細胞膜を形成する主な成分で、水と油の両方をなじませる性質(両親媒性)があります。また、血液中に存在する脂質の1つで、体内で脂肪がエネルギーとして使われたり蓄えられたりする時に、たんぱく質と結びついて血液中を移動します。
リン脂質にはいくつかの種類があり、よく知られていものがレシチンです。原料によって大豆レシチン、卵黄レシチンなどと呼ばれますが、リン脂質を含む製品全体を総称してレシチンと呼んでいる場合もあります。
レシチンなどのリン脂質が不足すると、細胞膜の正常な働きを保つことができなくなったり、血管にコレステロールがたまるなど、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病につながる症状を引き起こします。
りん‐ししつ【×燐脂質】
リン脂質
リン脂質
リン脂質
リン脂質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 09:41 UTC 版)
リン脂質(リンししつ、Phospholipid)は、構造中にリン酸エステル部位をもつ脂質の総称。両親媒性を持ち、脂質二重層を形成して糖脂質やコレステロールと共に細胞膜の主要な構成成分となるほか、生体内でのシグナル伝達にも関わる。
- ^ http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/ikagaku/research_j.html
- ^ http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/triglyc.htm
- ^ http://bio.takara.co.jp/catalog/pdfs/8570.pdf
- ^ Progress in Lipid Research 2002, 41 (1), 66-97. DOI:10.1016/S0163-7827(01)00020-0
- ^ http://www.rinshoken.or.jp/P/project_j.htm
リン脂質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 07:15 UTC 版)
リン脂質および糖脂質は、2本の長い非極性(疎水性)の炭化水素鎖が親水性の頭部基に結合して構成されている。 リン脂質(phospholipids)の頭部基はリン酸化されており、次のどちらかで構成されている。 グリセロール(そのため、この脂質群にはホスホグリセリドという名前が付けられている)、または スフィンゴシン(例 スフィンゴミエリンやセラミド)。 グリセロールジアルキルグリセロールテトラエーテル(英語版)(GDGT)は、古代の環境要因の研究(英語版)に役立っている。
※この「リン脂質」の解説は、「膜脂質」の解説の一部です。
「リン脂質」を含む「膜脂質」の記事については、「膜脂質」の概要を参照ください。
「リン脂質」の例文・使い方・用例・文例
リン脂質と同じ種類の言葉
- リン脂質のページへのリンク