倫たん倫たん倫たん……。

　萌えもバイオレンスも大好きな蔵間マリコです。
　さてと木曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよ～。現在、週刊ヤングジャンプで絶賛連載中の岡本倫の純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』の感想のコーナーを。
　いや～、本当に毎週どうなるか分からないから楽しいですねえ。一つ危機を乗り越えたら、また新たな危機。謎が更なる謎を呼び、その先に待ち構えているのは果て無き絶望。倫たんの独特のギャグを交えながらも、こういったハラハラドキドキが待ち構えているのですから、ファンになってから１３年経った今でも飽きが来ない。ホント、倫たんの漫画は最高ですわ。
　とまあ、ちょっと岡本倫先生の作品愛はこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

　今週の極黒のブリュンヒルデ第１５８話『罅』が掲載されましたが、驚くべき真実が開示されましたねえ。宇宙人の謎、北欧神話の繋がり、黄昏を呼びし者。考察が捗るような展開を交えつつも、いつもの倫たん節が全開で大満足でしたよ。
　さて、前回のラストでマキナを捕食した宇宙人Ａ００８。このままヴィンガルフ内で大暴れすると思いきや、そうではなかった。しかし、魔女と宇宙人について衝撃的な事実が明らかになる。寧子をブリュンヒルダと呼び、ロキと呼ばれる謎の巨人の存在の発覚、そして自ら滅びを選んだはずの宇宙人。特にロキについては、人工的に再生された宇宙人だというのに、恐怖し、それを蘇らせた人間に絶望するほどですからねえ。（小野寺いわく）５０万年前の記憶が残っていることは余程のものだと想像がつく。ここにきて、また北欧神話が絡んでくるとは。
　だが、Ａ００８の命は長くなかった。ロキを滅ぼすため龕の天井に穴を開けたものの、時間切れ。失敗作の人造宇宙人は、瓦解し、溶解する。話数として３話の出番であったが、宇宙人の失敗作ですら、マキナを瞬殺できるのなら、ロキは……。まあ、マキナは小鳥ちゃん同様に量産されていそうですが。
　そして、棚から牡丹餅と寧子を手に入れたあいさつおばさん小野寺ですが、小野寺もあまりよろしくない様子。高千穂にマキナの喪失のことを話しても全く動じず、ロキのことを話しても知らんぷり。こんな反応されれば、高千穂が何かを隠していることぐらい推測できる。元からヴィンガルフと高千穂との思惑が違う以上はズレがありましたけど、タイトルどおりに仲違いは確定的になったとも言えるだろうな。高千穂もそれを覚悟の返答だろうが。
　しかしまあ、まともに返答しなかった高千穂に切れる小野寺が面白いのなんの。椅子に八つ当たりしたり、モブの「キモオタ！！デブ！！」に同じ空間で息をするなと無茶振り言ったりと典型的な悪の幹部というキャラなのに、言動がどこか可愛らしい。だからといって、文句は言っても粛清なんかもしないあたり、自分をコントロールできる性格であることを窺える。前任の九より遥かに優秀な人物であろう、小野寺は。
　そして、モブの「キモオタ！！デブ！！」の的外れな発言がなんともコミ能力皆無な連中を集めた組織を一端に描いていて面白い。野郎だけど、このモブは意外に人気が出そうだ。
　とまあ、ちょっとした笑いがあったものの、高千穂は何を求めているのだろうか？ラグナロクを起こすと言われる北欧神話の神、ロキの名を冠した宇宙人に。ただの滅びとは思えない。黒服の言っていたアレだろうか？

　ますます混迷を極める展開となった極黒のブリュンヒルデ。
　今回は色々と北欧神話に関することがたくさん出てきたから、久々に考察をする予定。宇宙人ロキ、エッダの古文書、宇宙人が滅びた関連性。考えることが色々と多くて大変そうだ。

　極黒のブリュンヒルデ第１５８話の評価

　満足度　☆☆☆☆☆
　ＳＦ度　☆☆☆☆
　北欧神話度　☆☆☆☆

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『キモデヴゥ、ヲタ！！』
所長おばさんはハイキックを放った。
カッコ良い。

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