される。分子性物質のモル質量や高分子化合物の平均モル質量は、分子量測定によっても得られる。分子式 X が未知であっても、測定により得られた分子量に単位 g/mol をつけることで、モル質量が得られる。

物質の質量 w とモル質量 M(X) および物質量 n(X) との間には以下の関係がある。モル質量 M(X) が既知であれば、質量と物質量は互いに換算できる。

物質量 = 質量 ÷ モル質量


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