【考察】mixiとFacebookは使い分けたいし、棲み分けたらイイと思う
昨日、ゴルフの行き帰りに車中で色々話していた中で、
mixiとかFacebookとかTwitterとかの話になった。
そのゴルフ仲間は、もともとmixiのゴルフコミュで知り合ったマイミクだから、当然mixiをやっている。
でも、Twitterはアカウントは持っているけどROM(Read Only Member)で、Facebookはなんとなく参加できないでいるという。
某大手企業に務めている人間からすれば、Facebookの実名登録な上に学歴も社歴も明かせというのが脅迫されているように思えるらしい。
それはその通りで、そんなことを明らかにしてオープンに自分の意見を書けるほど、日本企業はオープンではない。
誰かが読んだらどうしようと思うのは当然で、オープンに書いている人たちは、自営業か、ブロガーか、コンサルタントか、有名大学出身か、とにかく匿名ではないことが「有利に働く」人達で、フツーのサラリーマン(飲み屋でも会社名を言わない人たち)は、何でもかんでもオープンにして、多くの人と付き合えるはずもない。
その辺の小市民感覚とmixiは絶妙にマッチしていたのだと思う。
そして、そうした小市民の中には、仕事はどうか知らないけど、コミュニティでは絶大に力を発揮する人も居たりして、そういう人達の力加減・力関係というのは、また、別の世界があり、それはそれで難しい。
その匿名性に守られた本名も知らないような 「いま目の前の俺」「いま目の前の私」そのものとの付き合いが楽しいというのが、mixiのコミュニティ活動を通した私自身の実感だったりする。
コミュニティでの付き合いというのも、趣味を通じたものだから、そこにあるのは帰属する何かを通した評価があるのではなく、今眼の前で自分の経験を通して話している等身大の「そのヒト」の人間性が評価される場にもなっている。
それはそれで、かなりヘビーなもので、いつも自分の中にあるものだけが勝負で、所属や立場で虚勢を張ることも出来ない。
出身校で驚かれたり、あの◯◯にお勤めですかとか言われたりすることもないし、そういうもので他人を評価したり(属性からタイプをわかりやすく分類することはあるけど)されたりしない私にとっては、非常に気楽で楽しい場なのである。
あまり自分の手のウチを知られ過ぎない心地よさというのもあるのだから。
一方、ブログ読者とか、Twitter仲間との「よく知っているからこその気軽さ」という関係もまた新しい楽しさがあることも、ここ数年経験した。
Twitter飲み会や、Twitterゴルフ会などに参加して、お互いをフォローした付き合いというのもあることがわかった。それはそれで楽しいが、そんなにたくさんのヒトとは出来ないなあ、とも思う。しょっちゅうタイムラインを覗いても居られないし、どんどん流れていってしまい、結局、誰が何をしているのかわからなくなってしまうからだ。
オフ会であった時に、共通の話題を持つには、その人の体験をブログやツイートを通じて追体験しておく必要があるし、それがあれば旧知の仲のように一気に親しみがわく。でも、そうじゃないと、やっぱり何を話していいかわからないから結構疲れる。
mixi疲れとかTwitter疲れした人がいるというのもわかる。
人間関係なのだから、ましてや新しい関係性なのだから、なれないことには疲れないわけはないのだもの。
そこは、うまく使い分ければ良いわけだし、SNSやソーシャルサービスも住み分ければ良いと思う。
mixiのインターフェイスがどんどんFacebookみたいになっていくのを見て、ますますそう思っていた。
今日、こんな記事を見た。
Facebookユーザーはインテリ、mixiユーザーはオタク@Venture Now
10日、リスキーブランドが実施した「Facebook活用者」の分析によると、55~64歳のFacebook活用者は前年比734%の推定55万人(ID登録者は1,222万人)となり、若い世代を中心に支持されてきたFacebookが、同時にシニア層にも浸透してきたことがわかった。
と始まる記事は、フェイスブックユーザーに年配者が増えてきたことを中心に書き進めていた。
デモ気になったのは、やはりこの部分。
mixiとのユーザー比較をおこなった、価値観要素による分析では、Facebookユーザーは「地球市民意識」、「ユーモア」、「創造性」といった要素が特徴的だったの対し、mixiユーザーは「愚痴」「引っ込み思案」「甘えたい」「優柔不断」だった。
生活者セグメンテーションを用いた両者の違いについては、同社では“Facebook活用者は生活に余裕があり積極的な価値観をもつ「ハイライフ」や知的自負心が高い「インテリ」といったセグメントに比較的多く支持されている”と指摘。一方、mixiは“控えめな価値観をもつ「ヒカエメ」やじぶんなりの価値観をもつ「オタク」というセグメントに比較的多く支持されている”と分析した。
「控えめ」で「優柔不断」で「引っ込み思案」な人が、ミクシーには多い。
なんとなく腑に落ちる結果だよね、これって。
だって、私の周りでmixiやっている人はそういう人が多い気がするから。
私も、そんな「控えめ」で「優柔不断」で「引っ込み思案」な人間の一人だから。
「控えめ」で「優柔不断」で「引っ込み思案」だって、ソーシャル体験はしたいじゃないですか。
そういう人がmixiやっているという結果が明らかになったのは、とてもいいんじゃないかな。
Facebookはどうも、とか、Twitterも怖いなあ、とか、タンブラーとかよくわからないし、とか、そういう人にミクシーがあるじゃない、といえるようなサービスに、mixiがなればいいんじゃないの?
こういう結果を見て、mixiのほうが「劣っている」ような錯覚とか「イケてない」と思うのは、きっと大事なものをなくすと思うなあ。
ぜひ、mixiには、この結果を受け止めて「控えめ」で「オタク」な私たちのSNSサイトで居続けていてほしいものです。
- 関連記事
-
- 【予想】NTTドコモはテレビ局に未来を見ているのではないか:2012年11月28日 (2012/11/28)
- 【観光】ミス伊勢志摩が鳥羽市観光キャンペーンガールなのだけどいいの?:2012年9月27日 (2012/09/27)
- 【考察】mixiとFacebookは使い分けたいし、棲み分けたらイイと思う (2012/09/11)
- 【考察】東京ブックフェアに行って来ました:2012年7月9日 (2012/07/09)
- 【アプリ】Zaimを50日間使ってみた:2012年5月25日 (2012/05/25)