全国青年大集会に行ってきました | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

全国青年大集会2008、無事終了しました!


私は11時半頃会場に到着し、お昼ご飯用に買っておいたおにぎりを食べてから、まずは分野別交流会に参加しました。

分野別交流会は13くらいに分けて行なわれ、私は医療の交流会に参加しました。共産党の小池晃議員が最初に挨拶され、それから発言希望者が挙手して発言。関東圏からの参加者が多かったのですが、一番遠いところでは沖縄からの参加者の方がいらっしゃいました。どこの職場も人手不足で、新人さん達はもっと教わりたいのに先輩達は忙しすぎて質問できず、不安の中で仕事をしているという話や、リハビリ日数の制限などで作成しなければならない書類が増加して残業続きになっているという作業療法士の方や言語聴覚士の方、経営難のために常勤が減らされて派遣労働者が増加しているという事務職の方、7対1看護が達成できているものの助手などの他職種が全く配置されていないので何もかも看護師でやらなくてはならなくなっているという看護師の方、様々な発言がありました。医療現場で働いている人だけでなく、もっと看護の勉強をしたいと看護師を辞めて大学院に入ったという方、患者の立場から将来への不安や医療政策の変換の必要性を発言された方、退職したが看護師の労働条件改善のための運動を続けているという方、医師増員の署名を集めている医学生の方からの発言もありました。最後に小池議員から、大変な状況の中でもいい医療がしたいと思って頑張っている人達に政治が応えなければならない、世論も医療を改善すべきだという方向に変化している、国の予算を医療をよくするために使うように政治を動かしていこうというまとめの発言がありました。


13時半から始まったメイン集会では、まず実行委員会を代表して民青同盟の田中さんの開会あいさつがあり、それから偽装請負や不当解雇を巡って闘っている人達の発言がありました。松下プラズマの吉岡さん、日亜化学の島本さん、キャノン非正規労働組合の方々、ショップ99の名ばかり店長問題を告発した清水さんです。連帯の挨拶として、全労連の大黒議長、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅さん、ガテン系連帯の池田さん、新聞ワーカーズユニオンの松元さんがあいさつしました。特に、新聞ワーカーズユニオンの松元さんはヘラルド朝日の偽装請負と不当解雇を訴えた方で、マスコミ業界の中での問題なのでメディアに取り上げられることがないので、この機会に周囲の人に伝えてほしいとおっしゃっていました。

それから、実行委員会が行なった日雇い派遣アンケートのまとめが発表されました。聞き取り形式で行なわれたこのアンケートでは、低賃金で、交通費が支払われないこともあるという状況、モノ扱いされている働かせ方、明日の予定も将来の見通しも立たない状況が浮き彫りになりました。実際に日雇い派遣で働いていたという若者からも発言があり、その日その日に使い捨てされる状態を、仕方が無いとか、仕事がないよりはマシだと思わされてしまっている状況を変えなければならないという訴えがされました。

政党からのあいさつは、全政党に呼びかけたそうですが、総選挙の準備のためにお忙しいのか、共産党の志位委員長からだけでした。志位委員長は、違法行為を訴えた人達が職を奪われることを許してはならない、派遣法の改正は抜本的に行なうべき、クビきりを自由に行なえる使い捨ての雇用形態はなくすべき、非正規と正規の連帯をつくるべきという四点を呼びかけました。

次にリレートークがあり、土建青年部の皆さん、首都圏青年ユニオンの皆さん(Ashの柳さんはここで登場)、学費ゼロネットの学生の皆さん、ロリータファッションBABYの岩上さんとお客さんの皆さん(雨宮処凛さんはここで登場)、最低賃金引き上げの運動をしている青年部の皆さん、京都青年部の皆さん、山口県ローカルユニオンの皆さん、宮崎県の派遣労働者の皆さん、青森県で145人のアンケートを行なった実行委員の皆さん、600人以上との対話を行なった大阪民青同盟の皆さんの発言がありました。

集会アピールは55名で参加した埼玉民青同盟の皆さんから、特別決議は100人以上で参加した愛知県の皆さんから発表され、ジェット風船と拍手で採択されました。

最後に、全労連青年部長になった埼玉医労連専従の吉田さんから閉会のあいさつがありました。(緊張されていたのか、いつになく丁寧な口調でしたが、後半は少しくだけていましたね) 

今回の集会の参加者は4600人だったそうです。


最後にアピールウォークが行なわれました。

明治公園を出発し、原宿表参道を抜けて渋谷駅前を通り抜け、宮下公園で解散というハードなコースです。

私は埼玉県で参加しようか医労連で参加しようか迷ったのですが、医労連の方が出発が早かったのでそちらに合流しました。

青年の集会だけあってシュプレヒコールも独特で、「青年をモノ扱いするな!」「デートする時間がほしい!」「はやくおうちに帰りたい!(残業を減らせの意?)」などが、ありました。途中、ラップ調シュプレヒコールというのもあって、最初は戸惑ったのですが慣れてくるとおもしろかったです。

沿道の反応もなかなかよく、神宮球場に集まっていたタイガーズファンの方々が注目してくれたり、「がんばれ!」と声をかけてくれる方がいたり、手を振ってくれる方がいたりしました。

宮下公園に着いて、医労連メンバーで円陣を組んで締めのコール(「医労連ー! ファイト、オー!」という、体育系?という感じのものでした)をした後、解散して渋谷駅に向かったのですが、後から出発した人達とすれ違うので、「お疲れ様!」と声を掛けて手を振り合いました。渋谷駅近くで埼玉県の列とも行き合い、信号待ちの間に一緒にシュプレヒコールをやりました。埼玉県からの参加者は思ったより沢山だったので、私は医労連の方に加勢して正解だったようです。

1時間以上歩き詰めで、交差点を横断するときは走って通り抜けるというハードなものでしたが、今までで一番楽しいデモ行進でした。


やっぱり青年の集会は勢いがあって楽しいですね。来年は5000人越えを目指して頑張りましょう!


2008.10.7  誤字脱字を修正しました。YouTubeで動画を見て順番が少々間違っていることもわかりましたが、大きな支障はないかと思いますのでそのままにしておきます。