ボンネットバス、雪道をゆく 岩手・八幡平で今季の運行始まる

雪が降りしきる中、山道を力強く走る岩手県北バスのボンネットバス=岩手県八幡平市で2024年12月11日午前、佐藤岳幸撮影
雪が降りしきる中、山道を力強く走る岩手県北バスのボンネットバス=岩手県八幡平市で2024年12月11日午前、佐藤岳幸撮影

 岩手県北バス(盛岡市)は、松川温泉線(盛岡バスセンター―松川温泉)の一部でボンネットバスの運行を始めた。同社によると、ボンネットバスを路線バスとして活用するのは全国的にも珍しいという。

 同線の岩手県八幡平市内の八幡平マウンテンホテル―松川温泉間は急勾配があり、積雪がある冬の間は通常の路線バスでは運行が難しい。そのため、同社では毎年この時期に1968年式の四輪駆動のボンネットバスを投入している。

 今季は今月5日から運行が始まった。松川温泉の温泉宿に宿泊していた観光客などを乗せたバスは、雪が降りしきる中、約7キロの山道を力強く走っていた。乗車した東京都町田市の松田洋さん(80)は「雪景色の中、ボンネットバスに乗って走るのはロマンを感じた。とてもいい思い出になった」と笑顔で話した。

 このボンネットバスは来年3月いっぱい、同区間を1日3往復する予定。【佐藤岳幸】

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