2008年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年01月

2008年を振り返る ~漫画編~

 2008年振り返り記事第3弾。今回は毎年恒例の漫画編。

 ランキングは「2008年に単行本が発売された漫画」から選んでます。そんな訳で今年話題の漫画「バクマン。」とかは対象外ですが、1冊でも単行本が出ていれば、まだ単行本に収録されていない話が面白いという理由でランクインさせているものもあります。


◇10位:神様ドォルズ(やまむらはじめ)

神様ドォルズ 1 (1) (サンデーGXコミックス) 神様ドォルズ 3 (3) (サンデーGXコミックス)

 僕は詩緒派です!
 そんな訳で今年の10位は「神様ドォルズ」。この作品にはヒロインAこと詩緒、ヒロインBこと日々乃さんの二人のヒロインがいまして、単行本3巻の帯にTYPE-MOONのお二人がコメントを残してから、ヒロインのどちらが好きか書くのが流行っている気がします。
 柔らかなタッチの表紙からつい優しい話なのかと思いがちですが、全然そんなことはなく、結構ハードな漫画。「案山子」と呼ばれる謎の人形を操って戦ったりする話です。そんな本筋もさることながら、ヒロインA・詩緒がめちゃくちゃ可愛いんですよ!この可愛さは反則だろう…。
 ちなみに9月末に仙台で3巻発売記念サイン会があったので行ってきました。詩緒描いてもらってきたよ!


◇9位:GIANT KILLING(ツジトモ、鋼本将也)

GIANT KILLING 1 (1) (モーニングKC) GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)

 今熱いサッカー漫画、それが「GIANT KILLING」
 現実にはありえないような大技などは出ない、リアルなサッカー漫画なのですが、チーム全員が悩みながら強豪に立ち向かっていくのがたまらなく面白い。チームメンバー一人一人が丁寧に描かれており、チーム内で主役や脇役がないところも良いですね。
 監督・達海の戦略のもと、チーム一丸となってタイトルにあるような「ジャイアント・キリング」を目指すのが熱いです。もちろんそう簡単にはいかないんだけど、だからこそ強豪に勝てた時の喜びも大きい。
 刊行ペースも速く、人気も高まり、今勢いに乗っているこの漫画。そのまま来年も駆け抜けて欲しいと思います。


◇8位:みつどもえ(桜井のりお)

みつどもえ 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)

 ギャグ漫画というのは巻が進むごとに勢いが落ちていくものが多い中、巻が進むごとに面白さが増している気すらするギャグ漫画がこの「みつどもえ」。あとキャラのぷにっと感も増量中。
 とにかくキャラの立ちっぷりが半端ない。特にみつばの雌豚キャラは最強と言わざるを得ない。自分は笑いの沸点が高いので、ギャグ漫画で笑うことってあまりないんですが、そんな中毎巻安定して笑わせてくれる「みつどもえ」のギャグは凄いなと。同じパターンのオチでも、状況が少し違うだけで全然違う面白さを生み出してくれるんですよね。
 常に進化を重ねている三つ子ギャグ漫画「みつどもえ」。来年はいったいどんなギャグで笑わせてくれるのか…!


◇7位:弱虫ペダル(渡辺航)

弱虫ペダル 弱虫ペダル

 今チャンピオンで一番熱い自転車ロードレース漫画。資金節約のためにアキバまで毎週往復90kmを自転車で移動していたオタクの主人公が自転車に目覚め、その才能を開花させていく漫画です。
 これが非常に面白い。とにかくがむしゃらに前に進んでいく小野田を見ていると、自転車ロードレースの面白さが伝わってきます。特に3巻の展開は熱い。ママチャリでは全然追いつけず絶望した小野田が、ロードレーサーを手にして他の部員をごぼう抜きにするところなんて燃えまくりですよ!
 少しずつ話も進んできて、ますます面白くなりそうな「弱虫ペダル」。年始早々4巻も出ますし、来年も楽しみです。


◇6位:魔人探偵脳噛ネウロ(松井優征)

魔人探偵脳噛ネウロ (1) (ジャンプ・コミックス) 魔人探偵脳噛ネウロ 19 (19) (ジャンプコミックス)

 ドーピングコンソメスープで一躍有名になったこの漫画、X編は非常に面白かったですが、その後シックス編は低調な印象でした。
 しかし今年、ある一人のキャラクターの死から始まる怒涛の展開はまさに圧巻の一言。畳み掛けるように衝撃的な展開の連続は、長らく低調だった印象を吹き飛ばしてしまうほどに面白いものでした。あの衝撃の出来事を受けてなお立ち上がることが出来る弥子は本当に強いなあ。
 特にネウロと弥子の衝突のインパクトは滅茶苦茶強くて、ああいった「先の展開が気になって仕方ない」展開は素晴らしい。結果的に何とか関係を修復して今年は終わりましたが、いやはや面白かった。いよいよシックス編もクライマックスが近付いてきましたが、まだまだ見逃せません!


◇5位:FLIP-FLAP(とよ田みのる)

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)

 ピンボールを題材としたラブコメなんですが、これがまた熱い。最初はピンボールなんてゲームに熱くなるとか無意味だと思っていた主人公が、ピンボールにのめりこんでいく過程が素晴らしい。
 この漫画で描かれているのは結局の所「楽しむ」ただそれだけなのですが、とにかく熱い。ピンボール漫画でこんなにダイナミズム溢れる展開を読めるとは思いませんでした。
 1巻完結で綺麗にまとまっているのですが、巻末に収録されている読み切り版もまた面白い。「好きなものは好きなんだよ!意味ばっか求めてんじゃねーよ!」という一言にはガツンと来ました。オススメ。


◇4位:惑星のさみだれ(水上悟志)

惑星のさみだれ 1 (1) (ヤングキングコミックス) 惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)

 昨年のランキングにも挙げましたが、今年も面白かった、というか6巻がもうやばかったので今年もランクイン。
 いや本当6巻やばかったですよ。鳥肌立ちまくり、涙腺緩みまくり。花子の必殺技のシーンはガチで泣きそうでした。今年一番グッと来た漫画かもしれません。そして最後のページまで読み終えて、この巻の副題に気付いてまた涙するという。もちろん5巻までも面白いのですが、6巻は本当やばい面白さでした。
 魔法使いとの戦いも終盤に突入し、これから更に過酷になっていくであろう戦い。その戦いが一体どんなドラマを見せてくれるのか、来年も非常に楽しみな漫画です。


◇3位:百舌谷さん逆上する(篠房六郎)

百舌谷さん逆上する 1 (1) (アフタヌーンKC)

 最近は受け手も色々な作品を見てきているから、ツンデレキャラなんてのはもう飽和状態で、ありきたりなテンプレート的なものと見られてしまう。そんな中、ツンデレに別の角度からアプローチしてきた斬新な漫画、それがこの「百舌谷さん逆上する」
 この漫画では「ツンデレ」が「病気」として扱われていて、好意を抱いても怒っていても同じ態度をとってしまう。それにより生じるディスコミュニケーション。まだ1巻で、連載分は読んでないのでこの先どうなるかはまだ分かりませんが、かなりのポテンシャルを秘めた漫画だと思います。
 イラストで敬遠している人もいるみたいですが、それは勿体無い。「ツンデレ」を語るうえで外せないこの漫画。「ツンデレ」にこの先どう切り込んでいくのか、今後も注目の作品です。

これぞ究極のツンデレ漫画「百舌谷さん逆上する」1巻


◇2位:とある科学の超電磁砲(冬川基、鎌池和馬)

とある科学の超電磁砲 1―とある魔術の禁書目録外伝 (1) (電撃コミックス) とある科学の超電磁砲 2―とある魔術の禁書目録外伝 (2) (電撃コミックス)

 昨年1位に挙げた漫画ですが、今年も相変わらず面白かった。原作「禁書目録」を読んでると、「黒子と美琴メインの話をもっと書いてくれ!」って思うことが多々ありまして、それを実際に形にしたのがこの「とある科学の超電磁砲」なんですね。本当この企画は素晴らしいと思う。ファンのニーズに応えまくりな漫画じゃないでしょうか。
 今年は第17話が非常に面白かったですね。ニヤニヤが止まらない。百合要素も素晴らしいし、アクションも面白い。無敵じゃないかわが軍は!
 ますます面白くなっていくであろう「超電磁砲」、2009年も読めることが嬉しい。次回からは新章突入ということで、引き続き楽しみです。

戦う少女たちがカッコ良い「とある科学の超電磁砲」2巻
電撃大王が嫌いな電撃使い。「とある科学の超電磁砲」1巻


◇1位:神のみぞ知るセカイ(若木民喜)

神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス) 神のみぞ知るセカイ 2 (2) (少年サンデーコミックス)

 まさか今年これを1位に挙げることになるとは思わなかった。それほど化けた漫画。単行本3~4巻に収録されるであろうハクア編ちひろ編が抜群に面白かったのです。
 悪魔・エルシィと共に「駆け魂」を捕まえるため、現実の女の子をゲームの知識を使って攻略していくこの漫画。毎回攻略後にその女の子の記憶は消えるのですが、心のどこかには残っているのか、その後主人公を見て赤面する元攻略対象キャラがもうたまりません。
 いわゆる美少女ゲームの経験が無くても勿論楽しめますし、経験があればより面白い。テンプレート的王道キャラから、いたって普通の同級生まで、攻略対象は幅広いです。次は誰が攻略対称になるのか。桂馬はどう変わっていくのか。2009年も目が離せません!

巻末のおまけ漫画がまた嬉しい「神のみぞ知るセカイ」2巻
ギャルゲー理論の異色ラブコメ「神のみぞ知るセカイ」1巻


 今年はこんな感じのランキングになりました。今年はかなり何を入れるか悩んだので、順位による差はさほど無いです。次点は「3月のライオン」

 昨年に引き続きランクインしてるのは2作品だけですが、別に「昨年入れたから今年は外そう」みたいな考えはありません。今年面白かった作品を選ぶ、というランキングの趣旨に反するので。

 今年1年ありがとうございました。2009年もよろしくお願い致します。

| 雑記 | 10:17 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

2008年を振り返る ~ライトノベル編~

 2008年振り返り記事第2弾。例年やっていた「出来事編」も一応書いたんですが、出すタイミングを逃してしまったのでどうしようかなと考えてます。来年になってから上げるかもしれません。

 第2弾はライトノベル編。「涼宮ハルヒ」シリーズくらいしかこれまで読んでこなかったラノベですが、今年は色々と読み漁りました。そのきっかけは「とある科学の超電磁砲」「とらドラ!」コミカライズ版でしたし、今年はラノベ関連のコミカライズの当たり年だったのではないかと思います。乱発されるとあれですけど。


◇5位:とある飛空士への追憶(犬村小六/森沢晴行)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫)

 上半期に非常に話題になっていた作品。ひと夏の恋と空戦の物語。
 話題になるだけあって、読んでみるとこれがまた面白い。思わず息を呑むほどに臨場感溢れる空戦シーン、身分の違いがありながらも育まれる恋心、非常に印象に残る感動のラストシーンなど、この一冊で綺麗にまとまった、素晴らしい物語が展開されています。
 来年2月には続編と思われる「とある飛空士への恋歌」が発売されるらしいですが、おそらく同じ世界での別の主人公の物語を描くのではないかと思います。この作品の続きをそのまま書くってことは考えにくいですし、書いたとしても「FF10-2」レベルに蛇足になると思うので…。


◇4位:AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~(田中ロミオ/mebae)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

 田中ロミオの学園ラブコメは、いわゆる邪気眼厨二病の方々と、学校生活におけるクラス内のヒエラルキーを描いた作品。出る杭は打たれるというように、強すぎる個性は叩かれる対象になります。ハルヒのような作品が無視してきた側面を描いたという点でも読んでおきたい作品かと。
 厨二病的な妄想をしたことがある人はもちろん、ない人でも途中までは読み進めるのが辛いかもしれませんが、その分後半部分は凄く面白いです。流石田中ロミオ、学園ラブコメと言っても一筋縄ではいかないぜ。ラスト一行の締め方は凄く好きですね。その前のオチ部分はともかく。
 オタクであることを隠し、「普通」であるためにはエネルギーが必要なんだよ。厨二病的な何かがある人もない人もきっと楽しめる作品だと思います。

田中ロミオの学園ラブコメ「AURA」は色々と流石でした


◇3位:化物語(西尾維新/VOFAN)

化物語(上) (講談社BOX)

 アニメ化も決定した「化物語」シリーズ。そのタイトル通り「怪異」とか出てきますが、読む前に想像しているような話では全然なくて、メインは間違いなく会話シーンの方。ほとんどのヒロインがボケキャラなので、テンポ良く非常に面白い掛け合いが展開されていきます。個人的なお気に入りキャラは八九寺真宵ですが、戦場ヶ原にも蕩れますね。
 挿絵も少なく、分厚いのでちょっと手を出しづらいシリーズではありますが、一度読み始めてしまえばあっという間にその会話の面白さにハマってしまうはず。
 講談社BOXということで装丁の割に値段が高いですが、その値段の高さを補って余りある面白さのあるシリーズだと思います。

テンポの良い会話シーンが面白い「化物語(上)」
アニメ化も頷ける抜群の面白さ「化物語(下)」
パンツから始まる化物語の前日譚「傷物語」


◇2位:とらドラ!(竹宮ゆゆこ/ヤス)

とらドラ!1

 今年出会えたラブコメの傑作。漫画、ラノベ、アニメと様々な媒体で人気の「とらドラ!」ですが、やはりラノベ原作が一番好きだなあ。初めてのライトノベルとしてもオススメです。
 ついニヤニヤしてしまうような展開もあれば、読んでいて辛くなるような展開もあって。でもページをめくる手が止まらない。コメディが入ってくるとはいえ、それでも「ラブ」を描くからには、それぞれの想いと想いがぶつかり合う苦しい展開は必然で、それを乗り越えてこそラブコメ。ラブコメというジャンルに限って言えば、今年のラブコメNo.1だと思います。
 本編の展開もいよいよ終わりが近付いてきた感じ。来年は「とらドラ・スピンオフ2!」が1月に、そして「とらドラ10!」が3月に発売です。このラブコメをどのような形でまとめるのか、まだまだ目が離せません!

こんなラブコメが読みたかったんだよ!「とらドラ!」
怒涛の展開に早くも次巻が待ちきれない「とらドラ8!」
この青春を駆け抜けろ。「とらドラ9!」感想


◇1位:さよならピアノソナタ(杉井光/植田亮)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

 1位はこれ一択。ラノベというか、漫画ラノベアニメゲーム全部ひっくるめての今年のナンバーワン作品はこの「さよならピアノソナタ」かなと。
 不器用な二人を、音楽が繋ぐ物語。言葉では伝わらないものを音楽が伝えてくれて、二人の距離は近付いていく。けれど、音楽ではなく、言葉で伝えなければならないこともやっぱりあって…というお話。ナオはめちゃくちゃヘタレだけど、まふまふめちゃくちゃ可愛い。まふー。 
 ピアノソナタというタイトルではありますが、どちらかというとバンドとしての展開がメインなので、ガールズバンドものとして捉えて良いかと。そしてそれが自分の好みにど真ん中ストライク。音楽経験が無くても十分すぎるほど楽しめる面白さがあると思います。
 完結してしまったのが寂しくもありますが、綺麗に終わって本当に良かった。文章で音楽を奏で、溢れんばかりのダイナミズムを生み出しているこの物語。2008年の当ブログ一押し作品です。是非。

僕の心を鷲掴みにするライトノベル「さよならピアノソナタ」
素晴らしい物語をありがとう。「さよならピアノソナタ4」


 こんな感じのランキングになりました。まあラノベを読み始めたのは今年ということで、まだまだメジャーどころしか押さえていない感じではありますが、それでも上に挙げた作品はどれもオススメです。来年も、まだ見ぬライトノベルの傑作を探していきたいと思います。

 あと、ランキングに入れてない作品でひとつ触れておきたいのが「Fate/Zero」

 Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- (書籍)

 発売は一応去年だった気がするし、ラノベという感じでもない気がするのでランキングには入れてませんが、入れてたら2位か3位には間違いなく入る超オススメ小説。イスカンダルが素晴らしすぎてもう。「Fate/stay night」をプレイしたことのある人はもちろん、ない人でも楽しめると思います。まだ読んでいない方は是非。

 以上、振り返り記事第2弾、ライトノベルベスト5+1でした。次回は31日。

| 雑記 | 14:01 | comments:4 | trackbacks:0 | EDIT

2008年を振り返る ~ゲーム・アニメ編~

 今年の冬コミは28~30日ということで大晦日が外れるようですが、どちらにしろ年末に東京に行く余裕なんて無いので冬コミは不参加のカームがお送りする、一年を振り返るシリーズ。

 第1弾として、2008年のゲーム・アニメをランキング形式で語っていこうと思います。ぶっちゃけランキング形式にする必要ないんですが、まあこの方がまとまりがいいので。


【ゲーム編】

 今年はコンシューマ・PC関係なくあまりゲームをやってなくて、例えば凄く楽しみにしていた「スマブラX」すら、買ったけどほとんど触っていない体たらく。とはいえ何だかんだで面白かったゲームはあるので、とりあえずそちらをコンシューマ・PCごちゃ混ぜのランキングで。


◇3位:リトルバスターズ!エクスタシー(Key)

リトルバスターズ エクスタシー 通常版

 まずはこのタイトルが凄いですよね。エクスタシー!
 全体的に個別ルートは低調でしたが、その一方でエクスタシーからの新キャラ・朱鷺戸沙耶がとにかく素晴らしい。エクスタシーを体現するようなキャラで、ルートも遊び心満載。ファンディスクで「沙耶の不思議なダンジョン」を出して欲しいと心から思いますし、こちらを見ると今後の沙耶関連の展開に期待せざるを得ません。
 最終ルートのRefrainも面白かったですし、しつこいようですが沙耶ルートだけで今年No.1エロゲに認定できるくらい嵌りました。くちゃくちゃ面白かった!

「リトバスエクスタシー」感想(1) - 個別ルートは弱いのか
「リトバスエクスタシー」感想(2) - エクスタシーの快感
「リトバスエクスタシー」感想(3) - リトバスEXは良作でした


◇2位:世界樹の迷宮II 諸王の聖杯(アトラス)

世界樹の迷宮II 諸王の聖杯(特典無し)

 「世界樹の迷宮」に待望の新作が登場。
 新鮮味は薄れたものの、選択できる職が増えたり、前作で難ありだった操作性が改善されたりして、相変わらず面白かったです。第4階層に入ったときは感動モノでした。流石に前作第5階層ほどのインパクトは無かったですが。
 難易度はちゃんと難しめですが、前作に比べると若干簡単になってたかな。「エトリアの悪夢」と呼ばれた花びらと出会う頻度も低いし、前提スキルが少なくなってリザレクションが簡単に覚えられるし、フクロウは怖いけど花びらほどじゃなかったしね。あ、ワニさんあまがみは勘弁して…。

「世界樹の迷宮」関連記事の目次


◇1位:ペルソナ4(アトラス)

ペルソナ4

 話題になってるからという理由で買ってみて、気付いたらド嵌りしていたゲーム。多分今年やった唯一のPS2のゲームでもあるのかな。
 やりごたえのある難易度と絶妙なバランス、センスの良い各種画面レイアウト、戦闘のテンポの良さ、ペルソナ合体の奥深さ。コミュニティシステムも合わせて、各キャラを掘り下げていく形でストーリーが展開するので、1週目は先に進めることが純粋に楽しく、そして1週目ラストから2週目にかけてはペルソナの合体に燃える
 今は全コミュMAXを目指して2週目をプレイ中。プレイ時間は既に100時間を越えてます(うち20時間は金稼ぎ放置ですが)。難易度はもちろんEXPERTで、アリスと一緒に冒険中です。
 そんな訳でまだまだプレイ中なのですが、実に面白い!来年は前作「ペルソナ3」の方もやってみたいと思ってます。オススメです。

「ペルソナ4」はじめました ~くぎゅを求めて三千院~


 来年のゲームは、とりあえず「ドラクエIX」は不安だらけですが買います。あと注目作は世界樹コンビによる「セブンスドラゴン」でしょうか。
 PCゲームの方は、「魔法使いの夜」が出るなら期待。「Rewrite」は2009年中に出るのだろうか。あと、毎回買うと高くつくのでEp1以降スルーしていた「うみねこのなく頃に」も、出題編終了のEp4が委託されたら買うつもり。また何か記事を書くかもしれません。


【アニメ編】

 今年は全体的にアニメは不作だったかなあ。まあ、あくまで自分が見ている範囲での順位なので、一通りチェックしている人から見たらそうじゃないのかもしれません。「喰霊-零-」とか「マクロスF」とか見てないし。この2作と「電脳コイル」は来年にチェックする予定。

 対象は「2008年に放映されたテレビアニメ」です。OVA、映画等は含めてません。「空の境界」とか劇場版「グレンラガン」とか面白かったけどね。
 ちなみにC75で出る某同人誌のアンケートにもこっそり参加しているのですが、その時と今では若干ランキングが変わってるのでご了承ください。


◇5位:true tears

true tears vol.1 [DVD]

 作画の良さや丁寧な心理描写、工夫された演出につい引きこまれてしまった青春群像劇。途中は昼ドラ的な展開になりつつも、最終的には落ち着くところに落ち着いた感じ。
 好きなキャラは愛子だったんですが、あまり活躍しなかったのは寂しいなあ。PCゲームが原作らしいですが、タイトル以外はまったく別の作品となっているようで。「涙」がテーマという点は共通しているらしいですが…別にタイトルを借りる必要もなかったような。
 各話のタイトルにその話で出てくる台詞が使われているので、次回予告を見て次回の展開を予想するのも一興かと。去年は「グレンラガン」で同じようなこと(タイトルで内容予想)をやってたなあ。


◇4位:とらドラ!

とらドラ! Scene1(初回限定版) [DVD]

 キャラデザに大騒ぎしていた頃が嘘のよう、いざ放映開始されてみれば瞬く間に人気アニメとなった「とらドラ!」。今年1年は、コミカライズとらドラに手を出しラノベとらドラにハマり、そしてとらドラアニメを見てと、とらドラに嵌った1年だったかも。
 原作が面白いからといってアニメも面白いとは限らないのが常ですから、やはりこの面白さは評価されるべきと思います。ただ、テンポ優先の弊害か、原作の数々の良シーンを削りまくってるのが勿体無い。オリジナル話入れるくらいなら原作1巻にもう1話あててくれ。くぎゅはどうかなと思ってたけど、何だかんだで慣れますねやっぱり。
 「とらドラ10!」の発売は来年3月ですから、もしそれが完結巻なら、アニメも最後までやるんでしょうね。個人的には次回予告とかのタイトルの出し方のセンスが凄く良いなあとかそんな所まで楽しく見ています。原作ももちろん超オススメです。


◇3位:かんなぎ

かんなぎ 1 (完全生産限定版) [DVD]

 動きまくるOPが話題になりましたが、アニメ本編も十分良作。たまに退屈さを感じることはありますが、非常に丁寧に作られているので原作改変の不満は全くありませんし、カラオケの話とか、遊び心はしっかり強調してくれるあたり流石だなと。それでも退屈な人は原作読むといいよ。
 ヤマカンが監督という部分に過剰反応する人もいますが、別にパロディとかも原作の雰囲気を壊すほどのものじゃないですし別にいいと思うけどなあ。まあ、「らき☆すた」を意識したネタに関しては、作品に監督の個人的なネタを出すのはどうなんだ、という気持ちは分かるけどね。
 個人的なところでは、管理人の地元が舞台背景として使われている事も嬉しい。背景まで楽しんで見たアニメなんて滅多にないですし。2期も是非やって欲しいですね。いいアニメでした、ありがとう!


◇2位:ストライクウィッチーズ

ストライクウィッチーズ 通常版 第1巻 [DVD]

 パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
 放映されていた当時は全く見向きもしなかった…というか、真面目なシーンでもあの格好なことがどうにも受け付けず敬遠していたんですが、試しに見てみたらこれが面白い。
 美少女+メカとしては「スカイガールズ」の系譜を受け継ぐものでしょうが、メンバーが多い分(一部の)キャラの個性も強くて、こちらの方が個人的には好き。ただ、結局キャラの名前を全員は覚えられませんでしたが…。
 パンツじゃないから云々を抜きにしても面白いのでオススメです。特に第7話「スースーするの」は色々な意味で凄い話でした。あとEDテーマの「うっんっめいっせ~ん」が頭から離れない。最後の終わらせ方的にも2期やれそうですし是非やって欲しいなと思います。面白かった!


◇1位:コードギアス 反逆のルルーシュR2

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

 やはり今年はこれが1位。予想の斜め上を行く展開、次週が気になって仕方がない引き、Twitterでの毎週日曜のギアスタイムライン。今年一番終わるのが寂しく、そして楽しめたアニメがこれであることは疑いようもありません。本当に面白かった。
 確かに2期は展開を急ぎすぎて細かい部分の描写がおろそかになっていた感はありますが、それを補ってあまりある面白さがあったと思います。一歩引いた視点で見るとまた別なのかもしれませんが、細かいことはいいや、自分は最高に楽しめたので。
 アーニャとかオレンジとか色々語りたい事はありますが、とりあえずこの作品にはこの一言を贈って締めくくりたいと思います。「ありがとギアス!」と。


 最近のことという訳ではありませんが、好きな作品がアニメ化されることを純粋に喜べなくなってきました。無駄に話題になって叩かれるんじゃないか、という思いが強くて。
 そんな中期待の来年のアニメはとりあえず「鋼の錬金術師」の新アニメーション、あとは何だかんだで「ちゅるやさん」「ハルヒちゃん」か。
 「けいおん!」も京アニという噂。同人の頃からファンだったので嬉しくもあり複雑でもありですが、ガールズバンドもの大好きな人なので何だかんだで期待してます。

 そんな訳で2008年振り返り記事第1弾でした。次回は29日予定

| 雑記 | 21:09 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」ワタル母・美琴の眼力と『橘の男』

2008年最後の「ハヤテのごとく!」
前置きもなしに、いきなり今週の3行まとめ。

・サキさんが可愛い
・一条君とワタル母登場
・ギャンブル対決の予感

今週のトピックはやはり一条君とワタル母でしょう。
ワタルの母・美琴と、橘家執事・一条の登場です。


何だか妹が2万人くらいいそうなワタルの母親ですが、バックステージによると16歳の時にワタルを産んだとの事。現在ワタル母は30歳。若いなあ…。

一方何だか家に複雑な事情を抱えてそうな執事・一条君ですが、『女ヒョウとアホウドリ』のたとえで「アホウドリは美琴さまの担当で」と言っていますから、一条君は女ヒョウ。バックステージによると『女装の似合う執事という特性は元々一条君のものだった』らしく、元祖ハーマイオニー(ただし女ヒョウ)ということでしょうか。ハヤテはM、こっちはSですね、わかります。

ワタルの父の名前も今週は明かされまして、陽一というそうです。何だか宇宙を目指してそうなワタルの父親ですが、美琴との離婚も近そうだとか。サキさんのお婆さんがメイドとして付いているそうですが、サキさんの祖母ということはつまり貴嶋レイですね。


ワタル母曰く、「橘の男は商才がない」。ここはちょっと気になったので、詳しく触れてみます。3巻巻末のおまけ漫画を思い出してください。

081226_hayate_01.jpg

ワタルは『円京の娘が若くして産んだ息子』。
つまり、円京と血が繋がっているのは美琴の方なんですね。
ちなみに橘円京は今は亡きワタルの祖父で、当時の橘グループの総帥です。彼が貴嶋レイを助けたことが、サキさんとワタルの出会いのきっかけだったんですね。

美琴の名字は橘で良いはずです。一条君は橘の家の執事ですから。しかし円京と血が繋がっているのは美琴ですから、陽一の方が婿養子として橘の家にもらわれたことになります。

陽一は結婚前は別の名字だったはずなので、ここで言う「橘の男」の対象になるのは円京とワタルで、陽一は含まれないはずなのですが…ここでは「ワタルと同じで」と言っているので、陽一も橘の姓を得た時点で「橘の男」に含める、ということなのかな。


しかし、結局「橘の男」に橘グループ(元)総帥・円京が含まれることは変わらず、円京を含めて「橘の男は商才がない」と言わしめるワタル母はかなりのやり手なのでしょう。ニンテンドーDSを当てた任天堂株が以下略(作中現在は2005年です)。Wiiとか既に出てますけど、そのあたりは漫画ですから。

橘グループについてもう少し突っ込んで書きたい気もするんですが、長くなるのでまたの機会に。橘家も結構ややこしいことになってるんですねえ。現在はレイが陽一のメイドとして付いているそうですが…。


再び話を本編に戻します。
忘れかけている設定ですが、ワタルはそもそもナギの許婚でした。それは今は亡き祖父(円京)の遺言だそうですが、ともあれワタルはナギとの婚約を破棄するため、三千院家以上の資産を築こうとしているのでした。

ワタルは一応伊澄が好きなので、婚約破棄のためにも資産が必要です。美琴の眼力があれば資産を稼ぐことは可能でしょう。しかし、アメリカで暮らすということは、サキさんとの生活の終了を意味します。

資産をすぐには得られずとも、コツコツ働いていつか成功することを信じて、ワタルはサキさんと共にビデオ店で働くことを選ぶでしょう。ならば、ギャンブルで勝つしかない…そういう流れですね。

余談ですが、眼力と聞くと思い出すのが三千院帝。帝も「ワシの眼力は本物」と口癖のように言っていました。ナギとワタルの婚約以前の三千院家と橘家の関係とは一体どのようなものだったのか…とちょっぴり謎を増やしつつ、また来年。


今年のハヤテはやはり過去編が大きな節目でした。ブロガー内でも賛否両論で、色々と論争も起こったりしている訳ですが、物語としては間違いなく一歩前進したのではないかと思います。

来年のハヤテに望むことは、以前にも書きましたが「密度」を上げてほしいなと。畑先生は描きたい要素はあまり切り捨てず、詰め込むタイプです。それならば、1週あたりの密度を上げて欲しい。2週に分けて1週あたりの内容が薄いよりは、毎週盛りだくさんのほうが好きなので。

というわけで、今年のハヤテ記事は終了です。来年もまたハヤテ感想でお会いしましょう。1年間ありがとうございました。27日からは毎年恒例の1年を振り返る記事を投下していきますので、そちらもよろしくお願いします。


HiNA〈初回限定盤〉(仮)
桂ヒナギク starring 伊藤静
Geneon =music= (2009-02-25)
売り上げランキング: 752

| ハヤテのごとく! | 23:01 | comments:0 | trackbacks:1 | EDIT

装いも新たに新章スタート!「ローゼンメイデン」1巻

ローゼンメイデン 1巻

ヤングジャンプで連載中の「ローゼンメイデン」の1巻が発売!
新装版も7巻まで出た状態での満を持しての発売となりました。幻冬舎から出てた方のローゼン8巻のあまりの薄さに涙したのも今では懐かしい。

バーズで連載されていた分と今回の新連載、どちらもタイトルが同じで非常にややこしいので、バーズ連載分に「旧」とか「新装版」とかつけて区別する事にしたいと思います。一応バーズ分はタイトルが「Rozen Maiden」になっていますが…。


そんな訳で再びスタートしたローゼンメイデンの物語。一応新作としてのスタートですが、旧ローゼンを読んでないと多分さっぱりな展開なので、実質新装版7巻の続きですね。

メインとなる舞台は旧ローゼンにおいてジュンが「まかない」ことを選択した世界。大学生となったジュンが「まいた世界」のジュンからのメールを受け取り、そして真紅を作る。きらきーが暗躍する中、水銀燈も登場し、少しずつ物語は進んでいきます。

まだ1巻は新章スタートといった感じで、ドールもあまり出ませんし、物語もあまり動きませんが、2つの世界の間でどうアリスゲームが進んでいくのか、これからに期待したいですね。ヤングジャンプは読んでないので連載分の展開は分からんのですが、とりあえず翠星石の登場はまだか!まだなのか!


それにしても斉藤さん可愛いな!まかなかった世界での巴…いや、トゥモエはどうしてるんでしょうね。登場しないのかなあ。
しかし今回のローゼンの装丁見てると新装版ローゼンも欲しくなってきます。でもバーズ版持ってるし改めて買うのも…。うーむ…。

ともあれ装いも新たにスタートした「ローゼンメイデン」。ドールたちの再登場に、そして新たな物語の始まりに、期待せざるを得ません!

あ、ちなみに買ったのは特装版のほうです。「少女のつくり方」の絵本が付いてます。やや割高感はありますが、つくりは立派だし、結構売れているようなので、店頭で見つけたら確保するのがいいかもしれません。



| 漫画レビュー | 17:03 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

この世界観にたまらなく癒される「人類は衰退しました」4巻

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

「なごむなー」「まったりー」「わびさびー」「わさび、からいなー」「ぽえーん」「まざー2、たのしかたです」そんな感じの(?)妖精さんの会話がこの上なく和みまくる「人類は衰退しました」4巻の感想です。妖精さんの会話は再現が難しいぜ。

4巻には中編2本が収録されています。3巻は実質長編1本でしたが、やはり「衰退」はこのくらいがちょうどいい気がしますね。


・妖精さんの、ひみつのこうじょう

ニワトリを●すのに失敗し、ニワトリを逃がしてしまう所から話は始まります。物資不足でお菓子を作れない、という話を妖精さんたちにした数日後から町に出回る、「妖精社」の品々。いつの間にか棚に陳列されていて、いくら使っても目を放した隙に補充されるという各種物資。その出所を探るため、「妖精社」の工場に侵入します。

しかしまた何ともシュールな展開ですね。逃げ出した臆病なチキンたちが様々な製品に加工されていく様なんかもう。そして最後はチキンレース的な崖からの転落。まとめると、チキンという題材を上手く料理した話でしたね!


・妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ

クスノキの里の妖精密度が高まっている事を受け、「わたし」が地方に単身赴任。そしていつのまにか無人島での漂流生活が始まっている話。最初は少なかった妖精さんたちが島を開発する過程で増えていき、そこに一国を作り上げます。そして「わたし」が女王様。

この無人島で開発されていく各種植物を見ていると、何だか絵本とか童話に出てきそうな不思議の国みたいですね。パイナップルから発電したり、お菓子がなる植物があったり、まさに不思議の国。

しかし国の崩壊はあっけなく。いくら妖精さんたちでも、何でもありという訳じゃないんですね。妖精さんたちの不思議さはともかくとして、人間がどうやって妖精の人口分布を調べたのか、それがこの話で一番不思議なところだったかもしれません。


そんな訳で4巻も面白かったです。
熱い展開も、ニヤニヤするような展開もありませんが、この世界観が好きだなあ。ただただまったりと和む。

あとがきによれば来年は新展開ということですが、アニメ化するような話でもないので、メディアミックスだとしたらコミカライズかなあ。もしくは、前述したように絵本っぽいところもあるし、3巻、4巻と助手さんが絵本描いてたりしましたから、絵本化とかしたりしませんかね。ごちそうさまぁっ♪

「衰退」の5巻や新展開も楽しみですが、それより同じくあとがきにあった「Rewrite」には期待していいんですかね!現段階で既にそこまでシナリオが出来てるなら、思ったより開発は進んでるのかな。楽しみだー。


田中ロミオのまったりSF「人類は衰退しました」


人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)
田中 ロミオ
小学館
売り上げランキング: 9

| その他ラノベ | 21:24 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

「とある科学の超電磁砲」その時黒子に電撃走る──!

アニメ「とある魔術の禁書目録」で原作8巻の内容やらないかなぁ…。もしくはアニメ2期として「超電磁砲」やるとか。きっと人気出るよ!


さておき、今月(既に先月?)の電撃大王「とある科学の超電磁砲」の話でも。扉絵で描かれている数々の写真がどういう状況なのかを考えてみるのが楽しいです。風紀委員の先輩、眼鏡を取ると目が3なのか…!

さて、先月に引き続き黒子と初春の昔話。
銀行強盗を倒した黒子でしたが、その仲間が初春を人質に取ってしまった!どうする黒子!?(先月のあらすじ)

銀行員によって警報装置が作動され、防犯シャッターが下り、さらには警備ロボが起動。この事態に乗じて黒子は強盗に対し行動を起こそうとしますが、強盗の能力によって黒子をかばった先輩が負傷。さらに黒子も強盗に攻撃され痛手を負います。


何とか力を振り絞り初春をテレポートによって外に脱出させた黒子。しかし強盗に黒子の思惑はバレており、そこで強盗の能力の詳細を知ります。

「絶対等速」

その強盗が言うには、投げた物体が「能力を解除するか」「物体が壊れるまで」前に何があろうと同じ速度で進み続ける能力との事ですが…本編で出てきた「偏光能力」とかに比べると若干インパクトに欠ける能力ですね。

「俺が投げた物体は動きはニブいが…」という犯人の台詞と、後のページでの黒子の「ヤツの能力…威力はあってもスピードは無い」という台詞から、いくら等速とはいえ物体を全力投球できるわけではなさそうですし、壁際とかに追い込まれていない限り回避は十分可能そう。


しかしまあ、流石に複数個同時にきたら厳しいですね。黒子なら手で触れればテレポートさせることが出来そうですが、自身を飛ばせないこの時点での黒子には回避は難しい。

犯人の申し出を拒否した黒子に、「絶対等速」の能力下の物体が複数個同時に向かってきて、黒子絶体絶命。まさにその瞬間、電撃走る──!

081220_railgun_01.jpg

美琴の電撃がここで登場するのか!
黒子と美琴の出会いの話になるんじゃないかと先週予想してましたが、まだここでは出会わず、美琴が陰ながら黒子を助けていたんですね。

おかげで黒子は強盗を制圧することに成功し、事件は無事解決。黒子はまた一歩成長し、始末書の書き方を覚えましたとさ。本編1話の後にも始末書を書かされているみたいですし、始末書スキルは確かに幾度となく必要になっていそうですね。

美琴と黒子の出会いの話ではなかったですが、ある意味美琴と黒子のはじまりの話と言えなくも無かった今回の外伝。そのうち黒子と美琴の出会いの話も描かれる事に期待したいです。


ところで。
風紀委員のめがね先輩を治療してる

081220_railgun_02.jpg

この人が気になって仕方ないんですが!
風紀委員なんでしょうけど、めっちゃ可愛いじゃないか…いったい誰なんだ。今月の扉絵のめがね先輩と一緒に映ってる人でしょうし、めがね先輩と仲が良さそう。この先輩の活躍はまだか!まだなのか!


来月号からはまた本編に戻るのかな。
禁書コミカライズ・アニメでやっているような原作3巻にあたる話は描かれるのだろうか。「とらドラ!vs禁書目録」ではミサカの話をやってましたし可能性はありますが、原作3巻の主人公はあくまで当麻だからなあ…。

「とある科学の超電磁砲」白井黒子の小学生時代
読みごたえ抜群の一冊「とらドラ!VS禁書目録」


とある魔術の禁書目録 第1巻 Blu-Ray (初回限定版)(Blu-ray)
ジェネオン エンタテインメント (2009-01-23)
売り上げランキング: 284

| その他漫画雑誌 | 22:48 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

体重から導かれる、ひとはのエキゾチックさ。「みつどもえ」6巻

みつどもえ 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)

チャンピオンの中でも安定して面白い「みつどもえ」の6巻が発売されました。結構前に。でも電撃新刊買って以来本屋に行ってなかったので今更買ってきた。まだ特典ペーパー残っててよかった。

ぶっちゃけネタ記事なので、基本的に読み飛ばし推奨。


みつばのふとましさは相変わらずな6巻。みつばは三つ子の中でも圧倒的にキャラが立ってるなあと思いつつ、やっぱり突っ込んでおきたいのが体重ネタ。102卵生でみつばに対して「92はあんたの公式体重よ!!」という台詞があり、109卵生では矢部っちがひとはとみつばを抱えてその体重の和が「計およそ80kg」とありました。…ん?

(1) みつば=92kg
(2) ひとは+みつば=80kg

この体重連立方程式を解くと、ひとはの体重が-12kgに…!?


まあ、92kgは90卵生の身体測定での間違い結果なので、実際はみつばの体重は90卵生より42.5kgなのでしょうが、90卵生時点で42.5kgって、6年生ならそこまで太っているという訳でもないし、「みつば、そこまで重いわけでもないんじゃね?」と思えてしまいます。

ここまで体重ネタを扱うからには、もう少し太っていてもいいと思うんです。いや、98卵生から113卵生までの間で、杉崎ママが分かるくらい「前より重くなってる」のだから、日々加速度的に太っているのだとは思います。109卵生時点でひとは30kg、みつば50kgくらいが妥当っちゃ妥当。

でも、90卵生以前から体重ネタはあったわけで、それを考えるとむしろ92kgの方が正しいんじゃなかろうか。体重差104kg。うん、こっちの方がしっくり来ます。-12kgは、ひとはがいつの間にか幽霊みたく浮いちゃったという心霊現象の結果なんじゃなかろうか。

…と、ここでまとめる予定でしたが、せっかくなので「矢部っちが抱えているひとはの重さが-12kgになる状況」はないのか少し考えてみます。


例えば、矢部っちが下向きに加速度運動していれば、ひとはには慣性力が上向きにかかるので、矢部っちが抱えたひとはの見かけの体重が負になる状況もあるんじゃないでしょうか。矢部っちだけが下向きに加速度運動してる状況の難解さは別として。

しかし、漫画内の状況はみつばを同時に抱えているので、その仮定が成立するとみつばの体重も負に感じてしまうことになります。ひとはの体重を負に、みつばの体重を正に感じるには、結局ひとはの質量が負である必要があります。そんなことありえるのだろうか。

以降、アインシュタインの相対性理論とかに触れながら質量が負になる状況はないのか考えていく予定だったんですが、結局ひとはが-12kgなんてありえないよねという結論が動かなかったので省略します。ひとはとみつばを同時に抱えている、という前提条件がかなり厳しかったぜ。やはり幽霊みたく浮いちゃった心霊現象説が有力か。


まとめると、質量が負の物質をエキゾチック物質と言うらしいので、ひとははエキゾチック(魅惑的)ってことでいいんじゃないかな。こんだけ文章書いておいて行き着く先がこれとは、我ながらアホな結論だ。

何でこんなにみつば92kgにこだわってるんだろう。結局ほとんど内容に触れてない気がしますが、みつどもえ6巻面白かったよ!


| 漫画レビュー | 22:46 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

半額弁当を巡る熱い戦い「ベン・トー サバの味噌煮290円」

ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫)

最近は「このラノ2009」とかを参考にしつつ、面白いライトノベルを探してます。ラノベの市場規模的な問題なのか票数の集め方的なものなのか、このラノはかなり手堅いランキングになっていた印象なので。
そんな訳で話題になっていた「ベン・トー」の1巻を読んだので、感想を。


これは、半額弁当を巡るバトルロワイヤルである…。
それ以上でもそれ以下でもなく、半額弁当を巡って熱いバトルが繰り広げられるお話。合間合間に物凄い脱線っぷりでギャグパートが挟まれたりもするけど、基本的には前菜にギャグ、メインディッシュにバトル、トッピングにBLと百合みたいな感じでしょうか。

最初は「なんぞこれー」だったのに、読んでいくうちにだんだん感情移入してしまうというか。半額弁当を巡っての争いなのに、一種のスポーツマンシップ的なものがあって凄く熱い。バトルロワイヤルといっても無秩序な戦いではなく、それぞれが誇りを持って戦いに挑んでいるんですよね。だからこそ、大猪なんかの行動には凄く腹が立ったりもして。

キャラ的には白梅梅がお気に入り。白粉との百合もさることながら、問答無用で洋に暴行してるあたりがツボでした。そして白粉の妄想力が半端なさすぎる。「筋肉刑事」はシリーズが進んだら読める日が来るのでしょうか。


結局、このラノベで描かれてるのは最後の数ページにあるような、言ってしまえば当たり前の事なんだけど、その部分を描くためにとにかく突き詰めて尖らせてバトルを描き、ギャグをトッピングするとこんな物語になるんだなあと。各所でオススメされているのも分かります。

でも、出来ればもう一押し何かが欲しいなあと思うのも事実で。
それは好みの問題なのかキャラの問題なのか、ちょっと上手く表現できませんが、そのもう一押しがあれば自信を持ってオススメできる名作になりそう。

とりあえず2巻も出ているという事で、そっちも読んでみよう。期待期待。


| その他ラノベ | 23:22 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

隠れオタにとっての友人バレ 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない2」

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)

しかしタイトル長いな…(挨拶)
普段はタイトルが出来るだけ改行されないようにしてるんですが、さすがにタイトルがここまで長いと諦めもつくわ。

さて、コミカライズも決まった話題のライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2巻の感想です。コミカライズいくらなんでも早すぎだろ…。1巻の売り上げだけで判断するのは流石に危険だと思うんだけどなあ。


宣伝文句的に2巻はコミケ編だと思っていましたが、別にそれがメインってわけでもなかったですね。どちらかというと桐乃の友人登場編という感じでした。桐乃の親友、新垣あやせの登場です。

かなり手堅い構成だったなあという印象。4章構成になっていますが、読み終わってみると各章が明確な意図で描かれている事がよく分かります。友人バレは予想してたけど、あやせがヤンデレ化するなんて予想外だったよ!

今回もネタは多くて、一応シリアスなシーンで「違うな……間違っているぞあやせ!」とギアスネタ入れてくるとは思わなかったぜ!そういえば「超電磁砲」とかもありましたね。「シスカリプス」といい、こういう小ネタには相変わらず凝ってて良いなあ。


後半、あやせを納得させる展開はちょっと微妙感が。
趣味と犯罪の因果関係云々はあまりにもネットで見慣れた話題過ぎて、京介の発言がこの手の話題のテンプレート的なものにしか見えなかったので。

そして最後の京介の大演説は吹いた。1巻でも妹のために自分に不利益がありそうな大演説をする展開(父に俺はエロゲーが大好きだ!と叫ぶ場面)はありましたが、ちょっと今回はベクトルがずれていたような気が。でも一応オチていたしあれはあれでいいのかな。

あと「エロゲーと同じくらい好き!」はどうかと思うよ桐乃!むしろ凹みそうだよそんなこと言われたら!


結局のところこの作品は1巻から「あらゆる面で完璧な少女がオタク趣味を捨てられないジレンマ」を描いていたわけで、2巻でもそこに帰着させたのは良かったと思います。

ただ、シリーズ化には向かなそうですけどね。今の状態が延々続くのも不自然ですし、シリーズ化するならアプローチを変えることは必須かなと。

それから、かんざきひろさんのイラストは本当に素晴らしい。ここは強調しておきたいですね。この作品の人気を支えているのは間違いなくこのイラストでしょう。本当凄いぜ鼻そうめんP


総括として、何だかんだで面白かったですが、1巻の方が好きかなあ。2巻は手堅すぎなのと、京介の演説(因果関係云々)がテンプレート感漂ってたので。まあ3巻も買うつもりですが。

基本的に話題が先行して、イラストがそれを支えているような作品なので、コミカライズはやっぱり早すぎたのでは…。それとも、話題なうちにやっておこうって事なのだろうか。

隠れオタが怯えるような出来事として、1巻では「親バレ」、2巻では「友人バレ」を描いてきたこの作品。3巻では一体何が起こるんでしょうね。

しかしこの記事長いな…(オチ)


俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2) 発売記念インタビュー -前編-
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2) 発売記念インタビュー -後編-

京介が妹とラブホへ行く…だと…!?

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が面白かった件


俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
伏見 つかさ
アスキーメディアワークス (2008-12-05)
売り上げランキング: 27

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
伏見 つかさ
アスキーメディアワークス
売り上げランキング: 67

| 電撃文庫 | 23:48 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」日比野文の眼に宿るパワー

サンデー、「ハイド&クローサー」に続き「GOLDEN☆AGE」も『続きはWebで』ですか。打ち切り決定だけど、そこそこ人気はあるとかそんな感じなのかな。確かに巻末付近にいる事が多かったですが。

個人的にはこの「続きはWebで」、ジャンプが追随しないかなあと思ったりしてるのですが、やっぱり難しいかなあ。アンケート至上主義の問題点に対するひとつの回答にならないだろうか。とりあえず「SKET DANCE」頑張れ、超頑張れ。


さて、今週の「ハヤテのごとく!」の話です。体調を崩しても休載しない畑先生は流石ですが、無理はなさらず…。
まあ「内容を一部変更してお送りします」の方は正直どこまでがネタなのか分からず戸惑うばかりだったという。今週のサブタイトルはタイトルというより単なる近況報告ですね。

今週のあらすじ。

・ワタル組、グランドキャニオンにやってきた
・タマがクラウスのパスポートを燃やした
・ヒナハムと同じ飛行機に日比野文とシャルナが乗っていた

ずっと前にバックステージで書いてた
この漫画がある程度予定通りに進んでいれば
空港でクラウスが置き去りにされていたりすると思うのですが
果たしてそれはいつのことやら……
を見る限りこれは予定通りなんでしょうが、最近の内容の薄さもあいまって「全然話が進んでいない」印象を受けてしまったので、ちょっとタイミングが悪かったかも。タマから見たナギの変化の部分は良かったのですが、パスポートを燃やすシーンは若干冗長かなと。


さて、話は変わって飛行機内のシーン。
うーん、やっぱり日比野文は眼がちゃんと描かれてると可愛い。
最近はアホキャラ化の傾向が強くて(いや最初からといえばそうなんだけど)、目が単なる丸になったり口が大きく描かれたりする事が多いですが、やっぱり普通に描いてあるほうが好きですね。この記事のタイトルもそれだけの意味です。
ナギも同様で、目が描かれず口が大きいギャグコマは個人的にはあまり好きではなかったり。

日比野文・シャルナが旅行に行くのはアニメの最終話を原作がなぞった形かな。しかし、シャルナはともかく文が金持ちですか。白皇に通っているとはいえ、8巻1話の50万必要としている人が文の母親らしいことを考えると、よくわからんです。

081213_hayate_02.jpg

「怖がっていては何も新しい発見などないのです。」

文はこのチャレンジ精神でやがて白皇の生徒会長になる訳ですね。
そしてこの発言を受け、ヒナギクは起き上がり外を見て気絶したと。
外伝でヒナギクは文のこの発言を思い出していたのかもしれません。もちろん西沢さんの薦めが最も大きな要因でしょうが、ヒナギクは景色にチャレンジしますし。ヒナギクは「新しい発見」出来るのでしょうか(未来形)。

それから、もうひとつ。

081213_hayate_01.jpg

外伝ではヒナギクは「飛ぶ前から爆睡してた」って…あれ?


GW編では、多くのキャラの話が同時進行していきます。
それは今回一番楽しみでもあり不安でもあり。今週の話のように、ある程度時間軸に沿った形で進んでいく事になるでしょうから、場面転換が増えると思いますが、あまり頻繁に視点が変わるとエピソードがぶつ切れになっちゃうんですよね。

場面転換はともかくとして、GW編では、話を進めてほしいとか、テンポを上げてほしいとかではなく、「密度」を上げてほしいなと思います。


あ、そうだ、最後にアニメOVAの話。
まあ買うかどうかは時期と値段次第ですが、スタッフの一新が吉と出るか凶と出るか。アニメーション制作:J.C.STAFFということで、とらドラ側に転ぶか、ゼロ魔側に転ぶか。

とりあえず、「水着!水着!水着!」ということで、キャラのお色気カットばかりで本編は適当、なんて事になりませんように。「1期で出なかったキャラ」はシスターとかその辺ですかね。

何はともあれ、OVAの出来が良いといいなと思います。アニメと原作は分けて考えているつもりですが、やっぱり面白ければ嬉しいし、つまらなければ文句のひとつも言いたくなりますからね。2期にも期待したいところです。

「ハヤテのごとく!」GWラスベガス組の動向と『一条君』


「ハヤテのごとく!」アニソン・カバー企画(仮)〈初回限定盤〉
TVサントラ
Geneon =music= (2009-02-14)
売り上げランキング: 1395

| ハヤテのごとく! | 23:28 | comments:6 | trackbacks:1 | EDIT

素晴らしい物語をありがとう。「さよならピアノソナタ4」

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

 「さよならピアノソナタ」シリーズ最終巻、読了したので感想。
 恋と革命と音楽の物語もいよいよ完結。まだ自分がこの作品と出会って2ヶ月弱だというのにもう完結というのは寂しいですが、綺麗に完結した事は素直に嬉しいです。

≫ Read More

| 電撃文庫 | 23:50 | comments:3 | trackbacks:1 | EDIT

「神のみぞ知るセカイ」ちひろ編も相変わらず面白かった

積みラノベが15冊くらいあります。こんばんは。
これだけあれば感想記事でネタには困らなそうなものですが、インプットする時間が足りません。あと本棚のキャパがいよいよ限界でどうしたものか。


さて、「神のみぞ知るセカイ」の話です。
ハクア編が終わり、次の攻略対象は誰だと思っていたら、なんと。その相手は新キャラではなく、クラスメートでエルシィとも仲が良い小阪ちひろでした。これには桂馬もびっくり、僕もびっくりでした。

しかも桂馬、そのちひろに「気持ちわる~い」とバッサリ斬られ、更には他の男への告白シーンを目撃してしまう…という、大分ハードルの高いスタート。
告白に失敗し落ち込んでいたはずのちひろはあっさりと次の男に衣替え。桂馬に悪口勝負で勝利し「ゴキブリ」の称号を与えます。


桂馬も現実に生きる少年。そりゃショックを受ける事もあるでしょう。そんな訳でゲームの世界に現実逃避。結果、ほとんど食事を取らず倒れます。
FLAG.6と似たような展開ですね。エルシィによる教訓「現実の腹ごしらえも大切だ」は忘却の彼方…というよりは、嫌な記憶を封印したのか。

しかし今回のちひろ編、そこで手を差し伸べるのはエルシィじゃありませんでした。そこで桂馬に手を差し伸べたのは──

神のみぞ知るセカイ

一人目のヒロイン、高原歩美でした。

思わぬキャラの再登場。これは嬉しい。歩美可愛くなったなー。
「私に轢かれるよ。」という台詞といい、桂馬に対しての付き合い方といい、何故か桂馬が気になっちゃうあたりといい、ど真ん中ストライク過ぎて困る。


一方本筋のちひろ攻略編。「心のスキマを埋めればいい」ということで、ちひろの恋愛を成就させるべく桂馬が頑張ります。
しかしちひろは時々桂馬の事をじっと眺めるだけで、やる気なし。桂馬はちひろのそんな態度に苛立ちを覚えます。そして。

桂馬「今日お前は告白して成功する。それで、ボクとお前の付き合いは終わりだ!」
ちひろ「告白…やめよっかな──」

ふ、フラグじゃないか!
「ボクとお前の付き合いが終わ」るのがいやだから「告白やめ」ようとしてるんじゃないか…とは読者だから言える事。
ちひろを自分の攻略対象として見ている訳でもなく、ましてちひろのユータくんへの告白を成功させる事だけを考えている今の桂馬には、ただ不真面目なだけにしか映らず。


結果的に今回も、桂馬が駆け魂を出す事になる訳ですが…。

「なんか、光ってる人に憧れちゃうのさ。憧れてる間は、私も一緒に光ってる気がして…たまにアホらしくなるけどさ…」
「現実には限界があるのよ!! 私がやる気になったからって、かのんちゃんみたいなアイドルになれると思う!?」


『光ってる人』のフレーズ、そしてかのんの話題。偶像から、自ら光り輝く星になったかのんのエピソードを経ているからこその台詞にグッと来ます。
「自分には絶望していない」「望めばなんでもできる」と、桂馬もいいですね。ある意味一番リア充なのかもしれんね。リアルに絶望してるくせに。

そして解決後の教室での一幕…バンドをはじめたちひろの台詞。

神のみぞ知るセカイ

「自分の人生、いつも私がボーカルだ!! ヘタでも私が歌わないとね!!」

いい台詞だなあ。
今後の「神のみ」で、少しずつでもいいからちひろのバンド活動が進んでいったりしたら面白そうだなと思います。


今回のシリーズは、桂馬が現実について考えるシリーズとのこと。いつか桂馬も、自分自身が現実の誰かに恋し、そして思い通りにならず四苦八苦する展開が来るのでしょうか。

そんな訳で、実に面白かったちひろ編。
相変わらず5話でコンパクトにまとまっているのが良いですね。今後もテンポ良く、気持ちよく話を進めていってほしいものです。


「神のみぞ知るセカイ」ハクアかわいいです

:: HoneyDipped | 11/11:FLAG28「雨の日と月曜日は」 ::
:: HoneyDipped | 11/18:FLAG29「たどりついたらいつも雨ふり」 ::
:: HoneyDipped | 11/25:FLAG30「雨がやんだら」 ::
:: HoneyDipped | 12/2:FLAG31「10%の雨予報」 ::
:: HoneyDipped | 12/8:FLAG32「Singing in the Rain」 ::

ちひろ編のタイトルは「雨」がらみの曲名がチョイスされてるんですね。
それにしても、ヒロインの「登場場所」の概念や、桂馬以外の男キャラのやる気のなさといい、方向性が明確で分かりやすくて素晴らしいです。




| サンデー・マガジン | 23:54 | comments:3 | trackbacks:1 | EDIT

実に開放感溢れる漫画「ロッテのおもちゃ!」2巻

081206_rotte_01.jpg

読みたい本が多くて更新になかなか手が回らないこの頃。
「バカテス」の新刊もまだ読めてないのですが、「ロッテのおもちゃ!」の2巻は読んだよ!相変わらずいい感じのはいてないエロコメでした。

2巻では帯からも分かるとおり明日葉の母親が登場するのですが、特にシリアス展開になる事もなく、ちゃんと方向性(すなわち、ぱんつはいてない)がブレずに描かれていていい感じ。

大賢者がロリっ娘(7歳)だったりと、相変わらずターゲットが明確な漫画です。明日葉の母親までぱんつを脱いだりしてますからね。これほど開放感に溢れた漫画も珍しいぜ…。


ピコピコハンマーでピコピコピコピコしてるロッテも可愛かったのですが、どちらかというと明日葉の活躍のほうが印象的です。明日葉良い子なのに、何故ぱんつはいてない少女になったんだろう…ああ、母親似なのか。

しかし、この漫画の真のメインヒロインはナオミに違いない。直哉が順当といえば順当に女装したこの展開、ますます「エロコメ方面に特化したハヤテ」っぽくなってきたね!

あと、冒頭の「魔法陣グルグル」ネタは実に懐かしかったです。最近ガンガンONLINEで「武勇伝キタキタ」という続編的漫画が描かれているのでそちらも楽しみ。

それから最後に。健康診断の話でのドSユーディットさん(37)の若々しさとかも含め、「こういう種族なんだよ」で色々な設定をクリアできるこの漫画ですが、流石に14話の「パオーン」はどうかと思いました!


ぱんつはいてないエロコメ。「ロッテのおもちゃ!」1巻


ロッテのおもちゃ! 2 (2) (電撃コミックス)
葉賀 ユイ
アスキー・メディアワークス

| 漫画レビュー | 23:12 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」GWラスベガス組の動向と『一条君』

今日は12月3日ですね。記事アップ時点では日が変わってるかもしれないが、書いている時点では12月3日なのだ!
ナギお嬢さま、誕生日おめでとうございます!!

今週のシンプルなWeb漫画は、そのタイムリーさもさることながら、その「ナギらしさ」が凄く好きだなあ。修羅場中の皆さん、ふぁいと、おーなのですよ。


さて、今週の「ハヤテのごとく!」。
ツアー代金が単価164000円なのに、2人で32800円と実にお得!
そんな誤植スタートなGWの旅行編、まずはワタルとサキさん、咲夜のラスベガス旅行からスタートです。サキさんの、貴嶋レイとの旅行はサキさん的には遭難だそうですが、まあサハラ砂漠のど真ん中で死に掛けてた訳ですし妥当な表現ですね。

サキさんの「空港が外国の方でいっぱいです」みたいなノリの発言は好きだなあ。「誰が優勝すると思いますか?」「1位の人が優勝すると思います」みたいな天然系ノリ。

ところでラスベガスのカジノについてのハヤテとナギの会話シーン、ナギが読んでいる漫画は「未遂れんあい」と書いてありますね…「未満れんあい」ですか!みかんおいしいです。


バックステージによれば畑先生のスタッフがラスベガス取材に行ってきたようで、「現地に取材に行ってきたぜ!」臭しまくりのページがちらほら。
8ページ目と9ページ目なんか、取材の成果を見せるためのページにしか見えないぜ…。

さて、ナギが仄めかしていた「ラスベガスにいる人」らしき人が今週のラスト2コマで出ていました。「一条君」と言っていますが、ずっと前にバックステージで出ていた橘の家の執事か、もしかして。
バックステージ(Vol.22)より引用すると、
本当は一条くんという橘の家の執事がいて
ハヤテにとっては非常に存在意義のある人
が登場する予定でしたが
ごちゃつきそうだったので止めました。
あとワタルの母親も……
ちなみにワタルの母親まだ30歳という
あり得ない年齢だったりします。
ということで、「一条君」と一緒にいるあの人がワタルの母親っぽい感じ。
ラスベガスなので、ハヤテとは会う機会が当分無さそうですが…。

また、単行本3巻のプロフィールによると、ワタルの家族構成の欄には「父、母(現在、レイと共に海外にて豪遊中)」とあります。9ページ目ラストのワタルの「賭け事の好きな奴が集まる街なんじゃない?」は、両親の事を思い浮かべながらの発言だったのでしょう。
ラスベガス編は、ワタルとサキさんがワタルの両親やその執事一条君、貴嶋レイあたりと再開する展開になりそうな感じです。


ナギの3人目の友達より先にこっちが出てくるとは思いませんでしたが、ともあれゴールデンウィーク編、ハヤテ達だけでなく色々なキャラのストーリーが展開されることになりそう。もう少しテンポアップして欲しいところではありますが、ともあれ楽しみです。


| ハヤテのごとく! | 23:59 | comments:2 | trackbacks:2 | EDIT

アニメもいいけど漫画も面白い「とある魔術の禁書目録」3巻

とある魔術の禁書目録(インデックス) 3 (ガンガンコミックス)

アニメも絶好調の「とある魔術の禁書目録」
そのコミカライズの最新刊である3巻がついに発売されました。
漫画版では原作2巻を飛ばしていますが、やっぱりそれは正解というか、むしろアニメは評判を聞く限りよく頑張ってると思います。

さて、原作3巻の内容を描いているこの漫画版3巻。
原作3巻は美琴ヒロインと見せかけて実はミサカヒロインみたいな巻だったのですが、漫画版ではちゃんと美琴ヒロインしてた印象。一方インデックスさんの空気っぷりは相変わらず。でもまあ、出番があるだけいいよね!


そして本編も面白かった!
「禁書」はいちいち突っ込んでいるとキリがないほどに突っ込みどころ満載な訳ですが、その原作をテンポ良くまとめてくれてますし、何より美琴が可愛くなってるんですよ!
漫画版1巻の頃と比べて明らかに美琴が可愛くなっていて嬉しいと同時に驚きました。「超電磁砲」にも刺激を受けてるのかもしれませんね。

3巻では黒子も登場し、「超電磁砲」ではやりづらいであろう原作での美琴関連イベントが描かれているのは嬉しい限り。特に黒子と当麻の会話はついニヤニヤしてしまうぜ…!

原作は既刊16巻+SS2巻と分量も多く手を出しづらいですし、興味を持った方はコミカライズかアニメの方から手を出すとよさそうです。「超電磁砲」も良いですが、本編コミカライズ「禁書目録」も面白いですよ。

「禁書」はコミカライズに恵まれてるなあ…。
そう思わずにはいられない漫画版禁書目録3巻の感想でした。


| 漫画レビュー | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

2008年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年01月