「ハヤテのごとく!」ロイヤル・ガーデンと王玉について整理してみる(前編)
今週はサンデーがお休みということで、この機会にと「王玉」やロイヤルガーデン周りについてまとめてみました。そんなにしっかりチェックしてる訳じゃないので間違いや抜けがあるかもしれませんが、その際は指摘していただけると助かります。
今回の記事は2分割、前編後編に分けてお送りします。前編だけでも相当長いので、時間があるときにでもご覧ください。
まずは今本誌連載でやっているアテネ編においても鍵となりそうな「王玉」に関しての情報をまとめてみます。
◇飛行石
今でこそ「王玉」と呼ばれていますが、名前が明らかになるまでは「飛行石」などと呼ばれていたのがこの石。
親の借金を返す為の人生など無意味だと三千院帝に言われたハヤテが、「それでも価値ある人生にしたいのならば」と渡された謎の石。それこそが「王玉」です。
帝いわく「それは道標じゃ。まだ自分の人生が無意味でないと思うなら、失くさず奪われず、来たる日まで大事に身につけておけ。そしてそれが指し示す道の先にあるものを…お前が手に入れられたなら…一億五千万どころか十億でも百億でもお前は手に入れる事ができるだろう…」とのこと。
今ならば「それが指し示す道の先にあるもの」というのは「王族の力」(あるいは「神の力」)を指しているのではないか、と予想できますね。
また、橘美琴は「これはね…魔法の石よ。昔々…この世の富のすべてを手に入れた王さまが…星の力を集めて作った欲望の石」と言っていました。この「王さま」はキング・ミダス(過去編で登場した骸骨)の事なのでしょう。
ナギの説明では「それは昔々の王さまが、星の力を集めて作った願いの石。強欲を試す祈りの石。たとえこの身を犠牲にしても、君を守りたい救いたいという、強い想いに形を与えた…絆の石。もしもその光を失わず、ずっと持ち続けている事ができたなら、永遠の向こう側でいつか、愛の意味さえ知る事ができるだろうと…教えられた」らしいです。
魔法の石、欲望の石、願いの石、祈りの石、絆の石など、人によって色々な呼び方があって面白いですね。
◇呪いの石
呼び方の話の続きというわけではありませんが、この「王玉」は愛歌さんいわく「持つ者に不運不幸を呼び寄せる呪いの石」。実際、その力はハヤテや愛歌さんに不幸を呼び寄せていました。
そしてそれを救ってきたのは伊澄。伊澄は愛歌さんに「それは大きすぎる力だ」と警告していました。そして伊澄の解呪により、その呪いの力は消えたか、大分弱まっているようです。伊澄は王玉の解呪、お祓いができるということですね。
241話では帝とアテネが「石の障壁」について話しており、「千年に一人の天才とかでなければ祓うことが出来ない」と言っていました。そして伊澄はそれを祓えるのだから、伊澄がキーとなる可能性が高そうです。
実際、ハヤテに持たせた王玉が伊澄によって解呪されたことを受けて帝は「問題はすでにこちらの読み通りに推移して、力は処理できると実証してある」と言っています。
ところで、帝の持つ王玉はともかく、美琴が持っていた王玉にはこの呪いの力はなかったように思えます。既に解呪済みということなのでしょうか。呪いの力がある石を自分の子供に渡すというのもあれですし。
◇三千院家の秘宝
「王玉」という名前が明らかになったのは、ハヤテが身に着けているそれをマリアさんが見つけた時。
マリアさんいわく、「ナギのお母さんの紫子さんが昔、宝物庫で隠れんぼしていて見つけた、三千院家の伝説の秘宝」「全部で9個もあったらしいですし、昔からおじい様の気になった人に結構あげてたみたい」らしいです。
ちなみに現在持っているのは、ハヤテに愛歌さん、ワタル。おそらく帝もまだ持っているでしょう。アテネが持っているのかどうかは不明。過去編における指輪に王玉がはめ込まれていたという説もありますが、いずれにせよ今は手元にはないと考えた方がいいのかな。
◇紋章
王玉には、それぞれ何らかの紋章が刻まれています。
ハヤテ、愛歌さん、美琴の王玉には、それぞれ上のような紋章が浮かび上がるシーンが描かれており、この紋章はロイヤルガーデンの床にも描かれています。
美琴の王玉の、ギリシャ文字の「π」のようなマークはこの画像では確認できませんが、過去編9話で確認することができます。
この画像から考えると紋章は12あるはずですから、王玉も全部で12個あると考えた方が良いかもしれません。マリアさんの台詞はあくまで「三千院家にあった分が」9個と解釈すれば良さそうです。
また、ハヤテと愛歌さんの王玉に関しては紋章が浮かび上がったのが「伊澄の解呪の後」であることも気になります。美琴さんの王玉は解呪済みと捉えていいのかな…?
◇遺産相続条件
三千院帝の遺産を相続するのは順当にいけばナギですが、ナギが暗殺されないようにと、帝は「遺産相続の権利を持つ者がある条件を満たせば、その者に遺産を譲る」という「遺産相続条件」を出しました。
その条件は、最初は「ナギに泣きながら謝らせる」でしたが、それをハヤテが「ハヤテを倒す」に変更しました。帝からすれば、遺産相続条件を出した目的は「ナギが暗殺されないこと」にあるので、ハヤテの申し出を断る理由はありません。
そしてその遺産相続条件が再度変更され、そこに「王玉」が関係してきました。おそらくは帝が自らの目的を達成するために、遺産相続条件を利用しようとしているのでしょう。そしてその新しい条件は以下。
・遺産相続の条件は、三千院ナギの執事綾崎ハヤテを倒し、彼の持つ、「王玉」という石を奪うか破壊する事
・その石は三千院家の遺産を継ぐために必要なものなので、無くせばゲームオーバー
・奪われて24時間経過すると、石の所有権が自動的に変わるのでアウト
奪うのはともかく、何故破壊でも良いのか。王玉は「揃えると効果を発揮する」類のアイテムではない、ということなのでしょうか…?
遺産相続条件は過去にも何度か触れているので、ここではこれ以上は触れません。参考までに遺産関係のことを書いた記事をいくつかこの記事の最後に置いておきます。
「王族の庭城」ことロイヤル・ガーデン。この漫画のタイトル候補でもあったというロイヤル・ガーデンは、この漫画のストーリーの核となっています。
◇ロイヤル・ガーデン
ロイヤルガーデンについて細かく情報をまとめるのは流石にこの記事内では無理なので、内容把握には過去編を読み返すのが一番良いかと思われます。参考までに、この記事の最後に過去編記事へのリンクを置いておきます。
アテネはロイヤルガーデンについて「あれは世界の中心…カルワリオの丘に立つという神さまが棲むという城」と説明しました。しかし一方ハヤテは、神さまが棲むという城なのに「王族の庭城」と、王が住む城であるような名前であることに違和感を感じていました(ロイヤルガーデンと読むのにどうして「王族」に気付いたのかは謎)。
「神さまの目」や内部で使えるらしい「神さまの真似事」など、「神さまが棲む」という部分を表す言葉がある一方で、「王族の庭城」を表すかのような「王族の力」の入った棺桶があったり、「王玉」だったり、王様の耳はロバの耳なミダス王の骸骨「キング・ミダス」が出てきたりと、「神」と「王」の関係は気になるところです。
241話でも「王族の力を奪われた」と言っている一方で、「神の力を求めた重罪人」とも言っています。この2つは違うものを指しているのか、それとも。
なお、ロイヤル・ガーデンに入るための「道」を開くには「王玉」が必要らしいですが、それ以上のことはわかっていません。
◇フリギアの碑文
ナギ、伊澄、ヒナギクが三千院家の別荘の地下迷宮において発見した謎の壁画。そこに書かれていた碑文が、おそらくはアテネの言う「フリギアの碑文」です。ゴルディオンにあったという古代王国、フリギアの言葉で書かれていたそれは、伊澄だけが読むことができました。
アブラクサスの柱の森…
剣をもって正義をしめせ…
さすれば道は…開かれる…
この他にも何か書いてあるようですが、「あまりいい事は書いてない」と伊澄は読んでくれませんでした。しかし241話においてアテネたちがこの碑文について触れており、伊澄が読まなかった部分にも何か重要な事が書いてあるのでしょう。
また、20巻の中扉においては、帝と謎の背の高い人物がこの壁画を眺めている光景が描かれています。その男はいったい誰なのか…。
ちなみに「アブラクサスの柱の森」というのは、ロイヤルガーデンと外界の間で唯一出入りができる場所のこと。
「剣をもって」の「剣」に関してはまだ未確定ではありますが、過去編において「正義をなすための王の剣」と紹介された剣、「白桜」の事かと自分は思っています。
ちなみに上の画像はサンデー掲載時のもので、ルビが「はくおう」となっていますが、単行本収録分ではルビが「しろざくら」に修正されています。おそらくは「黒椿(くろつばき)」と読み方を合わせたのでしょうが、いずれにせよ、「白皇学院」と関係がありそうな気がしますね。
◇ガーデン・ゲート
さて、そんな白皇学院の生徒会室がある時計塔には実は名前がありまして、「ガーデン・ゲート」といいます。これは初期の頃にバックステージで明かされている情報で、本編でこの名前が出たのは確かヒナ祭り祭りの時だった気がしますが、その名前の意味が分かってきたのはロイヤル・ガーデンが登場してから。
ロイヤルガーデンと外界を行き来する際、外界側は白皇学院の敷地内であることが分かっています。幼少時代のいいんちょは、白皇学院の見学に来ていて、ハヤテに「春から一緒に通えるね」と言っていましたね。
ロイヤルガーデンの「門」として、ガーデンゲートという名前が付けられたのでしょう。
ロイヤルガーデンには進みが遅い、けれど正確な時計がありましたが、ガーデンゲートは時計塔です。さらに、ロイヤルガーデンにある、すべてを見下ろす「天球の鏡」に対して、時計塔の時計部分の真下にある、すべてを見渡せる生徒会室は「天球の間」。関係があるのは確実です。
また、ガーデンゲートの「主」は、ヒナ祭り祭り編でも伊澄が言っていたようにヒナギクです。そのヒナギクは剣道部の部長で、木刀・正宗を使いこなしている「正義の味方」。ヒナギクが白桜を操るという展開は割とあり得る気がしますが、どうなんでしょうね。
その他白皇学院に関しては、理事長代行には三千院帝が名を連ねており、そして理事長は天王州アテネであるということも押さえておきたい情報です。
後編に続きます。
ちなみに後編は触れたい内容を箇条書きにした程度しかまだ書いてないので、アップがいつになるかはわかりませんが、まあ出来るだけ近いうちに…。大丈夫!前編と銘打ったからには後編もちゃんと書くよ!
≪参考:遺産相続条件について≫
□「ハヤテのごとく!」告白とか水着とか遺産相続とか
□「ハヤテのごとく!」シスター究極奥義・めだかボックス
□「ハヤテのごとく!」西沢さんが普通に頼もしい件
≪参考:過去編記事≫
□「ハヤテのごとく!」過去編(1) - アーたんとの出会い
□「ハヤテのごとく!」過去編(2) - 交わされる契約
□「ハヤテのごとく!」過去編(3) - 神さまの真似事
□「ハヤテのごとく!」過去編(4) - 名前と居場所
□「ハヤテのごとく!」過去編(5) - 帰るべき場所
□「ハヤテのごとく!」過去編(6) - 過去の接点
□「ハヤテのごとく!」過去編(7) - 訪れない未来
□「ハヤテのごとく!」過去編(8) - 感情の爆発
□「ハヤテのごとく!」過去編(9) - 誰も望まなかった結末
□「ハヤテのごとく!」過去編(10) - 動き出した物語
今回の記事は2分割、前編後編に分けてお送りします。前編だけでも相当長いので、時間があるときにでもご覧ください。
(i)王玉
まずは今本誌連載でやっているアテネ編においても鍵となりそうな「王玉」に関しての情報をまとめてみます。
◇飛行石
今でこそ「王玉」と呼ばれていますが、名前が明らかになるまでは「飛行石」などと呼ばれていたのがこの石。
親の借金を返す為の人生など無意味だと三千院帝に言われたハヤテが、「それでも価値ある人生にしたいのならば」と渡された謎の石。それこそが「王玉」です。
帝いわく「それは道標じゃ。まだ自分の人生が無意味でないと思うなら、失くさず奪われず、来たる日まで大事に身につけておけ。そしてそれが指し示す道の先にあるものを…お前が手に入れられたなら…一億五千万どころか十億でも百億でもお前は手に入れる事ができるだろう…」とのこと。
今ならば「それが指し示す道の先にあるもの」というのは「王族の力」(あるいは「神の力」)を指しているのではないか、と予想できますね。
また、橘美琴は「これはね…魔法の石よ。昔々…この世の富のすべてを手に入れた王さまが…星の力を集めて作った欲望の石」と言っていました。この「王さま」はキング・ミダス(過去編で登場した骸骨)の事なのでしょう。
ナギの説明では「それは昔々の王さまが、星の力を集めて作った願いの石。強欲を試す祈りの石。たとえこの身を犠牲にしても、君を守りたい救いたいという、強い想いに形を与えた…絆の石。もしもその光を失わず、ずっと持ち続けている事ができたなら、永遠の向こう側でいつか、愛の意味さえ知る事ができるだろうと…教えられた」らしいです。
魔法の石、欲望の石、願いの石、祈りの石、絆の石など、人によって色々な呼び方があって面白いですね。
◇呪いの石
呼び方の話の続きというわけではありませんが、この「王玉」は愛歌さんいわく「持つ者に不運不幸を呼び寄せる呪いの石」。実際、その力はハヤテや愛歌さんに不幸を呼び寄せていました。
そしてそれを救ってきたのは伊澄。伊澄は愛歌さんに「それは大きすぎる力だ」と警告していました。そして伊澄の解呪により、その呪いの力は消えたか、大分弱まっているようです。伊澄は王玉の解呪、お祓いができるということですね。
241話では帝とアテネが「石の障壁」について話しており、「千年に一人の天才とかでなければ祓うことが出来ない」と言っていました。そして伊澄はそれを祓えるのだから、伊澄がキーとなる可能性が高そうです。
実際、ハヤテに持たせた王玉が伊澄によって解呪されたことを受けて帝は「問題はすでにこちらの読み通りに推移して、力は処理できると実証してある」と言っています。
ところで、帝の持つ王玉はともかく、美琴が持っていた王玉にはこの呪いの力はなかったように思えます。既に解呪済みということなのでしょうか。呪いの力がある石を自分の子供に渡すというのもあれですし。
◇三千院家の秘宝
「王玉」という名前が明らかになったのは、ハヤテが身に着けているそれをマリアさんが見つけた時。
マリアさんいわく、「ナギのお母さんの紫子さんが昔、宝物庫で隠れんぼしていて見つけた、三千院家の伝説の秘宝」「全部で9個もあったらしいですし、昔からおじい様の気になった人に結構あげてたみたい」らしいです。
ちなみに現在持っているのは、ハヤテに愛歌さん、ワタル。おそらく帝もまだ持っているでしょう。アテネが持っているのかどうかは不明。過去編における指輪に王玉がはめ込まれていたという説もありますが、いずれにせよ今は手元にはないと考えた方がいいのかな。
◇紋章
王玉には、それぞれ何らかの紋章が刻まれています。
ハヤテ、愛歌さん、美琴の王玉には、それぞれ上のような紋章が浮かび上がるシーンが描かれており、この紋章はロイヤルガーデンの床にも描かれています。
美琴の王玉の、ギリシャ文字の「π」のようなマークはこの画像では確認できませんが、過去編9話で確認することができます。
この画像から考えると紋章は12あるはずですから、王玉も全部で12個あると考えた方が良いかもしれません。マリアさんの台詞はあくまで「三千院家にあった分が」9個と解釈すれば良さそうです。
また、ハヤテと愛歌さんの王玉に関しては紋章が浮かび上がったのが「伊澄の解呪の後」であることも気になります。美琴さんの王玉は解呪済みと捉えていいのかな…?
◇遺産相続条件
三千院帝の遺産を相続するのは順当にいけばナギですが、ナギが暗殺されないようにと、帝は「遺産相続の権利を持つ者がある条件を満たせば、その者に遺産を譲る」という「遺産相続条件」を出しました。
その条件は、最初は「ナギに泣きながら謝らせる」でしたが、それをハヤテが「ハヤテを倒す」に変更しました。帝からすれば、遺産相続条件を出した目的は「ナギが暗殺されないこと」にあるので、ハヤテの申し出を断る理由はありません。
そしてその遺産相続条件が再度変更され、そこに「王玉」が関係してきました。おそらくは帝が自らの目的を達成するために、遺産相続条件を利用しようとしているのでしょう。そしてその新しい条件は以下。
・遺産相続の条件は、三千院ナギの執事綾崎ハヤテを倒し、彼の持つ、「王玉」という石を奪うか破壊する事
・その石は三千院家の遺産を継ぐために必要なものなので、無くせばゲームオーバー
・奪われて24時間経過すると、石の所有権が自動的に変わるのでアウト
奪うのはともかく、何故破壊でも良いのか。王玉は「揃えると効果を発揮する」類のアイテムではない、ということなのでしょうか…?
遺産相続条件は過去にも何度か触れているので、ここではこれ以上は触れません。参考までに遺産関係のことを書いた記事をいくつかこの記事の最後に置いておきます。
(ii)王族の庭城
「王族の庭城」ことロイヤル・ガーデン。この漫画のタイトル候補でもあったというロイヤル・ガーデンは、この漫画のストーリーの核となっています。
◇ロイヤル・ガーデン
ロイヤルガーデンについて細かく情報をまとめるのは流石にこの記事内では無理なので、内容把握には過去編を読み返すのが一番良いかと思われます。参考までに、この記事の最後に過去編記事へのリンクを置いておきます。
アテネはロイヤルガーデンについて「あれは世界の中心…カルワリオの丘に立つという神さまが棲むという城」と説明しました。しかし一方ハヤテは、神さまが棲むという城なのに「王族の庭城」と、王が住む城であるような名前であることに違和感を感じていました(ロイヤルガーデンと読むのにどうして「王族」に気付いたのかは謎)。
「神さまの目」や内部で使えるらしい「神さまの真似事」など、「神さまが棲む」という部分を表す言葉がある一方で、「王族の庭城」を表すかのような「王族の力」の入った棺桶があったり、「王玉」だったり、王様の耳はロバの耳なミダス王の骸骨「キング・ミダス」が出てきたりと、「神」と「王」の関係は気になるところです。
241話でも「王族の力を奪われた」と言っている一方で、「神の力を求めた重罪人」とも言っています。この2つは違うものを指しているのか、それとも。
なお、ロイヤル・ガーデンに入るための「道」を開くには「王玉」が必要らしいですが、それ以上のことはわかっていません。
◇フリギアの碑文
ナギ、伊澄、ヒナギクが三千院家の別荘の地下迷宮において発見した謎の壁画。そこに書かれていた碑文が、おそらくはアテネの言う「フリギアの碑文」です。ゴルディオンにあったという古代王国、フリギアの言葉で書かれていたそれは、伊澄だけが読むことができました。
アブラクサスの柱の森…
剣をもって正義をしめせ…
さすれば道は…開かれる…
この他にも何か書いてあるようですが、「あまりいい事は書いてない」と伊澄は読んでくれませんでした。しかし241話においてアテネたちがこの碑文について触れており、伊澄が読まなかった部分にも何か重要な事が書いてあるのでしょう。
また、20巻の中扉においては、帝と謎の背の高い人物がこの壁画を眺めている光景が描かれています。その男はいったい誰なのか…。
ちなみに「アブラクサスの柱の森」というのは、ロイヤルガーデンと外界の間で唯一出入りができる場所のこと。
「剣をもって」の「剣」に関してはまだ未確定ではありますが、過去編において「正義をなすための王の剣」と紹介された剣、「白桜」の事かと自分は思っています。
ちなみに上の画像はサンデー掲載時のもので、ルビが「はくおう」となっていますが、単行本収録分ではルビが「しろざくら」に修正されています。おそらくは「黒椿(くろつばき)」と読み方を合わせたのでしょうが、いずれにせよ、「白皇学院」と関係がありそうな気がしますね。
◇ガーデン・ゲート
さて、そんな白皇学院の生徒会室がある時計塔には実は名前がありまして、「ガーデン・ゲート」といいます。これは初期の頃にバックステージで明かされている情報で、本編でこの名前が出たのは確かヒナ祭り祭りの時だった気がしますが、その名前の意味が分かってきたのはロイヤル・ガーデンが登場してから。
ロイヤルガーデンと外界を行き来する際、外界側は白皇学院の敷地内であることが分かっています。幼少時代のいいんちょは、白皇学院の見学に来ていて、ハヤテに「春から一緒に通えるね」と言っていましたね。
ロイヤルガーデンの「門」として、ガーデンゲートという名前が付けられたのでしょう。
ロイヤルガーデンには進みが遅い、けれど正確な時計がありましたが、ガーデンゲートは時計塔です。さらに、ロイヤルガーデンにある、すべてを見下ろす「天球の鏡」に対して、時計塔の時計部分の真下にある、すべてを見渡せる生徒会室は「天球の間」。関係があるのは確実です。
また、ガーデンゲートの「主」は、ヒナ祭り祭り編でも伊澄が言っていたようにヒナギクです。そのヒナギクは剣道部の部長で、木刀・正宗を使いこなしている「正義の味方」。ヒナギクが白桜を操るという展開は割とあり得る気がしますが、どうなんでしょうね。
その他白皇学院に関しては、理事長代行には三千院帝が名を連ねており、そして理事長は天王州アテネであるということも押さえておきたい情報です。
後編に続きます。
ちなみに後編は触れたい内容を箇条書きにした程度しかまだ書いてないので、アップがいつになるかはわかりませんが、まあ出来るだけ近いうちに…。大丈夫!前編と銘打ったからには後編もちゃんと書くよ!
≪参考:遺産相続条件について≫
□「ハヤテのごとく!」告白とか水着とか遺産相続とか
□「ハヤテのごとく!」シスター究極奥義・めだかボックス
□「ハヤテのごとく!」西沢さんが普通に頼もしい件
≪参考:過去編記事≫
□「ハヤテのごとく!」過去編(1) - アーたんとの出会い
□「ハヤテのごとく!」過去編(2) - 交わされる契約
□「ハヤテのごとく!」過去編(3) - 神さまの真似事
□「ハヤテのごとく!」過去編(4) - 名前と居場所
□「ハヤテのごとく!」過去編(5) - 帰るべき場所
□「ハヤテのごとく!」過去編(6) - 過去の接点
□「ハヤテのごとく!」過去編(7) - 訪れない未来
□「ハヤテのごとく!」過去編(8) - 感情の爆発
□「ハヤテのごとく!」過去編(9) - 誰も望まなかった結末
□「ハヤテのごとく!」過去編(10) - 動き出した物語
ハヤテのごとく!! 2nd season 02 [初回限定版] [Blu-ray]
posted with amazlet at 09.09.26
ジェネオン・ユニバーサル (2009-09-18)
売り上げランキング: 438
売り上げランキング: 438
| ハヤテのごとく! | 21:02 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT