ルカは実に可愛いな! 震災の影響でなかなかサンデーが手に入らず、ハヤテも読めていませんでしたが、ようやく配信と合わせて抜けなく読むことができたので久々のハヤテ話です。ルカですよルカ!
今話題のルカといえば
「STEINS;GATE」のルカ子こと漆原るかでしょうが、「ハヤテのごとく!」における
水蓮寺ルカの可愛さも特筆すべきものだと思うのです。アテネにも匹敵するポテンシャルを見せつける彼女、次回の人気投票では上位に食い込んでくること間違いなしです。
余談ですがシュタゲとハヤテそれぞれのルカは、
カップルのどちらかがアンドロギュノスであるという点において似通って……るのかしら(?
長らくの一話完結「最近出番が少ないキャラにも出番をあげないとね」シリーズも終わり、ようやく水蓮寺ルカが本格的に登場しました。
ホントようやく。そんな訳で最近の展開について、ルカにスポットを当てつつざっくりと見ていきたいと思います。
水蓮寺ルカの過去
千桜に会うためにムラサキノヤカタを訪れたルカは、そこであのライブの日に助けてくれた少女、
メイドスターと再会したのでした。そして千桜の到着を待つ間ハヤテとともにカラオケに行くことになったルカは、そこでハヤテに自身の過去を語ります。
ルカの両親は、小さな芸能事務所をやっていた。しかし色んな人に騙されて、事務所はなくなってしまった。ルカもその両親も、ウソを見抜く力がない。だからウソをつかれるのが苦手なのだ――と。
ルカの家族は誰かに騙され、芸能事務所は潰れてしまったようです。両親は失踪してしまい、残されたのは膨大な借金だけ。これほどのアイドルとなったルカですが、それでもなお、彼女に連絡を取ってくる親戚はいない。
ルカのマネージャーである集(あつまり)さんはルカの事情についても非常に詳しい様子。案外、ルカの両親がやっていた芸能事務所の頃からの付き合いなのかもしれません。だから、ルカの前に突然現れた「親戚」について怪しんでいる模様。
結構ドライな性格のようですが、その分やり手なんだろうなあ。そのうちルカの同人活動がバレて、一悶着あったりするかもしれません。
ルカは一人で立ち上がる
両親が失踪、借金が残って……という話はこの作品では珍しいことでもなく、同じような過去を背負うキャラクターがいます。言わずもがな、
ハヤテとヒナギクです。
ハヤテは両親に借金を背負わされ、その両親は失踪。ヒナギクも両親が借金を残して失踪しました。そしてルカもまたそのパターンの模様。そのうちこの3人の親に借金を背負わせた黒幕とか出てきそうだ……案外帝だったりしてな!
そしてその二人はどのようにして借金を切り抜けたのか。ハヤテはナギに借金を肩代わりしてもらい、ヒナギクは雪路が道を切り開いてくれた。この二人はともに、自分一人では解決できない危機を、他の人の力を借りて(あるいは他の人と共に)それぞれ脱しています。まあハヤテの借金はまだ残っていますが。
しかしルカは、こんな不幸に襲われようともそれを自分自身で何とかしようと、アイドルとして活動し借金を返済しようとしている。
ルカの家には、何もありません。夜に寝るためだけの部屋。
そんな家で一人暮らしし、古いPHSで千桜やマネージャーと連絡を取るルカ。タクシー代すら払えず、日頃の食事はスーパーで買う半額弁当。単身での武道館ライブを成功させるほどのアイドルの暮らしとは思えません。セキュリティとかを考えても、マネージャーから止められてもおかしくない生活です。
ライブDVDも出ているということは、過去にもいくつものライブを成功させているはず。それでもなお、全てを借金返済に当てているということなんでしょうか。そもそもルカがアイドルとして人気が出たのはいつ頃からなんだろう。
ともあれ、彼女は自分自身の力だけで借金を返済しようとしている。そして同時に、これだけの借金を背負ってもなお、プロのまんが家になるという夢を諦めることなく活動している。
彼女の同人誌になぞらえて考えるなら、
「かつて見た夢を想い途方に暮れる孤独なイルカ」は、現実的な問題である借金に対処すべく仕事をしながらも、「かつて見た夢」を今でも追い求めている、と言えるでしょうか。
千桜の言うように、彼女はとにかく努力家なのでしょう。
導火線に火のついた爆弾
騙されたことで家族が崩壊したルカは、ウソをつかれるのが凄く苦手です。だからこそルカは誰にでもまっすぐに向き合っていく。
そんなルカと女の子として付き合ってきたハヤテは、またひとつ、新たな爆弾を抱えることになりました。それも、ハヤテが執事服の時にルカと出会ったり、ルカがハヤテの友人と話すだけで爆発してしまう、
既に導火線に火のついた爆弾。 そしてそれは、やや落ち着いてきたラブコメ模様に一石を投じる爆弾となるかもしれない。
ルカはアイドルという圧倒的なまでのポテンシャルを秘めている上、ライブの日ハヤテに助けられたという、恋に落ちるきっかけが描かれているキャラでもあります。
ルカから見れば、ハヤテは「突然のアクシデントで負傷した自分の前に颯爽と現れた、ライブ成功の影の立役者」なわけですからね。つまり、ルカにとってハヤテは「自分を助けてくれたかっこいい存在」であり、言わばヒーロー。
これは、強い。 ハヤテの周りのメンバーはあまりルカのことを知らないようですが、多分それは皆が非日常サイドの世界の住人だからで、日常サイドにいる西沢さんなんかはルカのことも知ってるんだろうなあ。キャーキャー言いながら握手を求めそうな気がする。
そんなルカが参戦すれば、もとより積極的な西沢さんは言うに及ばず、何だかんだで結局行動を起こさないままのヒナギクにも火をつけるかもしれません。
誤解されたままの関係を長く続けるのなら、案外今後ハヤテの正体に先に気づくのはマネージャーの
集さんになるのかもしれませんね。「親戚」として現れたハヤテを怪しんでいましたし、その方が色々と面白くなりそうです。集さんがハヤテの弱みを握れば、ハヤテがまたライブの裏方として駆りだされるかも!
ナギとルカのライバル関係
ハヤテとルカのカラオケはルカに仕事が入り中断されてしまいましたが、その仕事を終えた後彼女は再びムラサキノヤカタを訪れ、そこでナギと出会います。
ナギとあっという間に打ち解けるルカ。
ルカにとってナギは、自分の努力と情熱の結晶であるまんがを認めてくれる貴重な人間であり、同志です。これまでナギと千桜が趣味の話を通じて仲良くなってきたように、ナギとルカもすぐに仲良くなることでしょう。
ナギの漫画を
「とってもユニークで素敵なまんが」と評するルカは、ナギにとっても貴重な(伊澄に続いて2人目の)ナギのまんがの理解者となるわけですしね。いやまあお世辞という可能性もあるにせよ。
二人がこれから同人というフィールドで何を成し、何を得るのか。これからが楽しみでなりません。
何はともあれ。
これがサンデーに載ってから
そろそろ1年。 ようやく二人は出会いました。
このシーンにたどり着くまであと作中時間で2週間。一体このシーンに到るまでに何があったのか。期待が高まります。
GW以降しばらく低調だったハヤテですが、ルカ編は何だかんだで面白いので、
寄り道せず、まっすぐに駆け抜けてほしいなと思います。
そして、ルカのライブが収録される28巻ももうすぐ発売!
今回も限定版商法やるみたいですが、ハヤテの限定版はお手頃価格なので何だかんだで毎回限定版に手を出しちゃいますねえ。