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村上春樹をめぐるメモらんだむ

現代作家として国際的に高い評価を受けている村上春樹さん。小説の執筆だけでなく、翻訳に、エッセーに、ラジオDJにと幅広く活躍する村上さんについて、最新の話題を紹介します。

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村上春樹さんが小説に込める思い 「書くことは自分の魂と向き合うこと」

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に記者会見が行われ、終了後に写真撮影に応じる作家の村上春樹さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影
早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に記者会見が行われ、終了後に写真撮影に応じる作家の村上春樹さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影

 早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)は10月、開館から3年となるのを記念し、さまざまな記念イベントを予定している。1日から同館では山本容子さんの版画展「世界の文学と出会う~カポーティから村上春樹まで」(2025年5月27日まで2期にわたって開催。毎週水曜と2月1日~3月2日などは休館)が始まり、22、23の両日には、ともに海外で活躍する作家の多和田葉子さんとジャズピアニストの高瀬アキさんによるパフォーマンスとトークライブが早大小野講堂(27号館)で開かれるなど、盛りだくさんなプログラムだ。

「1Q84」で描いた「箱の中の箱」

 ちなみに、山本さんは村上春樹さん訳による米作家、トルーマン・カポーティのクリスマス3部作「おじいさんの思い出」「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」(1988~90年、文芸春秋)のために版画を制作したほか、今月下旬に刊行される米作家、カーソン・マッカラーズの小説「哀しいカフェのバラード」(村上訳、新潮社)でも共作を手がけている。10月のイベントに村上さん自身が登場するかどうかは今のところ明らかになっていないが、これまでも予告なしに本人が会場に姿を見せることはあったから、サプライズを期待したいところだ。

 さて、19年10月から始まった当コラムも丸5年を機に、ひと区切りとなる。97年に初めてインタビューして以来、12回に上った村上さんへの対面取材で特に鮮烈に残っているのは09年9月のインタビューだ。同年5月に出た長編小説「1Q84」の…

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