もう3月ですね。年賀パズルをちゃんと解説していなかったことを思い出しました。
『円を2つ繋げた8の字型のパーツ20個でネズミ(のつもり)を描いてみました。
さて、パーツの敷き詰め方は全部で何通りあるでしょう?』
以下の2図に分けて考えて、シコシコ数えてください。
上図は、左側のネズミの頭が56通り、右側の尻尾が21通り、合計で56x21。
下図は、左側が32通り、右側が13通り、そしてネズミの背中が2通り、合計で32x13x2。
総合計はめでたく2008通りとなります。
なお、右側の尻尾は、2xNの長方形の変形であって、同じことです。
2xNのときは、敷き詰め方がフィボナッチ数列になります。端を縦で取るか横で取るかによって、
F(N)=F(N-1)+F(N-2)ですから明らかですね。
F(1)=1、F(2)=2、…、F(6)=13、F(7)=21、…
実は、2000年の年賀パズルにも似たようなのを出していたのでした。
□□□□□□□□□□□□□ □は空白と思って無視して、■に注目
□□□□□■■□□□□□□ ■を部屋だと思って、畳(1x2の長方形)
□□□□□■■□□□□□□ で敷き詰めるのは何通り?、というもの
□■■■■■■■■■■■□
□■■■■■■■■■■■□ この問題は気に入っています。
□□□□□■■□□□□□□ 中央の2x2から4方向に伸びる長さを
□□□□□■■□□□□□□ 上下をa,b、左右をc,dとすると敷き詰め方は
□□□□□■■□□□□□□ F(a+1)F(b+1)F(c)F(d)+F(a)F(b)F(c+1)F(d+1)
□□□□□■■□□□□□□ になります。
□□□□□□□□□□□□□ これ(十字型の公式)を見つけた時は嬉しかった。
8年経って、可愛い(?)絵に仕立てるうまさ(?)は加わったけど、
昔のほうが冴えていた、というのが正直なところです。