半額弁当を巡る熱い戦い「ベン・トー サバの味噌煮290円」
最近は「このラノ2009」とかを参考にしつつ、面白いライトノベルを探してます。ラノベの市場規模的な問題なのか票数の集め方的なものなのか、このラノはかなり手堅いランキングになっていた印象なので。
そんな訳で話題になっていた「ベン・トー」の1巻を読んだので、感想を。
これは、半額弁当を巡るバトルロワイヤルである…。
それ以上でもそれ以下でもなく、半額弁当を巡って熱いバトルが繰り広げられるお話。合間合間に物凄い脱線っぷりでギャグパートが挟まれたりもするけど、基本的には前菜にギャグ、メインディッシュにバトル、トッピングにBLと百合みたいな感じでしょうか。
最初は「なんぞこれー」だったのに、読んでいくうちにだんだん感情移入してしまうというか。半額弁当を巡っての争いなのに、一種のスポーツマンシップ的なものがあって凄く熱い。バトルロワイヤルといっても無秩序な戦いではなく、それぞれが誇りを持って戦いに挑んでいるんですよね。だからこそ、大猪なんかの行動には凄く腹が立ったりもして。
キャラ的には白梅梅がお気に入り。白粉との百合もさることながら、問答無用で洋に暴行してるあたりがツボでした。そして白粉の妄想力が半端なさすぎる。「筋肉刑事」はシリーズが進んだら読める日が来るのでしょうか。
結局、このラノベで描かれてるのは最後の数ページにあるような、言ってしまえば当たり前の事なんだけど、その部分を描くためにとにかく突き詰めて尖らせてバトルを描き、ギャグをトッピングするとこんな物語になるんだなあと。各所でオススメされているのも分かります。
でも、出来ればもう一押し何かが欲しいなあと思うのも事実で。
それは好みの問題なのかキャラの問題なのか、ちょっと上手く表現できませんが、そのもう一押しがあれば自信を持ってオススメできる名作になりそう。
とりあえず2巻も出ているという事で、そっちも読んでみよう。期待期待。
ベン・トー―サバの味噌煮290円
(集英社スーパーダッシュ文庫)
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| その他ラノベ | 23:22 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT