本日11月11日は、我らが主人公、綾崎ハヤテの誕生日です!
そして、綾崎ハーマイオニーの誕生日でもあります!
二人ともおめでとう!
主人公というだけあって、考察することも多いですが、現時点ではまだ分からない事が多すぎるので、考察というより情報を整理するつもりでまとめてみました。でもまとまってないのはいつもの事。
今回は執筆にあまり時間が取れなかったため、細かいところはちょくちょく修正したり追記したりするかもしれません。
半年振りの考察記事で、書き方すっかり忘れてる…。
◇女装と差別化 ~第3のメインヒロイン~
まずは、
ハヤテと最も関係性の深いキャラクターの話から。
ハヤテと最も関連性の深いキャラといえば、もちろんハヤテのごとく!のメインヒロインの一人、
綾崎ハーマイオニー。
人気があるのをいい事にサンデーで徹底的にプッシュされ、最近は読者が寒いくらいに推されているキャラです。
女装ハヤテと綾崎ハーマイオニーは同じものなのか違うものなのか、という議論がなされたこともあります。
自分はニュアンスにより使い分けている程度ですが、女装ハヤテに綾崎ハーマイオニーというあだ名をつけた事により、別キャラとしても扱う事が出来るようになったという意味では大きいです。
ハヤテではなくハーマイオニーが好きなんだ、とアピールできるようになったと言う事ですね。ハーマイオニーファンとハヤテファンは同列に扱えるものではないと思いますし。
ヒナ祭り祭りでの大活躍を最後に、小説やらアニメやらでは大プッシュされつつも、本編ではすっかり出番がなくなりました。
まああまり頻繁に出番があっても困るのでこのくらいでいいとは思うのですが、いずれまた現れて大活躍してくれるものと期待しています。
◇フラグとベクトル ~最近の恋愛模様~
綾崎ハヤテはこの作品の主人公であり、ギャルゲーと構造的に似ているこの漫画の主人公ともなれば、女性キャラにモテモテになるのは当然の流れ。
という訳で現段階でのハヤテ周りのフラグ、ベクトルを整理してみます。ナギに関してはまた後ほど。
まずはマリアさん。
1巻時点で既にハヤテはマリアさんに恋心を抱いています。まだベクトルではなくフラグの段階でしょうが、それでもハヤテが想いを寄せているキャラであることに違いはありません。
喫茶どんぐりでのバイト編で西沢さんがハヤテ→マリアさんのフラグを感じ取っていたことからも、このフラグはまだ消えていないと見るのが妥当です。
一方、マリアさん→ハヤテに関しても様々なイベントで一応のフラグは立っています。ただ、マリアさんはナギの恋を応援しているため、このフラグがベクトルとなるのはまだ先の話。
しかし、伊澄が、このベクトルの誕生を示唆する「私よりもっと身近な人」という言葉を4巻で発していますので、いずれはこのベクトルは形になると思われます。
続いてヒナギク。
詳しい事はヒナギク考察で扱いましたが、何はともあれハヤテに恋心を抱いている一人。ハヤテから見たヒナギクは、今のところは憧れの人というポジションで、ハヤテ→ヒナギクはまだ薄いです。
ヒナギクの方も、自分から告白するのは負けだと思っている分、他キャラに比べると若干不利なポジションかもしれません。
そして西沢さん。
こちらも西沢さん考察で扱いましたが、ハヤテに告白するなど、ハヤテへの恋愛に一番積極的なキャラであることは間違いなく、それが彼女の強みです。
ハヤテに振られているとはいえ、度重なるアプローチに心が動かない事は無いはず。ずっと先の事になるでしょうが、マリアさん以外にハヤテのベクトルが向くなら、西沢さんじゃないかと思います。
漫画という媒体である以上、ハヤテが色々なルートを行き来するのはなかなか難しく、恋人の関係まで発展する事は当分なさそうです。
◇女の子と甲斐性 ~アーたん~
西沢さんに告白されてそれを断ったハヤテですが、その影には、ハヤテの幼少時の人格形成に一役買っていると思われる重要人物、アーたんがいます。
西沢さんの告白を断った後に「今は女の子と付き合う資格なんてないし」と意味深な台詞を発していたハヤテ。そして、ハヤテが考える「女の子と付き合う資格」は、幼少時にアーたんから叩き込まれたもの。
「強くあれ」「優しくあれ」「金銭面で苦労させない甲斐性を持て」
この3つを守れなければ女の子と付き合う資格は無い、と教え込まれたハヤテは、今でもそれを守っています。
しかし、ハヤテは莫大な借金があり、現時点ではそれを返すには地道に働くしかありません。「ナギに借金を返済し終える」あるいは「アーたん本人が登場する」以外で、ハヤテが女の子と付き合おうとする事はないことになります。
これは、ハヤテと他キャラが簡単に恋人関係にならないための枷といえます。
ところで、1巻の巻末プロフィールのハヤテの項目には、「苦手:女の子」と書かれています。ハヤテは甲斐性とかの前に、女の子が根っこの部分で苦手らしいのです。
その設定は作中では反映されていないと思われてきましたが、144話においてその設定の伏線とも思われるものが提示されました。どうせ誰かを好きになっても…と、言葉を濁すハヤテ。
過去の辛い記憶が邪魔をして、ハヤテは女の人の深いところまで踏み込めなくなっているのかもしれません。ここまでハヤテに影響を与えているキャラ、アーたん。そろそろ出てもいい頃だと思うのですが、登場はまだなのでしょうか。
過去回想でありながら、このアーたんの台詞は、いずれナギがハヤテに言う台詞かもしれない、とも言われています。アーたんは最初期から設定が練られていたと言いますから、出現が予告されているキャラの中でも最重要キャラの一人と言えるでしょう。
◇両親と兄 ~家族との離別~
ハヤテの過去と家族についても少しまとめておきます。
ハヤテの両親は、ハヤテに1億5千万の借金を残し、ハヤテをヤクザに売りつけて、クリスマスイブに姿を消しました。
ハヤテは本来親から受けるべき愛情を受けずに育ったと思われますが、それでも屈折せずに育ってきたのは何か理由があるのではないかと思っています。それが兄だったり、アーたんだったりするかもしれません。
4月3日編で咲夜に、両親が心を入れ替えたらもう一度一緒に暮らすかどうかと聞かれたとき、ハヤテは「そんな事ありえない」と言いました。そして、「二度目は無い」とも。
二度目というからには、過去にも一度同じようなことがあったという事です。一度両親が失踪し、そして心を入れ替え戻ってきた。
「いつか…兄の行方だけは絶対に捜したいとは思ってますけど」
酷い両親の元で、ハヤテを助けてくれていたのは兄だったのかもしれません。
兄を捜したいと語るハヤテの目に宿る強い信念。
ヒナギクに、両親の失踪には理由があるのではないかと聞かれたときの無関心さといい、この咲夜の件といい、両親に関しては完全に無関心なハヤテ。
それだけの事をされてきているとはいえ、ハヤテの性格を考えれば、心を閉ざす決定的な事件があったのでしょう。おそらくは、それが「一度目」であり、兄が失踪した事件。
二度目は無いと言い切るハヤテですが、もしその二度目が起こったならば、ハヤテはどうするのでしょうか。
◇執事と主 ~ナギへの想い~
この漫画は、ナギがハヤテの台詞を告白と勘違いしてしまったところから始まっています。ナギはその後にハヤテの台詞と関係なくハヤテの事を好きになりますが、ハヤテの方はというと、ナギに対する態度は曖昧です。
ハヤテとの恋愛を真剣に考えているナギですが、一方、ハヤテのナギに対する想いははっきりと描写されていません。ハヤテにとってのナギとは「恩人」だったり「大切な人」だったりするのですが、まず最初に思いつくのは「主」なのでしょう。
4巻で西沢さんに告白された時に、ハヤテが無意識に思い浮かべた涙を流すナギの姿。その次の話では、自分がナギの事を好きなのではないかと考え始めるハヤテですが、ナギの姿を見て「妹の事が心配な兄の気分」を味わっている事から、「家族」という思いはあれど「女」として扱っているようには到底見えません。
このときハヤテが思い浮かべたナギの服が、それまでに作中では出てきていなかった事から、これは重要な伏線だったり、アーたんと関連があったりするのではないかとも考えられています。
また、下田編では、風呂でナギの裸を見たことに全く動じず、ナギはちっちゃな子供であると言っていました。現時点ではハヤテにとってナギは「恩人」「大切な人」ではあっても「女」すなわち「恋愛対象」ではないのでしょう。
この議論だと、下田編ラスト、ナギの母の墓前での「お嬢さまを一生守っていく」とは相反するように思えますが、少なくともナギとの結婚を視野に入れた発言では無いでしょう。あの台詞の真意は未だに掴めません。
しかし、下田編でナギとハヤテの絆が深まったのは間違いありません。
二人の関係は見た感じとても理想的だけれど、それは恋仲とはまた違う話。
この二人が恋人になるまでには、まだまだたくさんの障害があります。
二人の間にはまだ重大な誤解――爆弾があります。
ナギにとって、ハヤテに「女」と扱ってもらえる事がまず最初のハードルであり、その意味では年齢的に一番不利なキャラであるともいえます。
ハヤテから見てナギは「子供」であり、ヒナギクや西沢さん、そしてマリアさんと同じスタートラインに立ってすらいないのです。
しかし、
バックステージVol.49で言及されているこの漫画の「トゥルーエンド」はナギとハヤテの物語であるとしか思えません。それを踏まえれば、これはナギとハヤテの恋が成就しないための枷であると言えます。
この物語が想定された終わり方をするためには、ナギの恋が成就してはいけないのです。少なくとも、その終わりの時までは。
ただ、ナギと自分の関係が揺らぐようなキャラが現れた時、ハヤテの心が揺れ動くような事はありそうです。ナギと結婚する事を考えていなくても、ナギを他の人に渡したくない、というような感情は芽生えているかもしれません。
そのようなイベントが起こるとすれば、その鍵を握るのはやはり姫神でしょう。
普段はあまり気にしないけれど、この漫画の主人公はハヤテであり、メインヒロインはナギなのです。
そして、この漫画の根幹は、ナギとハヤテの成長物語です。
今はとても良い関係にある二人だけれど、二人の間には爆弾がある。
この二人の間にある爆弾は、いずれ爆発するのか、それとも…。
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ナギ、姫神、飛行石あたりは12月予定のナギ考察に回しました。
ハヤテ考察なのにハヤテの画像が少ないのは仕様です。
≪関連≫
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「ハヤテのごとく!」の隠れヒロイン、綾崎ハーマイオニー特集!昨年の特集です。
あれからハーマイオニー出てこないなぁ…1回ナギとマリアさんの妄想中に出たけど。
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西沢さん考察 ~貰ったもの~□
ヒナギク考察 ~少女の変化と恋心~今年のキャラ特集シリーズです。
メインキャラ5人に絞って考察という名のまとめ中。