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強気もの汝の名は女:できそこないの男たち

ずいぶん前から「積ん読」状態だったが、ようやく読み終わった。

けど、なかなか紹介文が書けなかった。
何ともいろんな思いが浮かぶ本で、まとまらなかったから。

できそこないの男たち (光文社新書)できそこないの男たち (光文社新書)
福岡伸一

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書評としては、dankogaiが早かった。

弱き者、汝の名は男なり - 書評 - できそこないの男たち:404 Blog Not Found
>本書「できそこないの男たち」は、「生物と無生物のあいだ」が、今度は男と女の間に何があるのかを著した一冊。面白くないわけがない。

内容はこの一言につきる。そして多くの女性が気にしている本でもあった。

最近のお勧め本~人がある本を好む理由 ●干場:ディスカバー社長室ブログ
>福岡伸一さんは希代の作家だ。藤原正彦さんとならぶ理系作家というか。でも、わたしとしては、なんといっても、そのタイトルがいい(なんていうと、また、嫌われちゃいそうだけど)。

最近読んだ本(水村美苗「日本語が亡びるとき」ほか):ミセスかんちがいのブログ日記
> 私が「夢の話」で「男って可哀相…」というようなことを書いたら、若だんなさんが、そういう時にはこんな本はいかが?と、コメント欄で勧めて下さったのが、「できそこないの男たち」。
 何たってタイトルがいいし(笑)、前々から気になっていた同じ著者の「生物と無生物の間」と読み比べようと思い、2冊同時に購入。


文章に関わる女性が二人ともほめるだけあって、福岡伸一さんは文章がうまい。
でも、ほっとくと「詠って」しまう。
文章が上手な方向に暴走し、読者がついていけなくなる。

その意味では、十分に編集者が見張っていた感じがする「生物と無生物のあいだ」の方が、
納得できるという意味で「読みやすい」。
それは、カンチガイさんも指摘している。
>福岡伸一さんという人は、科学者なのに文学的な文章が書ける、貴重な人材と思う。わかりやすい比喩も有難い。ただ、個人的な好みで言わせてもらうと、文学臭をもうちょっと抑えてくれたほうが、好きかな?(笑)

「性」というテーマを科学的に捉え、
遺伝子レベルでの発見物語(ストーリー)を中心に据えつつ、
広い知識と研究者としての実体験、
そして、「平然を装って下ネタを語る」(38P)ことで、
「知的なスタイル」でまとめている。

そのため、冒頭でドーキンスを引き合いに出して
そうしたスタイルを自ら「鼻白むことがある」と指摘しているにも関わらず、
本書自身も、どうもそうした「知的さ」に「鼻白む」思いがする点があるのだ。

それが、私が感想を書きにくいと感じた点なのだ。
確かに「うまい」、内容も「素晴らしい」。
でもなんだか読後感がすっきりしないのだなあ。

ただ、長年、自覚とともに感じていた
「男は女の生まれ損ない」ということが証明された感がする。

「女の腐ったの」は男にしか使わない言葉だし、
「女々しい」のは必ず男なのだから。

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No title

両方読んでいます。
福岡さんは生物やっている人の中では賛否両論ありますが、私は嫌いじゃないです。

やっぱり男は弱いですか

SUIKYOさんも息子がいれば、その辺がわかりやすいかもね。

No title

経験上、男の子が大勢いる中での女の子は強いと確かに思います。また、女の子ばっかりの集団も強いですね。

言葉の問題ですが
男>女>女の腐ったの
男>女々しい男>女
だと思っていたので、「男は女の生まれ損ない」っていうのにはちょっとびっくりでした!
どうしてそんな風に思っていたんですか?

その話は長くなるので

ありあさま>まあ、私の人生がそんなだったとしか言いようが無いのですが、子供のころから女の人がデフォルトだとおもってましたよ。男の子はどうしようもないですからねえ。
女の子になったことが無いのでわかりかねる部分はありますが、「欠落感」が女の子にはあって哲学的なのに対して、男の子は「バカ」なんです。

トラバ、ありがとうございました

「天上天下唯我独尊ゾーン」内の有名ブログと並べ
て語って頂いて、汗汗・・・
・・・しかし若だんなさん、この本、未読のうちに
私に勧めたんですかぁ?(笑)

 >「知的さ」に「鼻白む」思い
というのは、すごくわかります。
高度な内容でも、わかりやすいだけなら、こういう
印象はないはずなので、何か余分なものがあるん
ですね・・・うまく言えないけど。

NHKスペシャル「女と男」でやってたらしいですが、
Y染色体は「父親から息子」に劣化コピーされ続け
ているので、やがて人類は種として存続できなくな
る?そうですよ。
私が読んだのは、ululunさんの記事だけど。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20090119

それと、例の山岸清太郎さんが、いろんな本を
「ハーレクインにする」という面白記事を書かれてて、
http://hon-yomi-hp.seesaa.net/article/111568267.html
その中に、「生物と無生物のあいだ」もあるの。
表紙も中身も爆笑モンでした。

ええ、未読のうちに勧めました(笑)

いや、間違いないと思っていたので(汗)

y染色体の劣化コピーの件は知りませんでした。
でも、そうだとしたら、人類史の中で、もうどれだけ劣化しているんでしょうね?

No title

なんか差別主義者みたいな人がこんな本を書いたんだね。

人って本当に馬鹿だね!

性別で優劣は決まらないだろ(笑)分野で得意、不得意があるだけで・・・。

ただ単に、下心むき出しのおっさんが書いた本だろ


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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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