僕らが最後に見た、一回きりの「ダブルアーツ」
今週のジャンプ、「ワンピース」の展開が凄まじいですね。
別に「ネギま!」のように世界に散り散りになるわけではないと思いますが、どんな展開になるやら想像がつきません。早く続きが読みたい…!
さて、前回のジャンプ記事が「エム×ゼロ」最終回の時、そのまた前回が「P2!」の最終回の時でした。応援してる漫画が早々と最終回を迎えていくのは寂しいものですね。
という訳で、今週のジャンプでは「ダブルアーツ」が最終回を迎えました。
だいぶ前から危険域だったので覚悟はしてましたが、残念です。そんな訳で「ダブルアーツ」を軽く振り返りつつ、つらつらと思ったことを。
キリの持つ能力「フレア」。治癒力・免疫力・肉体能力が、皆がフレアうほど強くなる。2人が手を繋げば2人の能力はそれぞれ2倍になり、n人が手を繋げばそれぞれn倍になる。
設定としては面白いんですが、ちょっと大雑把すぎたと思うんですよね。ただでさえキリはトロイに感染しないのに、更にこの能力の無茶苦茶っぷり。もちろんこの能力にはまだ謎が多いのですが、それでもやりすぎ感があります。
フレアがなくともキリとエルーは強かったみたいですし、既に2倍状態がキリとエルーにとって当たり前になっている以上、3人・4人以上でのコンビネーションこそフレアの見せ所だと思うのですが、結局フレアを生かして戦うような状況が発生しなかったからなあ。
序盤のかませ犬的なガゼルの暗殺者たちはともかく、登場キャラが序盤から強すぎるような気がします。スイですら滅茶苦茶強いキャラという設定だったというのに、ファランとか、ファルゼン全滅とか…。
もちろん、非常に強大な敵を「フレア」によって皆で力を合わせて倒す展開は魅力的ですし、盛り上がるでしょう。でも実際は強大というほどの敵を倒す展開がなかった上、「フレア」の存在がエルーと読者に明かされた次のバトルで負けちゃったんですよね。ゼズゥ戦。
構想としては、ゼズゥに負けて、その時感じた無力さをバネに「ダブルアーツ」を取得して、そこから「フレア」で強大な敵を倒していく…という構成だったのではないかと思うのですが、なんといってもここはジャンプです。話の展開上負ける事が必要だったとしても、その前にまず「フレア」を生かして強大な敵を倒す展開が欲しかったところです。
何だかんだ言いつつも、この漫画は面白かったと思います。
実際今のジャンプでもかなり楽しみにしている漫画だったりしました。
この漫画は「魅せ方」が上手かったですよね。話の展開は平凡でも、一つ一つの話の見せ場を上手く魅せてくる。だからこそ面白いし、期待も大きかったのではないかと思います。
そして最終盤に習得した「ダブルアーツ」。
タイトルにもなっているこのダンスを習得してからが本番だったのであろうことは明らかです。打ち切りが決定し、おそらくは本来の予定を省略して最後に習得させたのでしょう。
「フレア」とかの設定上、バトルは避けられない漫画です。とはいえ、これまでで実際面白かったのはバトル以外の部分で、バトル部分はどうも微妙感がありました。
そういう意味でダブルアーツ習得後、どうバトルが面白くなるのか楽しみだったんですけども。
結果的にあの臭いキャラとの戦いが一回きりのダブルアーツになってしまいました。残念。というか打ち切りとはいえ一応ラスボスなんだから、もう少し強そうなキャラを持ってきても良かったような!
最終回では、とりあえず伏線回収は放棄して、二人が互いに片思いだったことが明かされました。なるほど、キリはエルーに一目惚れしていて、エルーはキリに徐々に惹かれていった訳ですか。せっかく二人は離れられない設定があるわけだし、もっとトイレや風呂その他で困る展開も見たかった!
今回の冒頭では二人ではなく「ある一人の少年の物語」という言い方がされていることも気になりますし、未来のキリはどうしてるのかも謎のままですが、何だかんだで割といい終わり方だったと思います。
残った謎は結局明かされぬままになってしまいそうですが、無理矢理伏線回収するよりはこの方がいいとは思います。とりあえず2巻や3巻を楽しみにする事にしましょう。単行本のおまけ要素も充実してますしね。
残念ながら「ダブルアーツ」は打ち切りになってしまいましたが、早くもジャンプSQに古味先生の新作読み切りが載る事が決まっていることからも、編集部の期待もまだまだ高そうです。初連載であった今回の経験を踏まえて、更に面白い新作を引っさげて帰ってきてくれることに期待して。
古味先生、お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています!
別に「ネギま!」のように世界に散り散りになるわけではないと思いますが、どんな展開になるやら想像がつきません。早く続きが読みたい…!
さて、前回のジャンプ記事が「エム×ゼロ」最終回の時、そのまた前回が「P2!」の最終回の時でした。応援してる漫画が早々と最終回を迎えていくのは寂しいものですね。
という訳で、今週のジャンプでは「ダブルアーツ」が最終回を迎えました。
だいぶ前から危険域だったので覚悟はしてましたが、残念です。そんな訳で「ダブルアーツ」を軽く振り返りつつ、つらつらと思ったことを。
◇キリの特別な力「フレア」
キリの持つ能力「フレア」。治癒力・免疫力・肉体能力が、皆がフレアうほど強くなる。2人が手を繋げば2人の能力はそれぞれ2倍になり、n人が手を繋げばそれぞれn倍になる。
設定としては面白いんですが、ちょっと大雑把すぎたと思うんですよね。ただでさえキリはトロイに感染しないのに、更にこの能力の無茶苦茶っぷり。もちろんこの能力にはまだ謎が多いのですが、それでもやりすぎ感があります。
フレアがなくともキリとエルーは強かったみたいですし、既に2倍状態がキリとエルーにとって当たり前になっている以上、3人・4人以上でのコンビネーションこそフレアの見せ所だと思うのですが、結局フレアを生かして戦うような状況が発生しなかったからなあ。
◇序盤からのパワーインフレ
序盤のかませ犬的なガゼルの暗殺者たちはともかく、登場キャラが序盤から強すぎるような気がします。スイですら滅茶苦茶強いキャラという設定だったというのに、ファランとか、ファルゼン全滅とか…。
もちろん、非常に強大な敵を「フレア」によって皆で力を合わせて倒す展開は魅力的ですし、盛り上がるでしょう。でも実際は強大というほどの敵を倒す展開がなかった上、「フレア」の存在がエルーと読者に明かされた次のバトルで負けちゃったんですよね。ゼズゥ戦。
構想としては、ゼズゥに負けて、その時感じた無力さをバネに「ダブルアーツ」を取得して、そこから「フレア」で強大な敵を倒していく…という構成だったのではないかと思うのですが、なんといってもここはジャンプです。話の展開上負ける事が必要だったとしても、その前にまず「フレア」を生かして強大な敵を倒す展開が欲しかったところです。
◇でもやはり光るものはあったと思う
何だかんだ言いつつも、この漫画は面白かったと思います。
実際今のジャンプでもかなり楽しみにしている漫画だったりしました。
この漫画は「魅せ方」が上手かったですよね。話の展開は平凡でも、一つ一つの話の見せ場を上手く魅せてくる。だからこそ面白いし、期待も大きかったのではないかと思います。
そして最終盤に習得した「ダブルアーツ」。
タイトルにもなっているこのダンスを習得してからが本番だったのであろうことは明らかです。打ち切りが決定し、おそらくは本来の予定を省略して最後に習得させたのでしょう。
「フレア」とかの設定上、バトルは避けられない漫画です。とはいえ、これまでで実際面白かったのはバトル以外の部分で、バトル部分はどうも微妙感がありました。
そういう意味でダブルアーツ習得後、どうバトルが面白くなるのか楽しみだったんですけども。
結果的にあの臭いキャラとの戦いが一回きりのダブルアーツになってしまいました。残念。というか打ち切りとはいえ一応ラスボスなんだから、もう少し強そうなキャラを持ってきても良かったような!
◇古味先生の次回作にご期待ください
最終回では、とりあえず伏線回収は放棄して、二人が互いに片思いだったことが明かされました。なるほど、キリはエルーに一目惚れしていて、エルーはキリに徐々に惹かれていった訳ですか。せっかく二人は離れられない設定があるわけだし、もっとトイレや風呂その他で困る展開も見たかった!
今回の冒頭では二人ではなく「ある一人の少年の物語」という言い方がされていることも気になりますし、未来のキリはどうしてるのかも謎のままですが、何だかんだで割といい終わり方だったと思います。
残った謎は結局明かされぬままになってしまいそうですが、無理矢理伏線回収するよりはこの方がいいとは思います。とりあえず2巻や3巻を楽しみにする事にしましょう。単行本のおまけ要素も充実してますしね。
残念ながら「ダブルアーツ」は打ち切りになってしまいましたが、早くもジャンプSQに古味先生の新作読み切りが載る事が決まっていることからも、編集部の期待もまだまだ高そうです。初連載であった今回の経験を踏まえて、更に面白い新作を引っさげて帰ってきてくれることに期待して。
古味先生、お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています!
| 週刊少年ジャンプ | 22:40 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT