【米軍横田基地】サルバトーレ・アンジェレラ在日米軍司令官は、在日米軍兵が関わる事件の多発によって、アジア地域の危機対応能力にマイナスの影響が及んでいると指摘した。
アンジェレラ氏は7月に司令官に就任して以来初の共同インタビューに応じ、「われわれはルールに従わなければ自らの任務を遂行できない」とし、一連の事件は「われわれの態勢に確実に影響している。定量化するのは難しいが、どの要員も何らかの任務を負っている」と語った。
司令官は就任以降、ワシントンがアジアの安全保障政策の要と考えている日本で、複雑に絡み合う外交的・軍事的問題に直面している。
沖縄県で10月、米海軍兵士2人が現地の女性に性的暴行を加えた疑いで逮捕された。それ以降も、先の事件ほど深刻ではないものの、同じく米軍兵士が関与する厄介な事件が相次いだ。中には、アンジェレラ司令官が課した夜間外出禁止令に違反していた者もいた。
こうした事態を受け、米国と日本はさまざまな対策を検討している、と司令官は述べ、日米合同の巡回の実施や兵士の問題行動を米軍の法執行機関当局者に通報するための「ホットライン」を沖縄県に設置する案などが挙がっているとした。