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田中ロミオの学園ラブコメ「AURA」は色々と流石でした

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫 た 1-4)

田中ロミオが学園ラブコメに挑戦したという「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」。タイトルからしてアレな感じですが、実際読んでみると「人類は衰退しました」よりよっぽど田中ロミオらしい話だった気がします。


学園ラブコメというからどんな話なのかと思えば、実際の学校のクラスという場所の生々しさを描いてる話でした。クラスという閉じた環境における漠然としたヒエラルキーとか、そういったものは誰しも感じたことがあると思うのですが、考えてみればそういったものをちゃんと描いた作品はあまり見ません。

キーワードはあちこちで言われてるとおり「邪気眼」とか「厨二病」。最初の方はかなり読み進めるのが辛かったのですが、話が進むにつれて引き込まれていきました。流石ロミオと言わざるを得ない出来でしたね。

AURAはハルヒへのアンチテーゼ的な一面があるという意見は確かにその通りだなあと。そういった作品がこれまであえて無視してきた側面を描いているのがこの作品、とも言えるでしょう。
これをして「学園ラブコメ」と言わしめる田中ロミオは流石としか。


結局の所、普通が一番だよね!という話なんじゃないかなと。痛い部分もあるけれども、非常に面白かったです。あのがむしゃらなラストシーンは、是非読んでみて確かめて欲しいと思います。

田中ロミオのまったりSF「人類は衰退しました」


AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫 た 1-4)
田中 ロミオ
小学館
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| その他ラノベ | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

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