映画の中では裕福そうな家庭の二人姉妹の下の子、パロマが12才の誕生日に自殺する。。。と考えながら登場して来る。親子の会話も姉との会話も噛み合ず、パロマは完全に人生に飽きている(11才の頭で考えて)。
彼女達の住むアパートの管理人、読書が好きな未亡人は、隠遁生活に近い毎日を送っている。笑顔も見せず、誰も近づかないで、という雰囲気をまき散らす。
ある日このアパートに裕福な日本人、オズ・カクローが越して来る。彼の存在が加わる事で、パロマや管理人の生活が変化して行くのだけれど、実際にこんな物好きな日本人いるかな~、と思わざるを得ない状況が出て来る。
ヨーロッパにはまだ厳然として階級がある。大学へ進む際にもそれは影響して来る。
日本にもヨーロッパ程はっきりとは見えなくなっているけれど、階級があり、縦の社会が交わる事はあまり無い。
前半喜劇で,後半悲劇。外国に出て束縛から解放されたと感じられるのは優しい「誤解」の「賜物」なのかも知れないと思わせる物語だった。
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