NO.892 「日陰者」をお天道様の下に引きずり出し、審判を!
消費税増税に関し、自民党内が揺れている。しかし政府は、一歩踏み込み増税へレールを敷く意向だ。
buhi さんが、17日の朝日の記事(消費税の扱い―付則に明記し決意示せ)を紹介して、以下のコメントを下さった。
朝日は、政府の宣伝役に成り下がっているな。ちょっと前の記事だが以下も参考にどうぞ。「朝日」電子版社説を見る。一本目は「消費税の扱い―付則に明記し決意示せ」だと。
国会に出す税関連法案に、麻生が消費税上げ時期を書くって言うもんだから、自民党内でもめてるんだと。ま、自民党の議員が「消費税上げるな」言うても、全く信用ならんのは当然だけど、こういうことを口にするのは、姑息だが正直でもある。
「福祉を支える財源が足りない。…福祉を安定させるために、その費用を国民が増税で広く負担することは避けて通れない。」
「増税は福祉のために行うものだ。」
…は?消費税始まって20年経つが、福祉が充実した事実は認められない。そもそも、国民が広く負担することが、避けて通れないの?大新聞が「羊は鳴かずに毛を刈らせろ。」と主張しているものと理解したり。
羊に鳴かせないための方策も教示している(笑)。
「ムダをなくし、政府自身が身を削ることを徹底させない限り、増税に対し国民の支持を得ることは出来ない。」
…ふ~ん。無駄を削るって、税金上げるためのエクスキューズなの?
他にも突っ込み所はあるが、このへんで。 (以上、引用)
過去ログ:NO.673 「朝日」「読売」が消費税増税の愚策をあおる愚。
呆れたことに管君などは、政局がらみの造反期待が優先か?
民主・菅氏「消費税で与党混乱」 自民の造反期待(朝日)
「与党内は混乱している。税金の無駄遣い改革をやらないで増税だけを先に予定することがおかしいという点で共通する部分もある」、「関連法案を審議・採決するときにどうなっていくのか、注目していきたい」と述べ、自民党内の造反に期待感を示したんだと。軟弱民主党らしいわな。
言うべきことが違うだろうに!先ずは、「民意を問え」と。そして、民主党自身、消費税税増税にどういう態度をとるのか。
・・・ということで、
麻生首相と中川財務相は15日、2011年度から消費税を増税する政府方針について、昨年12月に閣議決定した税制「改正」の中期プログラムに沿って、09年度税制「改正」関連法案の付則に明記する方針を確認したそうだ。
ガザに平和を!
自民党内から異論
「消費税を引き上げる前に、まず公務員制度改革や国会議員の定数削減などに取り組まなければ国民の理解は得られない」(塩崎恭久元官房長官)
「11年度からの消費増税は党内で一度も議論されていない」(中川秀直元幹事長)
「政府として決まったことを進めてほしい」、「経済情勢が良くなるという前提で付則は成り立っている」(麻生総理)
「社会保障費を賄うためにも財源確保は急務だ。消費税率引き上げに向けた準備を急ぐ必要がある」(野田毅元自治相・党税調顧問)
「(景気が)悪いから、今から(増税を)言うのはいかがなものかという議論とは次元が違う。選挙にプラスかマイナスかという視点で見ている時代じゃない」(河村建夫官房長官)
・・・などとゴチャゴチャ言おうとも、税制改定法案の付則に消費税増税を盛り込む方針は、麻生内閣が昨年末決定した税制の「中期プログラム」に明記されたもの。自民党はこの閣議決定前に公明党と協議し、消費税増税について「経済状況を好転させることを前提に、2001年度より実施」とご丁寧に合意している。11年度からの消費税増税は政府も与党も既定路線なのだ。
選挙が怖いから
いまさら党内で異論が相次ぐのは、支持率低下の下、消費税増税反対の世論を恐れ、「このままでは総選挙での大敗は必至」だからだ。
しかも、塩崎、中川両氏らの「反対」は、増税反対ではなく、貧困と格差を広げた「小泉改革」を徹底すべきだとの立場からのもの。「歳出をどんどん切り詰めていけば、やめてほしいという声が出てくる。増税をしてもいいから必要な施策をやってくれという状況になってくるまで、歳出を徹底的にカットしないといけない」(小泉純一郎元首相、06年6月22日の経済財政諮問会議)という立場だ。手順や手法を問題にしているだけのことだ。
民主主義を踏みにじる
予算案の税制「改正」関連法案の付則に消費税増税を明記することは、増税への道筋をつけることであり、増税という大問題を国民の声も聞かずに決めることで、議会制民主主義のルールを踏みにじる暴挙と言わなければならない。
消費税税は反福祉税であり、増税は貧困と格差をさらに拡げ、景気をさらに悪くするもので、到底認められない。国民の審判なしに増税へのいわばレールを敷くというこのやり方も、許されたものではない。
消費税は、その導入の時(3%)も増税の時(5%)も一度も国民の審判を経ず、日陰者として生まれ育てられながらのさばっている。
増税勢力にノーを
1986年の衆参ダブル選挙では、自民党は、大型間接税は「ぜったいにやらない」といって300議席を得た。その数の力で1988年12月に「公約違反」の消費税導入(竹下内閣)を強行したわけだ。
さらに、94年秋の臨時国会(村山内閣)で税率を5%に引き上げるられた。そのときの選挙でも増税は公約されていない。実施は97年4月(橋本内閣)。
消費税増の是非は、次の衆院選挙の重大争点になってきた。
選挙によって、消費税増税ノーの審判を下さなければならない。
消費税増税のレール敷いていいのか 志位委員長が会見(09.1.15)
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「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!転載、引用、リンク大歓迎!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.01.17 | | Comments(2) | Trackback(4) | ・消費税・財源・税Ⅱ