『無限を求めて~エッシャー、自作を語る~』を読みました。
2007.12.??~2008.1.14
新しい本ではありません。1994年1刷。
エッシャーは大好きです。中学のころ、朝日新聞のコラム「遊びの博物誌」で頻繁に紹介されていて興味を持ち、友達と連れ立ってエッシャー展を見に行って大ファンになりました。
この本にはエッシャーが講演のテキストとして用意していたものが収録されていて、そこが一番良かったです。エッシャーの作品は一通り全部知っていましたが、自分で見て感じて考えたなりの理解しかしておらず、エッシャー本人の解説からいろいろと学ぶことがありました。
平面分割は、エッシャーの作品群の中では私はあまり重きを置いていなかったのですが、本人はとても強いこだわりを持っていたようですね。
逆に、ペンローズの三角形を利用したような一連の不可能物体を扱った作品は、有名だし私は一番好きなんだけど、本人には思ったよりも熱がはいっていないみたいでした。意外。
この本の訳者は、遊びの博物誌を書いていた坂根さん。ついでに遊びの博物誌も読み直して懐かしさにふけりました。