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三毒狩り

直木賞作家・東山彰良さんの夕刊連載小説。少年が冒険を通じ成長する姿や家族との絆を、現世と死後の世界を舞台に描きます。

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三毒狩り

/391 東山彰良 画 信濃八太郎

三毒狩り391=信濃八太郎・画
三毒狩り391=信濃八太郎・画

「くそったれ、犬畜生はしょせん犬畜生じゃ!」

 妹子(メイヅ)にかじられた拍子に霊符が取れ、息を吹き返した貪鶏(とんけい)が金切り声をあげて部屋じゅうを飛びまわった。しかしすでに巨犬のあぎとに体の半分を持っていかれているので、妖術を使うどころか、まっすぐ走ることすらままならない。残った半分の体であっちにふらつき、こっちにふらつきし、そこかしこにぶつかってはひっくり返り、ひっくり返ってはまた起き上がって同じことを繰り返した。

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