とても気になるなるなる…。
倫たん成分が過不足で困っている
蔵間マリコです。
ああ~、マジで楽しみだわ。次号の
週刊ヤングジャンプ。何せ、あの人の漫画が1ヶ月ぶりに読めるのだから。そう、我が『
趣味人蔵間マリコの日記』で応援してた
ヤンジャンの漫画家、
岡本倫である。
今週が合併号だから、2週間先になるから少し先の話になるけど、こんなに早く読めるとは思いませんでしたよ。あの人気がありながらも、打ち切りという不本意な終わり方で幕を閉じた
ノノノノの傷心はまだ癒されていなかったからね。自分としては嬉しい限りだ。
で、その
倫たんの新作の読みきり漫画のタイトルなのだが、『
きみとこうかん』というもの。何やら、眼鏡をかけたマユ似の少女が何かを交換する話らしい。パッと見、何を交換するかは分からないかもしれないが、自分は大体推理がつく。交換するものの正体、それは『
きみ』と呼ばれている人との体の交換だ。
突飛もない推理と思われる方もいるかもしれないが、これには根拠がある。それは、
倫たんのTwitter上での発言に、取材で広島県及び山口県に行ったというものがある。広島県と交換、それから導き出される答えは、大林宣彦監督作の尾道三部作映画の1作目にあたる『
転校生』だ(後の2作は、『
時をかける少女』と『
さびしんぼう』。)。
この
転校生という作品は、クラスの人気者と
転校生であり幼馴染みの少女と体が入れ替わるという作品である。自分も、見たのは随分前だからかなり記憶に薄いのだが(
時かけは、アニメ映画で見たため記憶に新しい。)、転校生はなかなかの名作である。
まだ確定的なものではないが、もしこれが事実ならば凄く楽しみである。あの名作を
倫たんがオマージュする事になるのだから。きっと
倫たんだけあって、超展開な物語になるかもしれない。自分は、そんな読者をあっと驚かす物語に仕上がっていることを願いたい。
岡本倫先生、期待してますよ!!
さて、
倫たんが読みきり作品を次回のヤンジャンでお披露目する事になったが、今まで
倫たんは数多くの読みきり作品を世に輩出している。その数、9本。どれもこれも強烈で癖の強い作品揃いだ。
自分としては、
倫たんの読みきり作品で特に面白いと思っている作品は、
メモリアと
MOL、
Flip Flapの3作品だ。
メモリアと
MOLは、基本的に
エルフェンリートと同じように泣ける漫画の作りとなっており、
倫たんの才能の片鱗を匂わせる作品でもある(泣ける路線にした理由は、恐らく
ヤンジャンの巻末コメントで書いてあった
Keyの泣きゲー、
Kanonの影響色かもしれない。ちなみに、俺も
Kanonは大好きな作品だ。)。自分も、これを単行本で初めて読んだ時は思わず泣いてしまった(読みきり掲載時は、
ヤンジャンを読んでいなかったので。)。作画や作りこそ粗いものの、間の溜め方やオチが秀逸。これがあったからこそ、
倫たんはデビューできたのであろう。
一方の
Flip Flapは、
倫たんが同人誌で活動していた頃のオリジナルの作品であり、
倫たんが生まれて初めて描いた漫画である。内容は、単刀直入に言うとカオス。物語のコンセプトはぶっ飛んでおり、主人公も荒川もビックリな電波っぷり。そして、作画も90年代後半の流行のものと今のと比較すると相当なカオスさである。
だが、カオスの中のカオスな作品でありながらも、
倫たんの作品のコンセプトの土台は完成されている。無茶苦茶でありながらも、心を惹きつける謎の魅力。偶然の産物か計算づくのものかは不明だが、
倫たんの作風のスタート地点となっていることには間違いない。
エルフェンリートや
ノノノノにも、負けず劣らずの面白さの
倫たんの読みきり作品の数々。
エルフェンリート連載前の
MOL及び
メモリアを含めた読みきり作品4本は
エルフェンリートで読めるが、残りの5作品+没ネーム1作は短編集『
Flip Flap』で読む事が出来るぞ。短編集である故に、現在はなかなか書店で見かけることは難しいかもしれないが、見かけたらぜひ手にとって見てはいかが?
倫たんのぶっ飛んだセンスに、虜になるはず。
しかし、
倫たん関連の記事を書いている時は、妙に生き生きしているような気がする。相当な
倫たんの追っかけファンだな、俺も…。