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笑いの文化人類学者:サンキュータツオ

昨日、夜のプロトコルに行った話を書きましたが、

夜のプロトコル:現代漫才論序説に行ってきた

サンキュータツオが研究対象である漫才を実践しているのは何かに似ていると考えてました。

思い出したのは未開部族の研究のために山野を分け入る文化人類学者の姿でした。

別に、レヴィストロースとかマリノフスキーといった初期の文化人類学者が、
当時の東南アジアやアフリカを調査することでヨーロッパに衝撃を与えたことだけではなく、
文化人類学という学問は、いまや現代生活の中で「特殊な社会」の解明に向かっています。
たとえば、科学の研究室。
科学者の思考や行動形態を分析し描いた本がベストセラーになったりしています。
(タイトル忘れたのですが)

そのために研究者は、科学研究室で2年間以上一緒に過ごします。
研究そのものは出来ませんが、機器の洗浄を手伝ったり研究者と議論したりします。
その中で、研究者と言う「ある種族」を観察して分析する訳です。

サンキュータツオ教授が、漫才師という「種族」を分析するために、
外部からの観察だけではなく、その社会に所属し、生活する中で、
漫才と言う行為と漫才師と言う種族の観察結果を分析し、著してくれると、
それは、漫才の文化人類学的解説になるのではないかと。

猿山でサルのグループを個体識別して、サルの行動を観察した結果、
「サル学」を確立した今西錦司先生の京大グループのように、
漫才師のグループの中で個体識別をして、漫才師の行動と漫才のあり方を観察し、
「漫才学」を確立していただきたいですね。


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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
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