Rさんの通夜で考えた「夫婦」ということ
前回書いた、土曜日にお通夜に出てきた大学の先輩の奥さんについては、やはり大学の先輩である「ミセス・かんちがい」のブログを参照していただけると詳しいのですが、本当に考えることが多かった。
ご焼香に並ぶ人の多さ、参列者のさまざまなことは、故人がただ「奥さん」だっただけではないことを物語っており、自分では見ることがない「自分の葬式の参列者」を考えさせられた。
そう、自分の葬式は自分で見ることができない。
(いや、上空から見ているんだとか言うのは、死後の世界とか霊魂とかの話なのでここでは割愛)
自分の葬式にどれだけの人が参列し、どこから花がとどいたかは、自分で知ることはない。だから、どうでもいいと思っていた。
でも、故人の旦那さん(喪主)やご親族はどう思ったろうか。故人の交際関係は、もちろん旦那さんは知っていただろうけど、その人達にどれだけ深く愛されていたかは、参列者の数、そして参列者の悲しみ度合いを知って、初めて気がついたのではないだろうか。
そして、そのことが、故人を失った悲しみの中に、驚きと喜びを加えたのではないだろうか。
結局、故人のためにではなく、残された人のために葬儀はあるんだ。
だとすれば、私の葬式に多くの人が参列した方が、妻は喜ぶのではないか。
どういう人生を歩んだか、葬儀にはそれが見えるのかもしれない。
そんなことを、壁一面の献花を見ながら考えていた。
ご焼香に並ぶ人の多さ、参列者のさまざまなことは、故人がただ「奥さん」だっただけではないことを物語っており、自分では見ることがない「自分の葬式の参列者」を考えさせられた。
そう、自分の葬式は自分で見ることができない。
(いや、上空から見ているんだとか言うのは、死後の世界とか霊魂とかの話なのでここでは割愛)
自分の葬式にどれだけの人が参列し、どこから花がとどいたかは、自分で知ることはない。だから、どうでもいいと思っていた。
でも、故人の旦那さん(喪主)やご親族はどう思ったろうか。故人の交際関係は、もちろん旦那さんは知っていただろうけど、その人達にどれだけ深く愛されていたかは、参列者の数、そして参列者の悲しみ度合いを知って、初めて気がついたのではないだろうか。
そして、そのことが、故人を失った悲しみの中に、驚きと喜びを加えたのではないだろうか。
結局、故人のためにではなく、残された人のために葬儀はあるんだ。
だとすれば、私の葬式に多くの人が参列した方が、妻は喜ぶのではないか。
どういう人生を歩んだか、葬儀にはそれが見えるのかもしれない。
そんなことを、壁一面の献花を見ながら考えていた。
私を含む喪主の大学時代からの知り合いは、その場を立ち去りがたく、結局通夜式の終わるまで会場の前で、話をするでもなく佇んでいた。
そこに、通夜式がすべて終わり、いろいろと会場の人と打ち合わせていた喪主が小走りでやってきて「本当にたくさんの方が来ていただいて、彼女も喜んでいると……」と、挨拶しかけて、すべて言い終わる前に、やっぱり言葉にならず、一気に涙が吹き出していた。
泣けた。その場にいた全員、言葉にならなかった。
冷静に喪主を勤めていた彼の妻への思いがあふれた一瞬だった。
そして、この二人が、どれだけお互いを大切にしていたか、少しでもかいま見たことがある私たちは、皆、彼の心中を思って、言葉を失った。掛ける言葉をなくしていた。皆、黙って肯くだけだった。
普通なら、通夜式も終わったし、皆でご飯でも行こうかと言うところだろうが、なぜか誰も切り出さなかった。何となく、その場にいた。
私は、そのメンバーでは一番の下っ端(若い)だし、あまりにも胸が苦しいので、先に帰ることにした。
帰りの電車の中でも、ずっと考えていた。
そして、いつもならば自宅につく前に精進落としで寄るはずの店にも寄らず、親知らずを抜いたばかりで苦しんでいる妻の元へ帰った。
そうしなければならないと思った。
そこに、通夜式がすべて終わり、いろいろと会場の人と打ち合わせていた喪主が小走りでやってきて「本当にたくさんの方が来ていただいて、彼女も喜んでいると……」と、挨拶しかけて、すべて言い終わる前に、やっぱり言葉にならず、一気に涙が吹き出していた。
泣けた。その場にいた全員、言葉にならなかった。
冷静に喪主を勤めていた彼の妻への思いがあふれた一瞬だった。
そして、この二人が、どれだけお互いを大切にしていたか、少しでもかいま見たことがある私たちは、皆、彼の心中を思って、言葉を失った。掛ける言葉をなくしていた。皆、黙って肯くだけだった。
普通なら、通夜式も終わったし、皆でご飯でも行こうかと言うところだろうが、なぜか誰も切り出さなかった。何となく、その場にいた。
私は、そのメンバーでは一番の下っ端(若い)だし、あまりにも胸が苦しいので、先に帰ることにした。
帰りの電車の中でも、ずっと考えていた。
そして、いつもならば自宅につく前に精進落としで寄るはずの店にも寄らず、親知らずを抜いたばかりで苦しんでいる妻の元へ帰った。
そうしなければならないと思った。
- 関連記事
-
- えっと思うようなことが、実は役に立たない (2007/06/22)
- 引き続き「夫婦」について考えたこと (2007/06/21)
- Rさんの通夜で考えた「夫婦」ということ (2007/06/20)
- 更新をさぼっておりました (2007/06/18)
- ダイエット法 (2007/06/09)