2011年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年03月

ナギが同人の世界へ飛び込む「ハヤテのごとく!」27巻

 ハヤテのごとく! / 27 スクールカレンダー付限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

 「ハヤテのごとく!」の27巻が発売されました。前回に引き続き付録付きの限定版もありまして、お値段が良心的なのでつい限定版に手が伸びちゃう感じ。
 そんな27巻の表紙はいいんちょ、ヒナギク、咲夜、伊澄。いいんちょかわいいっすなー。でもマフラー巻くような時期なのにその服装、寒くないんだろうか……。

 27巻の中扉はマリアさんの入浴シーン。おや?と思った人も多いんじゃないでしょうか。中扉ってこれまで「本編中では描かれていない、意味深なシーン」を意識的に描いてきた印象だったんですが、ここに来てその法則が崩れたのでしょうか。

 何か重要な秘密が隠されていないかと、じろじろとイラストを何度も見回しましたが(マリアさんの入浴シーンだから見回したわけじゃないんだからね!勘違いしないでよねっ!)、特にそれっぽいのは見当たらず。
 強いて言うなら、この風呂場はどこの風呂場なんでしょうね。壁の模様からしてムラサキノヤカタの大浴場ではない気がしますし、ムラサキノヤカタには個別の風呂はありません。304話で行った銭湯っぽくもありますが、微妙にシャワーや鏡の配置が違います。まさかこの場所に重要な意味が……!?

 ……とか言っておいてなんですが、これは単に畑先生がマリアさんの入浴シーンを描きたかっただけだと思う! 畑先生疲れてるんだね……


 さて本編の各話を見ていきたいと思います。感想記事リンクは最後に。

第284話「ピンチ! ショック! サスペンス!」
ヒナギクがめちゃくちゃ可愛い話。ヒナギクが可愛いので満足です。
さりげなく雑誌掲載時の「テヘッ♥」が「てへぺろっ♥」に変更されてますね。てへぺろ(・ω<)

第285話「どこまで行ってもハイエンドにはなれないが…」
第286話「やつは大事なものを盗んでいきましたとさ」
第287話「MASK」

新キャラ・法仙夜空登場回。

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 (←雑誌掲載時 / 単行本収録版→)

初登場時はその漂うモブ臭から重要キャラとはとても思えなかった夜空も、ばっちり修正されています。目尻が上がって眉も細くキリッとなり、だいぶモブっぽくなくなりました。

内容的には今後展開される同人編への下地作りと夜空の登場がメインですが、夜空の心霊的な性質(神父が見えている可能性・チャクラの開放)なども押さえておきたいところ。あと伊澄の意味深な発言を未だにどう解釈したものか悩んでいたり。

第288話「チャレンジ13歳」
第289話「すべてのまんが家がこうだと思ってもらいたい!」
第290話「ガンダーラは求めれば遠ざかるように出来ている」

ナギのアイデンティティが打ち砕かれる、同人編へのプロローグ。
特に290話は、今までナギを支えてきたマリアさんの役割が千桜や西沢さんへと移っていくことを仄めかす回でもあります。そういう意味ではナギにとってだけでなくマリアさんにとっても大きな転換点。同人編はいわば「ナギの親離れ」の話になるのではないか、と感じたのがこの話でした。

第291話「どんな人でも見えない所で悩んでる」
前回の話を受けてまんがから離れようとするナギを描きつつ、幕間話としても機能している回。生徒会3人組の明るさ、ヒナギクの空気の読めなさなど、ナギの落ち込みっぷりを描きながらコメディとしても楽しい実によく出来た話だと思います。久々のヒナギクの剣道着姿も可愛い! 久々にヒナギクがナギの姉ポジションとして活躍した回かも。

第292話「君と出会う」
第293話「chAngE」
第294話「ルネッサンス、情熱」

ナギが元気を取り戻し、前に進もうとする同人誌即売会。そしてルカや夜空といった重要キャラがそこに集います。とりあえず暗躍する夜空に注目でしょうか。いや、暗躍ってほど暗躍してはいないけれども。そしてメイドスターの可愛さは半端ないですな!


 今回の収録話の感想記事リンク。更新頻度減に伴いある程度まとめて書いているため、細かいところまでは言及出来ていなかったり。特に290話あたりはだいぶ書き漏らしているので、もう一本くらい書きたい気分ではあります。
 一番下の記事に関しては28巻収録分まで言及しているので、単行本派の方はネタバレ注意です。

「ハヤテのごとく!」ルカとマンガとイルカ教師(280、285話)
「ハヤテのごとく!」その夜空に三日月は浮かばない(283~287話)
「ハヤテのごとく!」ナギが現実を知った日(288~291話)
「ハヤテのごとく!」ナギが同人誌即売会に参加するようだが大丈夫か?(292話)
「ハヤテのごとく!」ルカルカ★ナイトフィーバー(293~299話


 おまけページは伊澄と咲夜。メガネかけてメイド服とか、サキさんかと思ったわ。4コマでは咲夜のまんがと、またもや強調されるワタルのビデオショップの売り上げ低迷。カバー下はメイドスタールートを示す(!?)バッドエンドが。いや、虎鉄にとってはむしろハッピーエンドなんじゃないかな!

 そんな訳で、同人という舞台を得て、ナギの趣味であったまんがを描くことが本編の駆動回路として機能し始めた今回。しかしせっかく駆動したのに最近の雑誌連載ではだいぶ間が……げふんげふん。ともあれ、ナギの物語が進み始めたということで、今後が楽しみです!



| ハヤテのごとく! | 15:23 | comments:0 | trackbacks:1 | EDIT

「ハヤテのごとく!」久々の一話完結シリーズ

 最近あまりハヤテの感想を書いていませんでしたが、一話完結も4話続き、そろそろ続き物が始まる予感がするので感想を。Twitterにちょこちょこポストしていたものを集めた上でリライトした感じの感想になってます。


303話:ムラサキノヤカタの日常風景



 人間はそれぞれ、生きる速度が違っている。
 そんな言葉からスタートしたこの話、すごく面白かったです。最近ストーリーが進むかどうかばかり考えてて感覚が麻痺してたけど、こういう話大好きなんですよ。

 ハヤテと一緒に住むようになったヒナギクがもう可愛いのなんの。皆の前ではパリっとしてるけど一人の時は割と庶民的なマリアさんの姿や、堕落しきったナギの姿、そしてそれに負けず劣らず堕落したアリス=アーたん(小)の姿。

 ナギと千桜の仲良さも実に見ていて微笑ましい。千桜は「ナギの友達」というポジションに落ち着くキャラとなりそう。そして同人誌編では導き手になるわけで、まさかここまで重要キャラになるとはなあ……というかそういや同人誌はどうしたナギ。オイ。

 ともあれ各キャラのまさに「日常」の姿が描き出されたこの話は、この作品の魅力がぎゅっと詰まった話になっていたんじゃないでしょうか。実に面白い話でした。

 そしてハヤテはこんな生活を続けていてよく死なないなw


304話:メイドさんが銭湯に行ったなら



 マリアさんメインの話はこんなんばっかだな! 流石お色気担当。でもやっぱりこういった一話完結はよいものですね。

 しかし千桜が銭湯に行かなかった理由が「お金がない」というのはどうなんだろうか。いくらアパート代を自分で出しているとはいえ、そんなにお金ないの? 先週モンハンをナギの分まで買ってきてたというのに。それに、共用の風呂が壊れたんなら銭湯代くらいアパート側で出してもよかろうに。
 ヒナギクも、別に混浴じゃないんだし、むしろ女子として風呂に入らずに好きな人の前に立つことをこそ気にするべきでは。話作りの都合かなw

 そして話作りの順序として、アリスやヒナギクがここに住むことになった経緯について聞いたときのナギの反応はまだ描かれないんだろうか。ナギはアテネとの面識はあってないようなものだからともかく、かつて恋敵になるんじゃないかと警戒していたヒナギクの方はそう簡単にスルーしていいのかしら。

 石焼き芋を食べるマリアさんも可愛い。やや密度が薄い話ではあったのだけど、お色気分もあって割と楽しめた一話でした。やはり一話完結のコンパクトさは良い感じです。


305話:大人女子会にサキさんがいるという謎



 雪路が薫先生のことを意識し始めているという「進展」を確認できた話。何だかんだでサブストーリーの一つとして、この二人の関係も日進月歩で進んでいるようです。

 ただ、話としてはやや消化不良感は残ります。足橋先生は真面目に告白しようとしているわけで、オチで全部流しちゃうのはどうなんだろう。その辺りはぼかさずに描いてほしかったなあ。

 冒頭の大人女子会の組み合わせは割と意外でした。サキさんがここに加わる接点が見えないので、出しづらいキャラの出番確保的な意味合いの集まりかしら。一番意外なのはマリアさんがいない事で(ry
 冗談は抜きにしても、サキさんはほんとどういう繋がりなんだろう。

 会話の内容としては、牧村さんの余裕っぷりが印象的ではありました。不況で苦労している様子はないし、エイトがいるからなのか相手がいない人たちより余裕な感じ。まあまだ22歳なんですけどね牧村さん。
 そしてサキさんもまだ慌てるような時間じゃない。こちらもまだ20歳なわけですし……。


306話:ついにアーたん(小)の活躍が



 迷い犬オーバーラン!
 何回も犬に潰されるアーたんが可愛いお話。犬のしつけに限らず「何かを教える」姿勢が手馴れてるなあ。ハヤテにかつて執事の何たるかを教えた面影が見て取れます。

 そして文は実に動かしやすいキャラになったなあ。目をちゃんと描けば結構可愛いのに、ほとんどのシーンで目が○だからもはやちゃんと目が描かれてると違和感があるレベル。

 まあとにかくアーたんが可愛かったお話でした。バックステージによると2週に分けようかと思ったらしいですが、これは分けなくて正解。密度とテンポはとっても大事。2週に分けてたら面白さは半減してたと思いますw


 そんな訳で久々の一話完結シリーズでした。長編だと無駄に長くなりがちなので、やはり一話できっちりとまとめる一話完結は安定しているなという印象です。
 しかしまあ実際のところ、そろそろ同人編を再開してほしいなというのが本音だったりはする。せっかくルカというキャラが出てきて、ナギが同人誌を本気で書くことになったんだから、ナギの頑張りが早く見たいな、と思います。



| ハヤテのごとく! | 03:22 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

今期アニメ雑感 ~ 「魔法少女まどか☆マギカ」「これはゾンビですか?」他

 2011年になってからもう1ヶ月経ちましたし、Twitterで呟いてばかりいないでたまにはブログを更新してみたらどうなんだ、ということで今期アニメの感想でもざっくり書いてみようじゃないかという試みです。


魔法少女まどか☆マギカ



 話題性、内容、評判、どれを取っても今期ナンバーワンなんじゃないか、というオリジナルアニメ。うめてんてーのキャラデザで虚淵玄の脚本というそのギャップというかミスマッチさが化学反応を起こしていて、「血だまりスケッチ」と呼ばれるのも納得の作品かと思います。

 今期アニメは第1話でちゃんと「導入」できている作品が少ない印象ですが、本作は冒頭で先の展開を示唆しつつもちゃんとまどかたちの日常に非日常が侵食してくる様を描いており、すんなりと入り込んでいけた感じ。色々と伏線らしきものも多く、考察も盛り上がっているようです。

 やはり第3話のマミさんモグモグのインパクトが非常に大きかったですね。虚淵脚本である以上いつかは来る展開だと思っていたら、かなり早い段階で来てしまったという。あの魔女、Charlotteちゃんが可愛くて憎めない感じであるのもまたギャップ萌え。ああもうCharlotteたんモグモグ可愛いよ……

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 そういえばまどマギは完全書き下ろしでのコミカライズ版も発売される模様。3ヶ月連続刊行ということで、おそらく1巻は4話くらいまでの内容かな。アニメと並行して刊行するからにはきっとただのコミカライズではなく、アニメとは別の部分を掘り下げてきたりするのではないかと期待してます。何よりイラストが可愛いから楽しみ!



これはゾンビですか?



 ラノベ原作アニメ。原作の表紙のデザインが好きなんですが、それほど評判を聞かなかったのでまだ手を出しておらず、そうこうしているうちにアニメが始まってしまったという。

 第1話のインパクトが非常に強く、一気に引きこまれましたね。1話からいきなり異常な現象に巻き込まれますが、そもそも冒頭で「主人公がゾンビである」と主人公自体が異常であることを示しているので受け入れやすかったです。そしてラストのあの展開。メインヒロインポジションっぽいハルナが活躍するタイプのアニメだと思っていたので良い意味で予想外でした。

 ただその1話を受け継ぐ2話、3話が、1話と比較すると割と普通だったので評価としては落ち着いてきたかな。聞いた話だとキャラが魅力的らしいので、強引に配置された個性豊かなキャラがこれからどう化けていくのか期待したいところ。
 やや話の展開がスローペースな気がするんで、もう少し巻いた方がギャグにせよシリアスにせよ面白くなりそうな気がします。

これはゾンビですか?チャンネル - ニコニコチャンネル



お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!



 タイトルが長い! 略称は「おちんこ」ということで、思いついた人マジで天才じゃなかろうか。漫画原作も読んでましたが、途中からのノリがやや合わなくなって離れてしまった作品だったりします。

 しかしアニメになってみるとこれがなかなか面白い。妹や幼なじみのハチャメチャっぷりが実に楽しいです。いわゆる漫画的・ギャルゲー的な「お約束」をヒロインが意図的に起こすという、主人公とヒロインのポジションが逆転している作品。あざとさ満載の展開ながらも、立場が逆転したことで新鮮で、かつテンポよく展開されるため見ていて楽しいです。これは今期のダークホースだなー。

 実は原作の癖の強い絵が苦手だったのでアニメでキャラデザが変わることに期待していたら、逆に原作を忠実に再現する方向のキャラデザになってしまっているのがちょっと残念。あのキャラデザだからこそギャグをギャグとして流せる感もありますが、癖を減らしていたらもっと人気が出ていたんじゃなかろうかw

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その他



 とりあえず「みつどもえ 増量中!」は安定の面白さ。特に1話のガチレンジャーはあまりにひどい脚本に笑ってしまいました(※褒めてます)。しかしその安定性ゆえに話題にならない感じが何とも惜しい。

 「IS」はテンプレハーレムアニメで、設定も環境もハーレムのためとしか思えないあざとさですが、よく分からないまま女の子に囲まれていただけで1話が終わってしまって微妙でした。BS-TBSではまだ1話しかやってないので、もう少し見てみたら面白くなるのかな。しばらく様子見。

 「夢喰いメリー」の1話は全てがあやふやなままで終わってしまった感じでよく分からなかったですが、演出に力を入れている感もありますし、多分1話がよくわからなかったのも「夢うつつ」感を出す演出なんだろうということでもう少し見てみようかなと。導入としては「IS」同様微妙でしたが、メリーちゃん可愛いしね!

| アニメ | 22:47 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

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