その牡牛の姿勢が前向きであるように手助けをする役目をするのが上の前屈みの男性。
カウガールは、バリアーを破らないように牡牛が飛び出した後に、ロープをかける為に飛び出すのだが、これがかなり微妙で失格になるケースが多い難しい競技だ。
南カリフォルニアの大会で2番目に登場したエミリーは、お隣のアリゾナ州のカウガール:記録は4.1秒だった。悪くは無いが2秒台、3秒台の記録出ている大会では入賞が厳しくなる。
彼女の記録は2.9秒だった:このカウガールの余裕の表情を見て欲しい。クールだ。
カリフォルニアのカウガール、グレイス:名前のように優雅な雰囲気を醸し出していた。ロープが牡牛の首を捕らえた後、すぐに手に持つロープを離す。そしてロープの先につけられたピンクのハンカチーフが宙に舞う。
2.9秒は立派!
カウガールもカウボーイも馬がなくては仕事にならない:彼らと一緒に参戦する馬たちは家族の一員。彼らの大切な相棒である馬たちは良く世話され守られている。
競技の合間に紹介される馬たち:これらの馬たちはロデオ大会を請け負うコントラクター所有のブロンコ競技に出場する。ブロンコ乗りの馬たちはバッキング・ホース (Bucking Horse ・跳ねる馬) と呼ばれ、飛び跳ねる能力の高い個体を選んで種付けをし、能力を高めているようだ。
ロープ競技に参戦する馬たちは、カウボーイやカウガールたちと共に訓練を重ね、お互いに意思疎通を完璧に持って行く。大きなトレーラーに自前の馬を乗せ、各地を転戦している。その姿は見事なものだ。
このカウガールはカトリナ:カリフォルニアのカウガールだが、牡牛の脚が速かったのか、ロープを投げるまでに時間がかかりこの大会での記録は6.9秒と振るわなかった。
これまでカウガールたちの正式なロデオ競技はバレル・レースィング (Barrel Racing) に限られていたが、近年、急速に広まっているのがこのブレイクアウェイ・ローピング (Breakaway Roping) だ。カウボーイたちのタイ・ダウン・ローピング (Tie-Down Roping) 同様、牡牛をロープで捕えるのだが、カウガールたちはロープで首を捉えるだけで終わる。カウボーイたちは、下馬した後、牡牛の脚を捕縛しなければならない。
今日紹介するのは5月の最後の週末に開催される砂漠地帯にあるベイカースフィールド (Bakersfield, CA) の山奥のロデオ大会でのカウガールたちの活躍:
5月26日、この種目に最初に登場したのは常連のジョリー:確か、彼女のお母さんもまだ現役で、今期は見ていないが、昨シーズンはバレル・レースィング (Barrel Racing) に参戦していた。このブレイクアウェイ・ローピングでは、牡牛の首にロープを掛けるだけで終わる。時間的には2秒、3秒という世界での競争になる。
ジョリーのタイムは4.2秒。この競技では遅い方になる。
4番目に参戦したのはサディー:彼女の記録は2.9秒。お見事。
ロープが牡牛の首を捕らえた時点で、手はロープから離れる。彼女の満足そうな笑顔が見えた。
今日の2枚は、4月の大きな大会の予選から;残念ながらカウボーイたちの名前や記録がまだインプットされていないので、画像だけの説明 🙏 参加者の数が500名近い為、予選は朝の8時から午後の5時近くまで続く。我々にとっては厳しい1日になる。
朝の早い時間、この競技場の光は逆光。我々にも厳しいが、カウボーイにとっても厳しいようでタイミングを外していた。この体勢から牡牛を組み伏せて倒すのは時間もエネルギーも要る。
こちらのカウボーイ、スティア・レスラー (Steer Wrestler) は、順当に牡牛の角を捕らえ、身体を馬から下ろして、脚を使いブレーキを掛けてここから組み伏せる動きに入る所だ。。。