22日で核兵器禁止条約の発効から3年になるのを前に、条約成立に尽力し2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長(57)が21日、長崎市で被爆者らと交流した。パーク氏の長崎訪問は初めて。パーク氏は核抑止論を「被爆者の経験などを考え合わせれば、いかに空疎かを証明できる」と批判。「被爆者の重い苦しみと繰り返してきた警告を考えるなら、日本政府は条約に加わるべきだ」と訴えた。【高橋広之、松本美緒、樋口岳大】
パーク氏はオーストラリアの国際開発担当相などを経て23年9月にICAN事務局長になった。就任前から広島、長崎の訪問を切望していた。21日、長崎市の平和公園で被爆者らと「長崎の鐘」を鳴らし、「心にぐっと伝わるような美しい瞬間だった」と語った。
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